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ヤコブの梯子の物語とスピリチュアルな意味

ヤコブの梯子

ヤコブの梯子(Jacob’s Ladder)は旧約聖書の創世記に登場するお話です。

神と契約したアブラハムの孫ヤコブはあるとき夢をみました。

その中で天に昇る梯子があり神の使いが登ったり降りたりしているのです。神はその光景をヤコブに見せ、神がヤコブの祖父アブラハムと交わした契約を改めて伝えました。

昔からこのヤコブの梯子には様々な解釈があります。

ヤコブの梯子とはいったいどのような意味があるのでしょうか?

まずはヤコブの梯子がどういうお話なのか紹介します。

 

また、梯子(はしご)は「階段」とされることもあります。元の言葉では階段とも読めるからです。でもこの記事ではよく知られている梯子で紹介します。

 

目次

ヤコブの梯子(はしご)のお話

ヤコブの梯子の話が載っているのは「旧約聖書の創世記 第28章」です。

登場人物(神)

ヤコブ(Jacob)
別名:イスラエル
父:イサク、母:リベカ
祖父:アブラハム
イスラエルの民の祖先。父イサクから家督や財産権を譲られ。母方の親戚の娘と結婚するように言われます。そのせいで兄エサウから命を狙われます。身の危険を感じたヤコブは親戚の家に避難しようとします。

主(God)
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教で信じられる唯一の神ヤハウェ(エロヒム・ゴッド・アッラー)のこと。

・関連人物

イサク(Isaac)
ヤコブの父。ヤハウェと契約したアブラハムの息子。ヘブライ人の族長。晩年、目が悪くなり衰えたイサクは長男のエサウに相続しようとしました。ところが妻レベカ、息子ヤコブに騙されてヤコブに相続権を与えてしまいます。

リベカ(Rebecca)
イサクの妻。エサウ、ヤコブの母。ヤコブをかわいがっていたリベカはヤコブにイサクの地位、土地を相続させようと考えました。最初はヤコブは嫌がりましたが、リベカの説得で相続を決意。ヤコブとともに目の見えないイサクを騙してヤコブに相続させました。

エサウ(Esau)
ヤコブの双子の兄。長男なのでイサクの土地と族長の地位を相続するはずでしたが。ヤコブと母リベカの策略で相続できませんでした。ヤコブの命を狙いますが、後に神に正式な相続人と認めらたヤコブと和解します。

 

創世記第28章10~22節

—第28章10~22節の内容はここから—

ヤコブは親戚の家に行く途中。日が暮れたので石を枕にして寝ました。そのときにヤコブは夢を見ました。

ヤコブは梯子(はしご)が地上に立っているのを見ました。梯子の先は天に届いています。神の使いたちが上り下りしているのが見えます。

ヤコブは主が立っているのを見ました。

主はヤコブに言いました。
「私はあなたの父祖アブラハム、イサクの主である。あなたが横たわっているこの土地をあなたとその子孫に与えよう。貴方の子孫は西、東、北、南に広がって行き、祝福を受けるでしょう。そして私はあなたがどこに行ってもあなたのそばにいてあなたを守り、この地に帰れるようにしよう。私は貴方を捨てはしない」

ヤコブは夢から覚めると言いました。
「主は本当にいるのだ。でも私はそれを知らなかった」

そしてヤコブは枕にしていた石を立てて油を注ぎ石碑にしました。

「ここは神の家だ。天の門だ」と言い。この地にベテル(神の家)という名前を付けました。

—第28章の内容はここまで—

 

その後のヤコブ

このあとヤコブは兄エサウと和解。神との格闘に勝ってイスラエル(神に勝つ者、神と戦う者、神の力)の名を与えられました。この名前がイスラエルの民の由来。イサクと4人の妻の間に12人の息子が生まれ。イスラエル12部族の始祖になりました。すべてのユダヤ人はヤコブの子孫とされます(イスラム教ではアラブ人も含む)。

ヤコブの梯子(はしご)の意味

ヤコブの梯子の逸話にはユダヤ教の時代からいくつかの解釈があります。

神が人々にメッセージを送っている例え

天に昇る梯子そのものは存在しません。ヤコブの夢に中に出てきた映像(ビジョン)です。

梯子を登ったり降りたりしているのは天使と紹介されます。ヘブライ語では「マラク」といいます。マラクには「使い・伝令・メッセンジャー」の意味があります。神の使いは天使ですから天使と訳しても間違いではありません。でもここでは神の代わりに力を行使する天使ではなく、言葉を伝える「使い」としての役目に注目します。

古くからある考え方では、神は梯子を行ったり来たりしている使いの光景を見せて神は人々にメッセージを送っている。神は人々の信仰を受け取っていることを伝えたかったのだと言われます。

 

キリスト教の考え方

キリスト教ではヤコブの柱は「イエスへの信仰の例え」と考えます。

ヤコブの梯子を登ったり降りたりできるのは天使のみ。人間は登れません。人間が人間の努力で神の領域に近づくことはできない。とキリスト教では考えます。

だから人は「イエス・キリストへの信仰」という「梯子」を使ってのみ神の世界に行くことができる。つまり「ヤコブの梯子」は信仰の例えなのです。

そのため。

人間が人間の力で天に届こうとして高い塔を建てて神の怒りに触れて壊された「バベルの塔」の逸話と比べられることがあります。

バベルの塔の話は人間が自力で天に近づこうとするのは愚かなことだと解釈するのが一般的。

ここでは代表的なものを紹介しました。でもこれだけが正解ではありません。「ヤコブの梯子」の解釈は他にもいくつかの説があります。興味があったら調べてみるといいかもしれません。

 

他には宗教的な意味ではなく別の考え方をする人もいます。

ニューエイジ的な意味

 

日本で「スピリチュアル」とよばれているものはアメリカでは「ニューエイジ」と呼ばれています。宗教とは違う精神世界を探究する人達ですね。

アメリカのスピリチュアルな世界ではヤコブの梯子(Jacob’s Ladder)はキリスト教とは違う考え方をします。

ニューエイジではヤコブの梯子は「アセンション」。自分で魂の次元・レベルを上げることことだと言う人もいます。アセンションについてはいろいろな説明があってどれが本当かよくわかりません。でも結局のところは心の癒やしのことを言っているように見受けられます。そして心の状態や意識をどこにもっていくか。それでどう生きるかがテーマだと思うのです。

ニューエイジの世界では1年に何度かエネルギーの高まるとされる時期が来ます。

代表的なのは8月8日のライオンズゲート11月11日のイレブンイレブンゲートウェイです。他にもあります。大まかな内容は宇宙からスピリチュアルなエネルギーがふりそそぐとか。スピリチュアルなエネルギーが高まるとか言われます。

そのときに瞑想やヒーリングなどスピリチュアルな活動をするといつもより効果が得られる。と信じられています。

 

同じ言葉でも意味が違う

このように「ヤコブの梯子」には様々な意味があることがわかりました。

古くは「神のメッセージと信者の信仰」の象徴。

キリスト教的には「イエス・キリストへの信仰」の象徴。
キリストの力を借りなくては人間は自力では魂を高めることはできませんし神の世界に近づくことはできません。

ニューエイジでは「自分で魂のレベルを上げること」の象徴。

同じ言葉を使っていてもキリスト教とニューエイジでは逆のことを言っています。

このへんの違いはたぶん宗教に無頓着な日本人では理解し難いかもしれません。

その違いはドリーン・バーチューの過去と今の主張の違いを見れば分かると思います。かつては「ニューエイジ的に正しい」ことだったのが今は「キリスト教的に正しい」ことを言っています。他人から見れば主張を180度変えたように思えます。まるで水と油です。でも本人の中ではどちらの時期も「正しい」と信じていたのでしょうし。事実どちらも正しいです。その立場にたてば。

スピリチュアルな世界ではキリスト教的な単語を使えば神秘的で格好いいというのでよく宗教由来の言葉を使います。でももとの意味はぜんぜん違うんですね。これは他の宗教や伝説でもそうです。

ここで紹介したのは「ヤコブの梯子」の意味の一部。他にも様々な解釈があります。

ヤコブ自身はその光景を見て「神の世界は存在する」と確信してヤハウェを本気で信じてその加護を得て彼の子孫たちが古代イスラエル王国を作りました。

イスラエル王国滅亡後も様々な人達がヤコブの梯子の逸話を思い出し様々な意味を見つけています。

「これが正解」という答えはありません。あなたがどう思うかはあなた次第なのです。

 

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