こんにちは、たかふみです。
2024年7月7日は七夕(たなばた)の日ですね。
七夕は大昔より続く伝統的な行事です。願いを短冊に書いて星にお願いをしますよね。
伝統的な意味はすでにあちらこちらで紹介されています。でも7月7日には伝統的な七夕の日以外にも様々な意味があります。
この記事では7月7日七夕のスピリチュアルな意味について紹介します。
7はラッキーな数字
今更言うまでもありませんけれど、数字の7は世界中で縁起の良い数・ラッキーな数とされています。なぜ7がラッキーなのかは諸説あってよくわかりません。ものすごく古すぎてわからないのです。
一説には。メソポタミア文明では空を移動する星(太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星)の数が7つだったから。7つの星を「惑星」とよび7つの惑星にはそれぞれ神様がついていて人や国の運命を決めている。という信仰がありました。この考えが占星術のもとになっています。
この考えはエジプトやウガリト(カナン)、ギリシャ(ローマ)、インド、中国にも伝わりました。
古代ローマ帝国で一週間が7日になったのも7つの神が支配する星の数から。ユダヤ教、キリスト教でも7は聖なる数です。聖書(旧約)で世界を創造した神が7日目に休息したからと書かれているからです。
だから世界中で「7が縁起の良い数」になったといわれます。
7月7日はラッキー+ラッキーで超ラッキー
でも欧米のスピリチュアルな世界では7月7日は話題になりません。数がラッキーというだけでは興味がわかないようです。
でも日本は違います。日本には七夕(たなばた)という伝統があります。
「七夕(しちせき)の節句」はもともとは古代中国に始まった伝統です。陰陽思想では奇数は陽数とされ。縁起が良い数です。
陽数(奇数)が重なる日(重陽)は運気が上昇します。だから1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日はとくに縁起のいい日とされました。
7月7日はラッキー+ラッキーで超ラッキーというわけです。
重陽の日には様々な行事を行い厄払いと開運を祈っていました。そのなかのひとつが「七夕(しちせき)の節句」です。
牽牛織女伝説はもともとは7月7日とは関係ありませんでした。中国の南北朝時代ごろに追加されたようです。だから遣唐使が渡る頃には隋・唐でも七夕と牽牛織女伝説は一緒になっていたのです。それが日本にも伝わりました。
日本では神様(祖先の魂)が来る日
七夕は日本に伝わって機織りの女神「たなばたひめ」の伝説と合体しました。漢字の「七夕」は「たなばた」とは読めないのに日本で「七夕」と書いて「たなばた」と読むのはそのためです。
江戸時代までの日本では旧暦7月7日はお盆の前の期間でした。だから「たなばた」は祖先の魂をお迎えする準備の日という意味もありました。
旧暦7月7日は現代の暦では8月8日前後になります。余談ですがライオンズゲートの期間に重なりますね。
仙台たなばた祭りなど一部の地域で8月に「たなばた」を行っているのはそのためです。その場合、祖先の魂の供養という意味があります。
古代には祖先の魂=神なので、神と祖先の魂はあまり区別はありません。しだいに正月が神。お盆が祖先の魂が来る期間と分けられるようになりました。
古代日本では織物は非常に高価なもので神様のお供物になっていました。織物は神様の魂(御神体)を包むのに使われ。古代日本では神聖視されました。そこでお盆の日までに巫女が機織りをして神様にお供えする織物を織る習慣がありました。その機織りの巫女(たなばたつめ)を神格化したのが「たなばたひめ」です。
「たなばたひめ(あめたなばたひめ)」は天照大神が天の岩戸に引きこもったとき。八百万の神が協力してさそいだしました。そのとき、お供物にする「神衣和衣」を織ったのが天棚機姫神(あめたなばたひめ)です。
でもお盆はやがて仏教式の供養になり。宮廷で流行した中国式の七夕の節句が民間にも広まり。「たなばた」の本来の意味がわすれされてしまいました。
日本では願いをする日に
七夕の日には短冊にお願いを書くと願いが叶うとされます。
これは古代中国で行っていた乞巧奠(きこうでん)という行事がもとになっています。古代中国では機織りや裁縫は女性のたしなみとされ。
唐時代の宮廷では7月7日の夜に機織りや裁縫の上達を願って女官や侍女たちが短冊に願いを書いてお供物をして織女にお祈りする。という習慣がありました。
織女は中国では「天帝(天上界で一番偉い神様)の娘」とされているので女神になるのですね。
乞巧奠(きこうでん)は日本にも伝わり宮中でも行われたのですが。日本では機織りや裁縫が宮中の女性の必須の技術というわけでもなかったので。織物、裁縫の他にも詩歌、染め物やさまざまなお願いや習い事の上達を祈願する日になりました。
江戸時代には庶民にも広がり現在の七夕に近い形の行事になりました。
七夕のお願いは誰が聞いてくれるの?
7月7日七夕の日は「お祈りをする」というのが広まったわけですけど。
いったい誰にお祈りするのでしょうか?
機織りや裁縫のことなら織姫=「たなばたひめ」が願いをきいてくれるかもしれません。
恋愛運なら織姫・彦星かもしれません。
でも。他の習い事や願いは誰が聞いてくれるのでしょうか?
それはご先祖様です。
というのももともと日本の「たなばた」はお盆の行事のひとつとして行われていました。お盆は祖先の魂をお迎えする行事です。古代には祖先の魂=神様だったので。祖先をお祭りすれば豊作になったり暮らしを守ってくれると考えたのです。
だから。七夕の短冊に書いているお願いは星が叶えてくれるのではなくご先祖様が叶えてくれている。のかもしれません。
グレゴリオ暦が採用されている現在の日本ではお盆と七夕が違う月になってしまいました。ご先祖様の供養という意味は薄れたのですが。こちらにやってくるのがお盆ということなのでいつもどこかで見てくれているのでしょう。
ちなみに短冊にお願いを書くのは7月6日の夜です。
神事として行う場合は7月7日に日付がかわってすぐか日が登るまでに行うところが多いようです。というのも神様(祖先の魂)は夜活動しているからです。その時間になるとアルタイル(牽牛星)とベガ(織女星)がよく見えるというのもあります。
7日に太陽が昇ってから書いたのでは遅いので注意してくださいね。
イベントとして楽しむぶんには関係はありませんけれど。スピリチュアルな意味としては7月6日の夜から7日の早朝までに行うのがおすすめです。
七夕飾りの意味:願いを形にして宇宙に発信
七夕飾りには様々な意味があります。
笹竹
天に向かって力強く成長する笹竹は、神聖な力を持つとされ、願い事を天に届ける架け橋として古くから親しまれてきました。
短冊(たんざく)
もともとは、簡単な文章を書いて伝える短い手紙のようなもの。神仏への願いを書くものになりました。後に和歌や俳句を書くためのものも短冊と呼ばれるようになります。
七夕では書道や文章の上達を願うために使われていましたが。様々な願いを書くために使われます。
現代では折り紙や色のついた紙を細長い長方形に切った紙が使われます。
現代のスピリチュアルな解釈では色にも意味があるとされます。
青・水色:学業
赤・ピンク:恋愛
黄:金運
緑:健康
紫:長寿
もちろん色に関係なく好きなことを書いてかまいません。
カラフルな短冊に願い事を具体的に書いてお願いしてみましょう。
吹き流し
もともとは鯉のぼりの竿の先端につけられていたもの。邪気を祓い、病気にならないようにという願いが込められています。
七夕では織姫の糸を意味するという解釈もあります。
折り鶴
平和への願いが込められています。
星形
将来の夢を形にしたものです。
網
もともとは大漁・豊作を意味します。他にもたくさんの物や富を引き寄せられるようにという願いが込められています。
七夕のスピリチュアルな意味
天の川は宇宙のエネルギーの流れ
伝統的な意味からはちょっと離れて現代的なスピリチュアルな解釈を紹介しましょう。
七夕の夜空に輝く天の川は織姫と彦星が年に一度だけ出会う場所とされます。ロマンティックですね。
天の川は私達のいる銀河系そのもの。銀河系の断面を見ているかたちです。天の川の光は宇宙の叡智と無限の可能性を表しており、願い事を天に届けるだけでなく自分自身の内面と繋がる力も持っています。
日本語では天の川。英語ではミルキーウェイともいいます。古来、人びうは「川」をイメージしました。
つまりエネルギーの流れと感じているのです。スピリチュアル的には宇宙に流れるエネルギーを象徴しています。
七夕では願い事をしますよね。もちろん天の神様にお願いしているわけですけれど。現代のスピリチュアル的な解釈では願いを伝える相手は宇宙や宇宙のエネルギー=神様と考えることもできるわけです。
七夕のスピリチュアルな力を最大限に活かすために
まずは願い事を書く前に心を落ち着かせましょう。できるなら瞑想などをしてあなた自身の本音とむきあうのがいいですね。
願い事は具体的にポジティブな言葉で書きましょう。
「〇〇しない」「○○を止める」のような否定形は使いません。宇宙の意思には否定形は通用しないからです。
願い事をするときは感謝の気持ちを持ちましょう。
七夕の夜空を見上げ天の川の光を感じながら、願い事が叶う具体的なイメージを頭に描きましょう。
七夕はあなた自身の心と向き合い、願いを叶えるための特別なチャンスです。今回紹介したスピリチュアルなエッセンスを参考にぜひ七夕の力を最大限に活用してくださいね。
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