北斗七星は人生を見守る守護星 

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北斗七星は人間の運命を司る星。北辰ともいいます。おおぐま座で知られる星座ですね。日本では七剣星ともいわれます。夜空に輝く北斗七星はとても目立つ星座なので世界中の神話や伝説に取り入れられ、古くから信仰されてきました。

北斗七星は陰陽道でも重要な星です。古来より北斗七星は北極星とともに人間や国の運命を司る星とされました。

また北斗七星の七つの星は個人の守護星にもなります。七つの星には誰を見守るか役割が決まっています。守護星はあなたを見守り災難から守り幸運を授けてくれます。健康や寿命さえも司ることができます。

北斗七星はどのような星なのか、あなたがどの守護星に守ってもらえるのか紹介します。

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北斗七星は私達をまもる神様

宇宙を見守る北極星

陰陽道では宇宙の中心にいは天帝という神様がいてこの宇宙全てを見守っています。我々の世界では北極星と呼ばれる星が天帝の住む星です。北極星は天帝そのものといわれることもあります。

天帝は人間だけでなく動物や物質までふくめたこの世に存在するすべての物を見守っています。宇宙の法則そのものなのです。その宇宙の法則を解説したのが陰陽五行説。陰陽五行説は古代中国で発展して道教、儒教、仏教など東洋の思想や宗教に大きな影響を与えました。

その陰陽五行説を人間の生活に役立てるように日本で発展したのが陰陽道です。陰陽道は道教の日本版と考える人もいます。たしかに基本になる知識は同じものもあります。でも日本にやってきた陰陽五行説は日本古来の神道や仏教の技術や知識と結びつきました。そしてより日本人に馴染みやすい陰陽道になったのです。

北斗七星は人間の守り神

北極星が北極星を中心に天空を回る星です。北斗七星は天帝のすぐそはにいて天帝を守る星です。道教では北斗七星を北斗真君(ほくとしんくん)と呼びました。

北斗七星の役目は北極星を守るだけではありません。地上界にいる人間も見守っているのです。そのため北斗七星は人間の運命や寿命を司る星と考えられました。

わたしたち人間を含めた宇宙全体を見守る天帝と地上界で暮らす私達人間の間にいて。

北斗七星に祈る信仰を北辰信仰(ほくしんしんこう)といいます。

北辰信仰は東アジアに広がりました。もちろん古代の日本にも伝わっています。

日本の北斗七星信仰

始まりは皇室の守り神

北辰信仰が日本にやってきたとき、北斗七星は天皇を守る星と考えられました。天皇が儀式のときに着る衣装には北斗七星が描かれていました。宮中ではこの世の平和と安定、皇室の繁栄を北斗七星に願ったのです。江戸時代までは正月に北斗七星と天の神、地の神、東西南北の四神、歴代天皇の御陵のある方向に祈りを捧げる儀式がありました。このとき祈りを捧げる北斗七星は漠然と七つの星に祈るではなく、天皇自身の属星(守護星)に祈りを捧げていました。

明治維新後は宮中の儀式は神道由来のものに限られました。宮中では北斗七星への祈りは行われなくなったといわれますが四方拝は残っています。

日本でも古来より 七剣星(しちけんぼし)と呼んで北極星を守る剣と考えていました。北斗七星そのものに魔除けの力があるので刀剣に北斗七星が刻まれることもありました。

庶民に広がった北斗七星信仰

宮中では陰陽寮の陰陽師が北斗七星を祀りましたが宮中の儀式は秘伝だったので民間には広まりませんでした。人々の需要に応えるため民間に北辰信仰を広めたのは法師(僧侶)や修験者です。平安時代以降には民間にも法師陰陽師や声聞師とよばれる民間の陰陽師が現れて北辰信仰を広めました。

奈良時代には妙見信仰と一緒になりブームになりました。「北辰(北斗七星と北極星)に祈ればどんな災いも退け健康で長生きできる」と伝えられ大流行しました。本来は北極星と北斗七星は別物なのですが一緒になって広まったのです。のちに平将門や多くの武将が信仰した妙見北辰信仰も北辰信仰のバリエーションのひとつです。言葉や表現が違うだけで同じものなのです。

人々は春と秋には盛大なお祭りをして星に願いをかけました。ところが、あまりにもお祭りが加熱しすぎて仕事もせず羽目を外す人が続出したので朝廷が禁止令をだしたこともあります。しかし平安時代になっても人々の北辰信仰は続きました。ハメを外し過ぎなければそれでいいということなのでしょう。

平安時代になっても北斗七星信仰は続きました。

お祭りをして星に祈るだけでなく、守護星に祈りをささげることも始まりました。

人々を見守る北斗七星

すべての人間にはその人を見守る守護星がついています。つねに私達を見守っています。守護星は私達の日常の生活だけでなく、健康や寿命まで左右する大きな影響力をもっているのです。

しかし守護星は本人が望んでいないことを勝手に助けたりはしません。本人の意志が尊重されるからです。これはどの世界の神様や天使も同じですね。勝手に助けてくれたりはしないものなのです。守護星は人間と違って「察してくれ」「空気を呼んでくれ」は通用しません。守護星の助けを求める時には私達が意思表示をしないといけないのです。それが人の側から神様へのの意思表示が「祈る」「願う」という行い。御守りを持つという行いは、その人が神様に助けを求めているという意思表示になります。でも一番いいのは心や声に出して「祈ったり」「願い」をすることなのです。

そうすることで属性はあなたの人生に手を差し伸べて良い方向に導いてくれるのです。

陰陽道では私達を見守る守護星を属星(ぞくしょう)といいます。属星は北斗七星の7つの星のどれかが担当します。どの星が誰を担当するかは、その人が産まれた年の干支によって決まるからです。

北斗七星の星の名前

陰陽道では北斗七星の七つの星に次のような名前がついています。

北斗七星と星の名前

北斗七星と星の名前

 

柄杓のような形の先頭から、貪狼星(どんろうせい)、巨門星(きょもんせい)、禄存星(ろくぞんせい)、文曲星(ぶんきょくせい)、廉貞星(れんていせい)、武曲星(ぶきょくせい)、破軍星(はぐんせい)と名前がついています。

十二支の守り星

人は生まれると必ず十二支のどれかに所属します。

どの星がどの十二支を担当するのか表にするとこうなります。

 属星  十二支
 貪狼星(とんろうせい)  子
 巨門星(きょもんせい)  丑、亥
 禄存星(ろくぞんせい)  寅、戌
 文曲星(ぶんきょくせい)  卯、酉
 廉貞星(れんていせい)  辰、申
 武曲星(ぶきょくせい)  巳、未
 破軍星(はぐんせい)  午

 
十二支を基準に並べかえるとこうなります。

   
 子(ね)  貪狼星
 丑(うし)  巨門星
 寅(とら)  禄存星
 卯(う)  文曲星
 辰(たつ)  廉貞星
 巳(み)  武曲星
 午(うま)  破軍星
 未(ひつじ)  武曲星
 申(さる)  廉貞星
 酉(とり)  文曲星
 戌(いぬ)  禄存星
 亥(いのしし)  巨門星

 

ねずみ年産まれの人は貪狼星が守護星というわけですね。守護性は一生変わることはありません。干支や守護星座が一生変わらないのと同じです。

貪狼星や巨門星といった星の名前にどのような意味があるのか気になるかも知れません。紫微斗数などの占いの本には「貪狼にはこういう意味がある」と書いてあります。

でも特に気にする必要はありません。北斗七星の星に付けられた名前なので細かいことを気にしても意味がないからです。

「子年生まれの人はこういう性格」「牡牛座生まれの人はこういう性格」と書いてあっても実際の性格や運命が人それぞれなのと同じです。

守護星の役目はあくまでも「その年に生まれた人を見守ること」なのです。星の名前にはとらわれないほうがいいです。

星に願いをかける方法

平安時代の貴族は属性祭を行って自分の守護星に祈りを捧げました。しかし日常的にも属性に祈りをささげていました。

たとえば藤原道長の祖父・藤原(九条)師輔は「朝起きて属星の名を7回唱える」と書いています。孫の藤原道長も行っていました。

平安貴族は毎朝、北斗七星の守護星に祈っていたのです。

つまり

朝起きたときに守護星の名前を7回唱える

のがよいのですね。

宮中の儀式でおこなったように正月や節目に北斗七星に祈るのもよい方法です。

また現代では方位よけ関係の神社仏閣には守護星の御守りを置いてあるところもあります。

たとえば京都の大将軍八神社にはその名も「北斗七星十二支御守」というものがあります。
十二支に対応した守護星の御守りが用意されているのです。

北斗七星御守りこの御守りを持って星に願いをかければ守護星があなたを見守ってくれるかもしれませんね。

大将軍八神社:陰陽道の星の神様で災難よけ

でも大切なのはあなたの「心」です。気がついたときに守護星の名前を唱えるだけでもいいです。

逆にあなたが守護星に気づいて行動を起こさなければ何もありません。

お御守りがなくても星に祈り続ければ守護星はあなたを守ってくれることでしょう。

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