宇宙エネルギーが開放されるアバター降臨の4つの門とは

アバター降臨の4つの門

スピリチュアル系の占星術では4つの門がひらくとき「宇宙エネルギーが開放される」と話題です。

4つの門とは エンジェルズゲートブルズゲートライオンズゲートイーグルズゲート 。

スピリチュアルに興味がある人なら ライオンズゲート は聞いたことがあるのではないでしょうか?

これは アバター降臨の4つの門(the Four Gates of Avataric descent)とか 力の門 とよばれます。

占星術ってスピリチュアルなものなのに、わざわざ「スピリチュアル系の占星術」と言ったのはなぜ?

と思うかもしれません。

それは古典的というか正統派の占星術ではアバター降臨の4つの門はあまり話題にならないからです。

どちらかというとニューエイジ(スピリチュアル)に近い人がやってる占星術にでてきます。

ここ数年、日本でもスピリチュアルなものに関心が高まっています。そこで日本でもライオンズゲートや他のゲートに関心が集まっているようです。日本では「マジカルゲート」と紹介されることもあります。

というわけでこの記事では アバター降臨の4つの門とは何かを紹介します。

 

目次

エネルギーが放出される4つの門

アバター降臨の4つの門は1年に4回やってきます。

4つの門はホロスコープ上の角度で決まります。

アバター降臨の4つの門

 

エンジェルズゲート(Angel’s Gate)
 水瓶座15° 2月4日前後。
ブルズゲート(Bull’s Gate)
 牡牛座15° 5月6日前後。
ライオンズゲート(Lion’s Gate)
 獅子座15° 8月8日前後。
イーグルズゲート(Eagle’s Gate)
 
蠍座15° 11月7日前後。
(日付は年によってずれることがあります)

この日が近づくと宇宙のエネルギーが強くなると信じられています。だからスピリチュアルな世界では皆さん気にしているわけです。

「スピリチュアルな能力を高めたい」とか「アセンションしたい」とか「瞑想する」とか、単純に「何かいいことかるかも」とか楽しみ方は人それぞれです。

エネルギーが最も充実する不動宮

水瓶座・牡牛座・獅子座・蠍座には共通した性格があります。

どれも「不動宮」という星座です。

占星術では星座を「活動宮」「不動宮」「柔軟宮」の3つに分ける考え方があります。

季節や時間の移り変わりを表現しているといわれます。

太陽が不動宮にある時期は季節のピークになります。その季節のエネルギーが最も高まっているときです。

太陽が不動宮にある時期はもっとも季節の特徴が出やすいときなのです。

占星術的にはホロスコープで星が不動宮に入っていると「その状態を維持する傾向が強い・頑固・続ける力が強い」ととらえます。エネルギーが内向きに働き、その状態が最も充実するときともいえます。

でも占星術では星座の性格を決めるのはそれだけではありません。

男性星座と女性星座

星座には男性と女性があります。といっても生物的な性別ではありません。イメージのはなしです。

男性星座は独立・外向きのイメージ。
女性星座は集合・内向きのイメージ。

不動宮の4星座の中では

水瓶座・獅子座男性星座

牡牛座・蠍座女性星座です。

となると、

水瓶座のエンジェルズゲート、獅子座のライオンズゲート

牡牛座のブルズゲート、蠍座のイーグルズゲート

エネルギーの質が違うことになります。

エンジェルズゲート、ライオンズゲートは独立性・積極性・外に向かうエネルギーが強い。

ブルズゲート、イーグルズゲートは集合性・普遍性・消極性・内に向かうエネルギーが強いです。

つまり。エンジェルズゲート、ライオンズゲートのエネルギーを受けるときは自立性を高めたり、自分の力を伸ばす方向に力が働きやすい。

ブルズゲート、イーグルズゲートのエネルギーを受けるときは人付き合いを良くしたり、人と協調したり、なにかをまとめる力が働きやすいといえるのです。

 

4つの門ができたわけ

4つの門の発案者?占星術師ディーン・ルディアとは

私の知る限りアバター降臨の4つの門を世間に紹介したのは ディーン・ルディア(Dane Rudhyar、1895~1985年)です。

20世紀を代表する占星術師の一人であり詩人であり音楽家という異色の経歴の持ち主です。フランス生まれのアメリカ人です。

ディーン・ルディアはフランスのパリに生まれました。フランスで音楽家として活動したあと、アメリカに拠点を移しました。1926年にアメリカに帰化。その後アメリカで禅を広めていた佐々木承周老師から東洋哲学を学び。サビアンシンボルを発明したマーク・エドモント・ジョーンズから占星術を。「ニューエイジ」の始祖といえるアリス・ベイリーからスピリチュアルな考え方を学びました。

ルディアはユングの心理学と占星術を結びつけようとします。

そして1936年。代表作”パーソナリティの占星術(The Astrology of Personality)”を発表。ルディアの占星術師としての評価を高めました。サビアンシンボルを研究して広めたのもベイリーとルディアです。

ルディアは マヤ歴(ドリームスペル暦、銀河のマヤ暦、13の月の暦とも)を考案したホゼ・アグエイアスらに影響を与えました。そして現在のスピリチュアルブームにも影響を残しています。ちなみにルディアは「2062年にアクエリアス(水瓶座)の時代が来る」と予想しています。

アバター降臨の4つの門

ルディアは「パーソナリティの占星術」の中で「アバター降臨の4つの門(the Four Gates of Avataric descent)」を紹介しました。

 ルディアは著書の中でこう書いています。

エネルギー放出の最大のポイントが、分点(春分・秋分)と至点(夏至・冬至)の間にあるのはあきらかです。これらのポイントは円の45°、135°、225°、315°。黄道十二宮では牡牛座15°、獅子座15°、蠍座15°、水瓶座15°です。これは一部のオカルト主義者には知られています。彼らが「アバター降臨の4つの門」と呼ぶものです。古代用語の「アバター」は実際には「宇宙のエネルギーの解放」です。これらの言葉の意味は非常に明確です。これらの4つの門は「牡牛、ライオン、鷲、天使」という4つの生き物で象徴されています。そしてそれらは特定の力の光線が放出されるところです。つまり「イニシエーション」の力を開放するところです。

”The Astrology of Personality”より和訳して抜粋。

アバター降臨の4つの門(the Four Gates of Avataric descent)とはルディアが著書の中で書いている名前。彼は古くからあったように書いていますが、少なくとも西洋占星術にはありません。あればメジャーな占星術師が使っているはずです。

ここでの「アバター」とは宇宙エネルギー開放の意味。天使・牡牛・ライオン・鷲のシンボルはそれぞれが持つエネルギーの性質を象徴するシンボルだとされます。

ルディアは古代の一部のオカルティストはこれ(4つのシンボル)を知っていた。と書いています。いったいどこに書かれてあったのでしょうか?

それは聖書です。

聖書に登場する4つの生き物

4つのシンボルは聖書にある 翼をもった4つの生き物(人・獅子・牛・鷲)です。翼をもった人とは天使。ものによってはキリストと解釈することもあります。

たとえば下の写真。

サン=トロフィーム教会

サン=トロフィーム教会

これはフランスのサン=トロフィーム教会です。
入り口の装飾を見てください。

ロマネスク建築の聖堂

フランス・サン=トロフィーム教会の装飾

イエスを中心に天使・鷲・ライオン・牡牛が配置されてます。

旧約聖書のエゼキエル書にはケルブ(複数形はケルビム)が登場します。

ケルビムは4つの頭を持ち、4枚の羽と人の手がある生き物です。第一の頭は牡牛、第二の頭は人、第三の頭は獅子、第四の頭は鷲と書かれています。旧約聖書ではケルビムは神の従者になったり乗り物になったりします。エデンの園を守っているのもケルビムです。

キリスト教やイスラム教では天使とされます。キリスト教では小さな子どもの姿(キューピットの姿)をしていることもあります。

また、有翼の人・牡牛・ライオン・鷲は福音書を書いたとされる人物 マタイ・ルカ・マルコ・ヨハネのシンボルにもなっています。

新約聖書の「ヨハネの黙示録」には6枚の羽を持つ4体のセラフ(複数形はセラフィム)が登場します。セラフィムはそれぞれライオン・牡牛・人・鷲の頭をしています。セラフィムは神を讃えながら神の周囲を飛んでいる。と書かれています。セラフィムは旧約聖書では神に使える神聖な生き物とされました。キリスト教では高位の天使とされます。

ちなみにサン=トロフィーム教会の装飾はヨハネの黙示録の光景をモチーフにしています。神をイエスに、セラフィムを4匹の生き物に置き換えたのです。

そのためこれら4つの生き物はキリスト教建築(とくにカトリック)や絵画では重要なシンボルとして用いられることがあるのです。

タロットに描かれた4つのシンボル

また、タロットカードの大アルカナのX(運命の輪)とXXI(世界)のデザインにも使われています。

大アルカナX

X「運命の輪」

大アルカナXXI

XXI「世界」

聖書の内容を知らない人にとってはただのデザインですが、知っている人にとっては象徴的なシンボルに見えるかもしれません。

「運命の輪」「世界」のカードというのも象徴的です。聖書の4つの生き物(ケルビム)は神の使いですから運命や世界に神の力が働いているのを暗示しているのでしょうね。

タロットをデザインした人は聖書の内容を知っていたのでしょう。とはいえ、キリスト教会からはタロットは悪魔の教え扱いされています(占いそのものが神の教えに背く行為)。タロットはキリスト教的なシンボルを使ってはいますが、考え方は全く違うのです。

占星術と4つのシンボルの合体

この4つのシンボルを占星術に応用したのがディーン・ルディアです。

牡牛と獅子は不動宮の4星座にピッタリ当てはまります。でも天使と鷲は当てはまりません。

にもかかわらず採用したわけはルディアに聞いてみないとわかりません。

これは私の想像ですが。水瓶座はスピリチュアル世界では神秘的な存在なので天使に、蠍座は攻撃的な感じがするので鷲にあてはめたのかもしれません。蠍座は昔は鷲座だったという説明を見かけますが、メソポタミア文明まで遡っても蠍座は蠍座ですね。どこの星座でしょうか。

ともかく。エネルギーの性質を表現するアバター(化身)ということでシンボルにしたんでしょう。化身であれば星座そのものの姿でなくてもかまいませんから。

 

ディーン・ルディアの考える4つの門のエネルギー

現在では4つのシンボル・ゲートのエネルギーの意味について様々な人が様々な解釈をしています。

では発案者のディーン・ルディアはどう考えていたのでしょうか?

彼の著書に「アバター降臨の4つの門」がどんなエネルギーを持つのか書いています。

牡牛とライオンは個性化する力、惑星に根ざした力、つまり具体的な自己の実現を意味しています。
鷲と天使はまとめる力を象徴しています。個人を集団や普遍的なものに発展させる力です。

牡牛は個性を形作る力であり、ライオンは個性から発せられる力です。
鷲は普遍的な存在を形作る力であり、天使は普遍的な存在から発せられる力です。

”The Astrology of Personality”より和訳して抜粋。

分かりづらい訳になってしまいましたが。

要するに、

牡牛とライオンは個性を高める力。
鷲と天使はバラバラなものをまとめる力。

さらに細かくみてみると。

ブルズゲート:個性を作る力。自立をうながす力。
ライオンズゲート:個性を発揮しやすくする力。個人の能力を発揮しやすくなる力。
イーグルズゲート:まとめる方向に働く力。
エンジェルズゲート:まとまったもの(集団・グループ)の力を発揮する力。

というわけです。

なるほど。これって男性星座と女性星座の力に似ていますね。

でも・・・占星術では
水瓶座(天使)・獅子座(ライオン)が男性星座。
牡牛座(牡牛)・蠍座(鷲)が女性星座です。

ライオンと鷲はいいとして、天使と牡牛が逆では・・・どうなっているんですかルディアさん!

私の和訳や解釈が間違っているのでしょうか?

いやいや

牡牛は個性を形つくる力だから、エネルギーが内側に働くと考えて女性星座の牡牛座ででいい。

天使は集団の力を発揮するから、エネルギーが外に向くという意味で男性星座の水瓶座でいい。

ということでしょうか?

うーん。奥が深い。というか分かりづらいというか。

ディーン・ルディアはスピリチュアルなだけでなく、心理学や哲学も学んでいます。彼の考えを理解するのは苦労しますね。

占星術師によってゲートのエネルギーや意味の解釈が違っているのもそのせいかもしれません。

さてさてあなたはどう感じたでしょうか。

 

個別の門の説明についてはこちらを御覧ください。

 ・ライオンズゲートの説明

 ・イーグルズゲートの説明

 ・エンジェルズゲートの説明

 ・ブルズゲートの説明

 

 

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