ヤントラとはヒンドゥー教の神々や宇宙のパワーを図形にしたものです。
インドでは古くから、祈りの対象にしたり護符として使われてきました。
インドのお寺や家庭ではヤントラが飾られていますし、アクセサリーにして携帯する人もいます。インドでは護符としても人気があるのがヤントラなんです。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが。インドでは神様のご利益が得られるというので人気があります。
ヤントラの意味と利用法について紹介します。
マントラとヤントラ
サンスクリット語で機械・機器を意味します。
ヤントラは知らなくてもマントラという言葉を知ってる人は多いと思います。
マントラは真言(しんごん)ともいいます。神や宇宙のパワーを人間の言葉にしたものです。日本には仏教(密教)とともに真言が伝わりました。ですからマントラはおなじみな人も多いと思います。
仏教もヒンドゥー教もどちらもインドで産まれました。もともとは同じなんです。だから同じ神様が出てきたり、修行の方法や呪文は同じものを使っていたりもします。
ヤントラは言葉ではなく図形にして視覚的に表現したものなんです。ヤントラは仏教では使われなかったので日本には伝わっていませんでした。でも現在ではその効果が注目されインド以外でも知られるようになりました。
マントラ(言葉)でもヤントラ(図形)でもどちらでもいいんです。好きな方を使うといいと思います。
図形や模様に神秘的な力があると考えるのは世界中で共通しています。今、スピリチュアルな世界では「神聖幾何学」が話題になっています。特別な図形には特別なパワーやエネルギーがあると考えられているんです。
ヤントラはインド版の神聖幾何学模様なんですね。
シュリヤントラ(Shree Yantra)のご利益は富と繁栄
ヤントラには様々な種類があります。中でも特に有名なのがシュリヤントラです。
シュリとは「富」を意味します。宇宙と生命のエネルギーを表現したといわれます。そういった意味では「フラワーオブライフ」に似た意味がありますね。
シュリヤントラは女神ラクシュミーのヤントラです。
ラクシュミーはヒンズー教の三大神ヴシュヌの妃。ヴシュヌはシヴァとともに現在インドで最も人気のある神様です。
インド版キューピット愛欲神カーマの母親でもあるんですね。
古代インドの聖典リグ・ヴェーダでは「蓮華に立つもの」「蓮より生まれたもの」「蓮の花輪を帯びるもの」などの呼び名があります。仏教の天部の神やヒンドゥー教の神もリグ・ヴェーダ出身が多いです。
赤い服を着て蓮の花の上に座り、蓮の花を持っている姿で描かれることが多いです。
ラクシュミーのご利益は、富・繁栄・美・快適な暮らしです。
金銭的に悩まされることなく精神的にも物質的にも恵まれた生活ができるといわれています。またラクシュミーは美しい神様で美の女神ともいれます。
ラクシュミーについてはこちらで詳しく紹介しています。
ヤントラの効果をアップさせるマントラ
ヤントラもマントラも同じ神様や宇宙のパワーを表現したもの。
ですから、シュリーヤントラにも対応するマントラがあるんですね。
それが女神ラクシュミーのマントラです。
オーム スリーム フリーム マハ ラクシュミイェー ナマハ
Om Shreem Hreem Maha Lakshmiyei Namaha
マントラとヤントラどちらでもいいと書きましたが。ヤントラを見ながらこのマントラを唱えるとその分恩恵もあるんですね。
この場合も、効果アップを願うならシュリヤントラを見てラクシュミーのマントラを唱えたほうがいいですね。
真摯な気持ちで毎日、ヤントラを見てマントラを唱えると富に恵まれるといわれす。
それが難しい場合はマントラを持っていたり見るだけでもいいです。
ヤントラのカードやアクセサリーを身に着けたり、財布、財布、定期入れに入れて持ち歩きましょう。恩恵を受けるためには実践が重要です。
神聖幾何学模様には意味が奥深すぎてすぐには効果が分かりづらいが多いです。
でもヤントラは個々のご利益にあったものが用意されているので初心者にも効果がわかりやすいのが特徴です。実際に効果があるかどうかは「真摯な気持ち」と「継続」にかかっていますけどね。どれだけ深く信じて続けることができるかなんですね。
期待できるご利益がわかりやすいのはヤントラの特徴。そんなところも最近注目を集めているところなのかもしれませんね。
ヤントラグッズの中でも特に人気があるのがエナジーカードですね。
お財布の中に入れて持ち歩くことができます。財運のヤントラですからお財布とは相性良さそうです。
金属製のしっかりしたプレートなので飾るときれいです。
だけど気をつけてください。シュリヤントラはパワーが強すぎるせいかヤントラを見続けていると酔いそうな感覚になります。一度に長い時間見続けるのではなく、毎日少しずつヤントラを見てマントラを唱えるのが良さそうです。とっても神秘的ですね。
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