プラトン立体のスピリチュアル:神の作った完璧な立体

正四面体

 

プラトン立体正多面体のこと。神の作った完璧な立体といわれます。

正多面体とは

全ての辺が同じ長さ
全ての面が同じ形。

どれも均整の取れたきれいな形をしています。

古代ギリシアの人々は均整がとれているのが完璧な立体と考えました。均整の取れたりったいとは正多面体です。そして正多面体は神が作ったものだと考えました。

そして正多面体には神秘的な力があると考えました。

プラトン立体とその神秘的な力について紹介します。

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プラトン立体とは

代表的なプラトン立体は正六面体。
つまりサイコロの形です。

正四面体

 

プラトン立体には正四面体、正六面体、正八面体、正12面体、正20面体があります。
プラトン立体と球をならべるとこのようになります。

プラトン立体

出典:フラワー・オブ・ライフ ― 古代神聖幾何学の秘密(第1巻)

円を中心に6つの円が取り囲む図形は日本では七曜紋といいます。

上の図では
A:正4面体
B:正6面体
C:正8面体
D:正20面体
E:正12面体
ですね。

意外なようですが、この世に正多面体はこの5つしかありません。

つまりプラトン立体は5つの正多面体のことです。

たくさんの面で囲まれた立体はいくらでもあります。でも、全ての面が同じ形になる立体は理論上この5つしかありません。

そしてこのプラトン立体には全ての頂点が同じ球体に触れている

という特徴があります。

不思議ですね。

ですから古来より正多面体は「神が作った物」と考えられました。

 

古代ギリシアのピタゴラスが始めたといわれる数秘術

プラトン立体は現代の科学でも基礎になっています。建築学や幾何学を学ぶ人なら一度は覚える大切な図形なのです。プラトン立体はこの世に存在する全ての正多面体なのですから。

プラトン立体の大切さに気づいたのは現代人だけではありません。そもそも古代ギリシアの哲学者プラトンが発見(発表)したからプラトン立体といわれているのです。

古代の人々は不思議な特徴を持つプラトン立体には特別な力があると考えました。

ピタゴラスや古代の錬金術師は数が宇宙を支配すると考えました。この考えを数秘術といいます。

現代でも「数には特別な意味がある」と考える人は多いです。これはピタゴラスたち古代の人が考えた(発見した)ものがはじまりといえます。

ピタゴラスの教えはプラトンに受け継がれ、占星術やカバラの影響をうけてルネサンス期に流行しました。現代のスピリチュアルな考えの元になりました。

バランスが崩れると不幸が訪れる

火、土、風、水の四大元素に最も神聖なエーテルを加えた5つの元素がプラトン立体にあてはまります。

正4面体=火
正6面体=土
正8面体=風
正12面体=エーテル
正20面体=水

これに

球=虚空(無) 

をくわえると元素は6つになります。

何もないもの「虚空」が元素というのは現代科学のイメージとは違いますよね。現代科学でいう元素ではなく「要素」「属性」といってもいいかもしれません。

6つの元素とプラトン立体を円状に並べるとさきほど紹介したこのような図形になります。
6つの元素と立体をの関係を表現した三位一体の図です。

 

 

プラトン立体と元素

出典:フラワー・オブ・ライフ ― 古代神聖幾何学の秘密(第1巻)

三位一体の図

この図で左側の火と土は男性、右側のエーテルと水は女性の属性をもちます。
虚空と風は子供の属性。子供は未成年という意味ではなくて男性と女性の融合を意味します。
異なる属性のものが一つになって調和しているのです。

調和と均整はピタゴラスの考えの大きなテーマでした。

万物の調和が日常生活から宇宙まで支配している。だから宇宙をつくる要素のバランスが崩れると災害や不幸などの災いが起こると考えたのです。

古代の人々は正多面体は神が作った完璧な図形と考えました。
神の作ったものなら神の力があるかもしれません。

バリア(結界)としてのプラトン立体

古代の人々は神の作った図形・正多面体にはさまざまな力があるのではないかと考えられました。

とくに有名なものは悪魔や悪魔の力、人間に災いをもたらす邪悪な力から身を守ることができるというものです。

つまりプラトン立体は邪悪な力から身を護るバリアを目に見える形にしたものなんです。日本的に表現すれば結界です。

宗教的な絵画にも結界はプラトン立体をしていると表現したものがあります。

イエス・キリストを守る水の結界

下に載せた画像はサラミス・ヴァルフィングという画家が描いた絵です。
女性(天使?)が手にした六角形の図形のなかに子供がいます。この子供はイエス・キリストです。

サラミス ヴァルフィングのキリスト

出典:フラワー・オブ・ライフ ― 古代神聖幾何学の秘密(第1巻)

 

イエスの周囲にあるのは悪魔や悪魔の力から守るための結界を目に見える形に表現したものです。

正二十面体は女性の属性を持ちます。イエスを包む正二十面体はイエスを守る母性(マリア)の力と解釈できますね。

古代、イエスの象徴は「魚」でした。現代ではキリスト教のシンボルは十字ですが、古い時代には魚がイエスのシンボルでした。魚は水の中にいます。水に守られているのが魚なんです。

また、イエスは水の中で洗礼を受けました(イエスはヨハネからヨルダン川の中で洗礼を受けた)。水の中で神の加護を得たのです。

つまりイエスを守り、高いレベルに引き上げたのは水の属性を持つ空間。というわけです。

聖書に正十二面体が出てくるわけではありませんが、水にかかわる何かがイエスを守っている。と人々は考えたのでしょう。

均整の取れた正多面体は見た目にも美しいです。でも美しさだけではありません。神秘的な力があるとされてきたのです。

 

さらに、このプラトン立体が全て含まれたメタトロンキューブという神聖幾何学模様があります。
メタトロンキューブについて知りたい方はこちらもご覧になってみて下さい。

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