神様に願いをかなえてもらったら、お礼参りをしましょう。
「でも遠くの神様にお願いしたので簡単には行けない」ということはありますよね。そんなときどうすればいいのでしょうか。
旅行でおとずれた神社にお参りしたら願いがかなった。
また同じ場所に行くのは時間もお金もかかる。
だからお礼参りできない。
そんな経験はありますよね?
本当はもう一度行くのが一番いいのです。でも現実にはそうはいかないこともありますよ。だからといって何もしないのは失礼ですよ。
お礼参りが必要な理由はこちらでお話しました。
お礼まいりはなぜするの?
遠いからといって、しなくていいという理由にはなりません。ではどうすればいいのかお話しします。
遠くて行けないときのお礼参りの方法
総本宮に行く
神社はいくつかの系列に分かれています。
稲荷神社、八幡神社、春日神社。
同じ系統の神社なら祀っている神様は同じでなんですね。それぞれの神社には元になった神社があります。元になった神社から魂を分けてつくったのが各地にある神社ですね。支社といいます。
たとえばお稲荷さんの場合、総本宮は「伏見稲荷大社」ですね。仏教系稲荷の場合は同じ宗派の総本山に行くといいです。例えば豊川稲荷は仏教系稲荷の代表格です。
そこから日本各地の「○○稲荷」に魂が移されました。日本の神様は魂を分けることができるのです。これを「分霊」といいます。分霊が分かりにくければ「親子」と考えてもいいかもしれません。総本社の神様が「親」で支社の神様が「子」です。
神社を会社に例えれば総本宮が「本社」、各地の神社が「支店」です。
支店の情報は本店に伝わります。本店にお礼をすれば各地の支店に伝えてもらうことができます。
でも、つごうよく総本社が近くにあるとは限りませんよね。むしろない方が圧倒的に多いです。
そんな時はどうすればいいのでしょうか?
同じ系列の神社に行く
神社は系列を作っています。同じ神様を祀っているところは繋がってます。ネットワークを作っているのですね。神社同士が連絡を取り合っているというわけではなくて、神様が繋がってるということです。神主さんに「別の神社にお礼しておいて」と言っても神主さんも困ってしまいます。人に依頼するのではなくて、神様にお願いするのです。
神様はつながっているということは、一番近くにある支社に行ってもおなじことができるのです。
頼りたい神様がいるけど遠くて行けない。そういう人達のために作られたのが全国の支社です。
だから総本社に行かなくても、支社にお礼参りをすれば感謝の気持ちをつたえてくれます。
旅行先の○○稲荷でお祈りしたら適った。
家の近くにある△△稲荷でお礼まいりをする。
これも有効です。
総本社 → 支社
支社 → 総本社
A支社 → B支社
どれでもOKなんです。
産土神・氏神に行く
近くには支社もない。という場合もあります。そのときは産土神・氏神のところに行きましょう。
産土神と氏神はもともとは違う神様でした。でも平安時代以降その区別はあいまいになりました。現在ではひとまとめにして呼んでます。
くわしいことはこちらの記事を見てください。
具体的には今住んでる場所をお守りしている神様のところに行くのです。住んでる近くにいて面倒を見てくれる神様を産土神といいます。
その地域で氏神として祀っている神様はその地域を守っている産土神でもあるんですね。村長や市長、地域の代表みたいなものです。
産土神も神様世界の一員です。あなたが旅行先でお願いした神様に気持ちを伝えてくれるでしょう。
ほとんどは住んでいるところに近い神社が氏神様になっていると思います。でも神社がたくさんある場所では担当地域がわかりづらいことがあります。
氏子になっていればその神社にします。現代では他の地域から移り住んで氏子になっていないという人は多いですよね。
でも氏子区域にこだわらなくてもいいですよ。行きたいところに行きましょう。
そのかわり日ごろから行くこと。近くの神社に日ごろからお参りしていると、いざというとき神様にお願いしやすくなるからです。
ご先祖様にお願い
最後の手段はご先祖様にお願いするのです。
イメージとしては。
自分→親→町長(地域の代表)→お世話になった偉い人
ですね。
伝言ゲームみたいになってずいぶんと回りくどいですね。最後の手段として考えてください。
でも、お墓参りしろという意味ではありません。家に仏壇、神棚があればそこでお願いすればいいです。ない場合は心の中で気持ちを伝えればいいです。
日ごろからご先祖様ありがとう。と心の中で感謝していると願いは伝わりやすくなります。
僕の場合はなにかいいことがあると「ありがとう」と心の中でつぶやいてます。
車を運転してるとき、信号が青で通れたら「ありがとう」とつぶやくことがあります。
声に出すと「変な人」に思われるかもしれないので。心の中でつぶやくだけです。
ささいなことでも習慣づけておくと、いざというときにお願いしやすくなります。
結局は気持ちの問題なのです
古事記を読むとわかるように日本の神様は気まぐれです。お願いをしても必ず伝わるかどうかはわかりません。こればかりはなんともいえません。もちろん、できれば直接お礼をするほうがいいのです。それができない場合はできるだけお願いをかなえてくれた神様に近いところからお礼をするといいと思います。
神様が気まぐれということは、お礼しなくても何ともない場合もあります。
でも人として気分的にお世話になりっぱなしって気が引けると思いませんか?なにかあった時には気持ち悪いですよね。「お礼をしなかったせいじゃないか」って不安になってしまいます。お礼参りには不安な気持ちを和らげる効果・人としてのマナーの問題が大きいかもしれません。
小さなことからやってみませんか?
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