天照大御神と須佐之男命(簡単に分かる古事記)

古事記

古事記に語られる神話を簡単に紹介しています。

黄泉の国から帰ってきた伊邪那岐命は禊をすると、天照大御神、月読命、建速須佐之男命が産まれました。

天照大御神と月読命は父の命令どおりに役目を果たします。

でも、建速須佐之男命はいうことをききません。

さらには高天原で騒動をおこします。

 

目次

天の石屋戸

三貴子の役割

伊邪那岐命は今までで一番貴い子供を授かったと喜ぶ。
天照大御神に自分がかけていた首飾りを与えた。
首飾りの名は御倉板挙之神(みくらたなのかみ)。

三柱の神に役目を与えた。
天照大御神・・・・・高天原を治める。
月読命・・・・・・・夜の世界を治める。
建速須佐之男命・・・海を治める。

しかし
天照大御神と月読命は父の言いつけどおり自分の役目を実行するが、須佐之男命は従わない。

伊邪那岐「なぜ従わないのか?」
須佐之男「母の国、根の堅州国に行きたい!」
伊邪那岐「それならこの国から出て行け」
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須佐之男命は追放。
伊邪那岐は淡海の多賀(滋賀県多賀町)に隠居。
 日本書紀では淡路の国(兵庫県の淡路島)に隠居したことになってます。

須佐之男命は根の堅州国に行く前に姉に挨拶しようと高天原にやってくる。
ところが。
須佐之男命が高天原に来ると山川が地鳴りをあげ大きな地震が起こる。

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天照大御神「弟が来るのはきっと邪な気持ちがあるからだ、私の国を奪おうとしているに違いない」
と考えて武装して待ち構える。

須佐之男「邪心はありません。母のいる根の堅州国に行くのでお別れの挨拶のためにきたのです」

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では潔白を証明しよう。

誓約

須佐之男命に邪心がないことを証明するため、誓約(うけい=占い)をすることになった。

 

天照大御神

 須佐之男が持っていた十拳剣をもらう。
 剣を三つに折って、天の真名井の水を注いだ。
 その剣を口にいれて噛んで吹き出した。
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三柱の女神が誕生
・多紀理毘売命(たきりひめ のみこと)
・市寸島比売命(いちきしまひめ のみこと)
・多岐都比売命(たきつひめ のみこと)
 =宗像三女神

須佐之男の持ち物から産まれたので須佐之男の子供。

須佐之男命

 天照大御神の勾玉をもらう。
 天の真名井の水を注いだ。
 その勾玉を口にいれて噛んで吹き出した。
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五柱の男神が誕生

正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあしかつかつはやひ あめのほしほみみ のみこと)
天之菩卑能命(あめのほひ のみこと)
天津日子根命(あまつひこね のみこと)
活津日子根命(いくつひこね のみこと)
熊野久須毘命(くまのくすび のみこと)
天照大御神の持ち物から産まれたので天照大御神の子供。

暴れだす須佐之男命

須佐之男「清らかな女の子が産まれたので私の勝ちだ」と主張。

調子に乗って悪戯を繰り返す。
・水田の畦(あぜ)を壊す。
・用水路を埋める。
・神殿に汚物をまきちらす。

でも天照大御神は弟をかばう。

須佐之男の悪戯はエスカレート。
・機織りの小屋の屋根を壊す。
・馬の皮をはいで投げ込む。
・驚いた機織りの女に機織りの器具が刺さって死亡。
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惨状を見た天照大御神は怖れて天の岩戸を開いて中に隠れた。

 

以下続く。
天の石屋戸

神話の意義

天照大御神がどうして尊い神なのかの説明。
伊邪那岐命に高天原を治めることを任されたから。

天照大御神から皇室の祖先になる男神が誕生。
長男の天之忍穂耳命→瓊々杵命→→→神武天皇
皇室の祖先に繋がる血筋の説明。

他にも後に大和朝廷と関係する重要な神が誕生。
次男・天之菩卑能命・・・出雲大社の宮司・千家家の祖先。

宗像三女神・・・航海の神として大和朝廷が厚く崇拝。

 

 

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