スピリチュアルな世界(ニューエイジ)で有名な「ライオンズゲート」。
8月8日がしし座(獅子宮)に太陽が来る日だからスピリチュアル的に重要な日とよく言われます。
ところが理由はそれだけではありません。ではなぜ獅子座が重要なのでしょうか?別の星座ではダメなのでしょうか?
それは現実に存在するライオンズゲート(ライオン門)が関係しています。
ライオン門とは、イスラエルの旧エルサレム市街地にある門です。
世界的にはキリスト教の聖地として有名です。
なぜからここからイエスが処刑地ゴルゴダの丘に向かったから。
純粋にイエス・キリストが通った門として宗教的な意味もあるのですが。それだけではなくスピリチュアルな意味でも注目されています。
イエスの昇天(アセンション)の前に通った門。ということでここから昇天(アセンション)につながる特別な門。と考えられています。
ライオンズゲートはイエス最期の地
イスラエルのエルサレム旧市街地にはそのものズバリな ライオン門(Lion’s Gate:שער האריות)があります。
別名、聖ステファノ門(St. Stephen’s Gate)。初期キリスト教会の聖職者、ステファノがこの近くで殉職したからです。
イエス最後の足跡をたどる聖地巡礼の地
しかしステファノの件はおいといても、ライオン門はキリスト教徒にとって重要な場所です。
イエスが磔になる前に通った場所だからです。
エルサレムで布教活動を行っていたイエスはローマ帝国に捕まりました。そして金曜日の午後、裁判をうけていた総督官邸からゴルゴダの丘まで連行され処刑されました。
イエスが歩いた道のりが現在のライオン門のあたりだったと信じられています。
イエスが磔けになるまでの最後の道のりを ヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa:苦難の道)と言いいます。そして信者がイエス最後の足跡をたどる巡礼のこともヴィア・ドロローサとよびます。今ではエルサレム観光の目玉にもなってます。
現実にはイエスが生きたローマ帝国時代と現代では市街地の地形がかわっています。イエスがたどった道のりそのままは再現できません。でも信者はイエスが通った道をたどっていると信じているのです。
エルサレム旧市街地に入る門はいくつかあります。でもキリスト教徒にとってはライオン門が特別な意味を持つのです。
現在のライオン門はオスマン帝国が造ったもの
ちなみに現在のライオン門は1538年、オスマン帝国のスレイマン1世が造った城壁の一部。門にある一対のライオン(実際は豹)のモチーフもスレイマン1世が造らせたものです。
イスラム教徒の造った門がキリスト教徒のシンボルになっているのも興味深いですね。
グーグル・マップでライオン門に行ってみましょう。
ライオン門は変化や復活のシンボル
スピリチュアルの世界でライオンズゲートが話題になり始めていたころ。このライオン門がよく説明に使われていました。
ライオン門からイエスが磔に向かったのでアメリカのスピリチュアル界では死と再生、変化のシンボルと考えられています。
だからアメリカではスピリチュアルな活動をする団体やさまざまなモノに「Lion’s Gate」の名前が付いています。「エネルギーの入り口」もライオンズゲートの名を付けられたモノのひとつです。
もともとキリスト教徒の間ではライオンズゲートへの信仰があった。そこに占星術が合わさって獅子宮と地上の門の伝説が合体したのです。
なぜライオンの門でなければいけないのか?
その答えがイエスが最後に通った(かもしれない)エルサレムのライオン門なのです。
ライオンズゲートの説明に占星術とかマヤ歴とかシリウスとか説明がありますが、実はかなりキリスト教色が強いものなんですよ。
とはいえ。もともとはエルサレルムのライオン門と太陽の獅子宮通過は関係ありません。ライオンが共通しているだけです。
なぜ占星術と結びついたのでしょうか?
その理由はこちらをご覧ください。
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