新元号「令和」に込められた平和への願い

REIWA

平成に続く新しい元号が「令和」に決まりました。

令和は史上初めて国書(日本国内で作られた書物)から選ばれた言葉ということで話題になっていますね。出典元が万葉集というのはすでに報道で知ってる人も多いと思います。令和は歴史的にも意義のある言葉ですね。

でもそれだけではありません。令和の文字をよくみるともっと深い意味があるようですよ。

目次

令の意味

現在では令という字はあまり使われません。法令とか命令とかどちらかというとお硬い印象。

でも本当は縁起の良い文字なんです。

令という文字が作られたときは「神様のお告げ」という意味がありました。

つまり。

令は神様の言葉なんです。

そこから令の意味は「縁起がいい」「よい」という意味になりました。

さらに令には「洗練されていて優れている」という意味もあります。良家のお嬢様のことを「令嬢」と書くのもそのためです。

ところが古代中国、秦から漢にかけて皇帝の命令を「令」と書くようになりました。その後、律令という言葉ができて法律や規則を「令」とよぶようになりました。古代中国人が令に別の意味を付けてしまったんですね。だから現在の人々は令を命令の意味だと思ってるかもしれません。

でもそれはとても偏った知識です。陰謀論が好きな人は「政府の命令だ」と言うかもしれませんが、それは相手にしないほうがいいです。本当のことを知らないからです。「令」という字に言いがかりを付ける人は、その人の無知をさらけ出しているんです。事情を知らない一般人ならともかく知識人や政治家がそのようなことを言うのは恥ずかしいですね。

「令」のもともとの意味は「神様のお告げ」なんですから。

だから「令」は縁起のいい兆し、よいできごと、尊いことの意味として使われました。

元号のもとになった「令月」というのも「おめでたい月」「なにごとをするのにも良い月」という意味があります。だから令月は正月の別名としても使われました。令月という言葉は古代中国で産まれた言葉ですが、それを日本に取り入れて自分たちの文化や考え方を表現する言葉として使いました。外国の文化や物を取り入れても真似するだけではなく改良したりアレンジするのは日本人は得意です。古代日本人は外国から漢字や漢字で書かれた書物を輸入して日本人の表現方法としてうまく取り込りこみました。万葉集はそういう日本人の工夫が詰まったものでもあるんです。

科学万能の時代に神様のお告げを意味する言葉が元号に選ばれるとは驚きですね。

「令和」を選んだ人たちは「縁起がいいから」という理由で使ってるのかもしれません。それでも「縁起がいい」というのは「人々の願い」であって科学で割り切れるものではありません。

現代は物は豊富ですが何か満たされないと感じて不安に感じている人が多いです。目に見える物や数字で表現できる物だけに価値があるという物質文明が行き詰まりを見せているのですね。

令の自体は何種類かありますね。活字では「令」、手書きでは今に点が付いたものもあります。自体が違うだけなのでどちらもOKです。

和の意味

和には「なごむ」「やわらぐ」という意味があります。

和は平和、調和、温和という言葉があるように、争いがなく穏やかな意味に使われることが多い文字です。「和」は日本の文化や心を意味することもあります。古来より日本人が大好きな文字ですね。

もはや説明の必要がないくらい大切な言葉です。

Reiwaは平和

令和のアルファベット表記は「REIWA」だからイニシャルは「R」になります。

ところがこのREIWAという単語。一文字入れ替えるだけである言葉になります。

RをHに替えると「HEIWA」=「へいわ」

つまり 平和 につながる言葉なんです。

平和という単語は誰もが望む言葉です。でも元号には使えません。

頭文字の「H」は平成で使ってますし。よく使う言葉は元号には使えない決まりになっています。日常の言葉なのか元号を言ってるのか区別しにくいからです。だから誰もが平和を望んでも平和は元号にはできないのです。

でも令和の発音は平和と似ています。文字にも「和」が入っています。

この元号を選んだ人がそこまで考ていたかはわかりません。でも令は神のお告げを意味する文字です。

もしかすると選んだ人も意識はしてなくても心の奥底で平和を望んでいたのかもしれませんね。

スピリチュアル的な解釈をすると神様の意志が働いていたのかもしれません。人々の願いが集まって潜在意識に働きかけたのかもしれません。

令和は平和になってほしいという願いが込められた言葉。

そう考えるととてもいい言葉におもえてきませんか?

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