下鴨神社・京都の守り神

下賀茂楼門

日本古来の森の姿をとどめる糺すの森。

清らかな雰囲気の森に囲まれ

京都で最も古い神社のひとつ加茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)があります。

下賀茂神社とよばれている神社です。

上賀茂神社とともに山城の国一宮でもあり。

京都で最も格式の高い神社です。

京都の三大祭といわれる葵祭りは下賀茂神社と上賀茂神社のお祭りです。

 

目次

下賀茂神社のご利益

下賀茂神社のご祭神は「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」と「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」

賀茂建角身命は、日向国から来た神武天皇が大和朝廷を開いたとき、道案内をしたので導きの神様、勝利の神様といわれています。入学、就職等の人生の節目や、交通、旅行、厄除けのご利益があるといわれています。

下賀茂神社境内

下賀茂神社境内

 

山城の国(京都府)に来てからはこの地を切り開いて人々の暮らし安定に努めたことから、開墾や健康のご利益があるといわれています。

平安時代より都の守護神として奉られてきました。

玉依媛命は賀茂建角身命の娘です。大山咋神(おおやまくいのかみ)と結ばれ、賀茂別雷命(かものわけいかづちのみこと、上賀茂神社のご祭神)を産み育てた事から、縁結び、安産、育児にご利益があるといわれています。

 

下賀茂神社の歴史

京都に都が置かれる前からこの地で信仰されてきました。あまりにも古くてはっきりとしたことは分かっていません。

崇神天皇7年(紀元前90年)に神社の修理が行われたというのが最も古いいいつたえです。
すくなくとも奈良時代より前にはあったとされています。

平安京が造られるときも、賀茂建角身命に遷都の成功を祈願したそうです。
平安京ができてからは、都の守り神としてますます信仰されるとうになりました。「源氏物語」や「枕草子」などにもたびたび登場します。

 

見所

清々しい糺の森

 下賀茂神社一体を取り囲むように、青々とした木々が生い茂る糺(ただす)の森。

 神社には鎮守の森として古くからの木々が生い茂る空間が残されています。下賀茂神社の鎮守の森はとくに糺の森と呼ばれ広大な森が残っているのが特徴です。糺の森はかつてはもっと森が広がっていたといいます。開発の進んだ21世紀の現代では糺の森は縮小されましたが、それでも100万の人口を抱える都市にもかかわらず東京ドーム3個分、12万平方メートルという広さの森が残されています。それだけ下賀茂神社が大切にされてきたという証でしょう。

糺の森

糺の森

 

 樹齢数百年の木々が生い茂り日本古来の森の姿が残されています。

人々は森に神が宿るとしてこの森を大切にして来ました。そのことが評価されユネスコの世界文化遺産にも指定されています。

 住宅地を進むと、突然太古の森に迷い込んだかのような錯覚すら覚えます。空気は澄みわたり、静かな木々の間を歩いていると安らかな心になり嫌な事も忘れてしまいます。

 古代の人々が神が住んでいると考えてもおかしくはない、おごそかな雰囲気が漂います。

特に格の高い神社は独特の雰囲気があることが多いですが、糺の森は霊感の無い僕でも特別な場所なのではないかと思わせる雰囲気があります。

 神社を取り囲む森ですら特別な場所の様に感じる、都を守る守護神といわれるのもうなづけます。

 

国宝・重文がずらり、貴重な社殿

 

静かな緑の中を歩くと突然現れる朱色の鳥居。下賀茂神社の南鳥居です。

下賀茂神社 南口鳥居

下賀茂神社 南口鳥居

 

鮮やかな赤が緑に映えます。
ここから神様の住む場所に入ると思うと気の引き締まる想いです。

鳥居をくぐると、目に飛び込んでくるのは豪華な門。

重要文化財にも指定された楼門がそびえ立ちます。

 

下賀茂楼門

下賀茂神社 楼門

 

舞殿(重要文化財)。

葵祭りのときに勅旨(天皇の使者)が御祭文を読み上げる場所です。

この時の勅旨は皇室より派遣される本物の勅旨なんですよ。勅旨って時代劇の中だけかと思ってました。今でもいるんですね。

あらためて、日本ってすごいなと思いました。

下賀茂舞殿

下賀茂神社 舞殿

 

お祈りするときは拝殿で行います。
鈴はありません。

 

下賀茂拝殿

下賀茂神社 拝殿

 

拝殿の奥には狛犬がいて本殿を守ってます。
金色の胴体に青緑のたてがみのカラフルな狛犬です。
屋根の下に狛犬がいるのは珍しいですね。

国宝の本殿はその奥にあります。
拝殿に立つと奥のほうに見えてますが、外からは見えないです。

現在の建物は文久3年(1863年)に建てられたもの。

東側に縁結び、安産、子育ての神様玉依姫を祭る東本殿。
西側に、国家安泰、厄除け、交通安全の神、賀茂建角身命を祭る西本殿があります。

写真には撮れなかったけど、ぜひ自分の目でみてください。

 

自分の守り神が見つかる言社

 

拝殿と門の間には七つの社があります。
それぞれに大国主命の別名が付けられています。

下賀茂言社

下賀茂神社 言社

それぞれの社は干支の守り神になってます。
十二支あるので必ず自分の神様が見つかります。

自分の干支のところはぜひお参りしておきたいものです。

 

水の神様御手洗社

 

本殿の東側には川があって御手洗社(みたらししゃ)があります。
御手洗社の本当の名前は井上社です。
井戸の上にあるから井上社。

もともとは水の神様ですが、水が穢れを洗い流すことから災難よけの神様として。

御手洗社

御手洗社

その名の通り御手洗社の下には井戸があってここから水が湧き出しています。
湧き出た水は御手洗池となりさらに御手洗川となって糺の森に流れていきます。

御手洗川

御手洗川

葵祭りのときには斎王代がみそぎを行う場所です。

 

さて、下賀茂神社はまだ続きます。

続きは古くて新しい縁結びの下賀茂神社をご覧下さい。

 

以上、たかふみでした。

 

アクセス

 

・電車 京阪電車 出町柳駅下車 徒歩約13分

・バス
 京都市バス JR京都駅から1系統、4系統、205系統乗車。

 「下賀茂神社前」下車。西参道を通り糺の森を通らずに神社に入ってしまいます。
 ひとつ手前の「糺の森」で下車すると南鳥居から入れます。
 糺の森の入り口を通って神社に行く場合は更に手前の「新葵橋」で下車した方がいいでしょう。

 

・駐車場有

 

住所:京都市左京区下鴨泉川町59

 

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宿を調べる

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