自宅や事務所に神棚をお祀りしている人は多いと思います。でも御札(おふだ)は永遠に使えるわけではありません。お取替えしないと力が落ちてしまいます。
神棚は取り付けただけでお金が舞い込むとか、出世するとか、いい人と結婚できるとか魔法のアイテムではありません。日々の取扱が大切なのです。御札のお取替えもそのひとつです。
神棚で御神体のかわりになるのが御神札あるいは御札です。どちらも「おふだ」とよびます。御札は神様の魂を分けていただいたもの。神様そのものではありませんが、神様との取次役をしてくれます。神様専用の携帯電話のようなものです。
ところがこの御札は永遠に使えるのではありません。
日本では古来より神様も年とともに力が衰えるという考えがあります。「常若(とこわか)」の考えです。だから伊勢神宮では20年に一度、式年遷宮をして社殿を新しくします。社殿やお供え物を新しくすると神様もパワーアップします。
地方の神社ではそこまでする余裕はないところも多いです。傷んできたら修理ですませるところもあります。でもお祭りは毎年していますね。お祭りは神様に感謝を捧げる行事ですが、同時に神様にエネルギーを送って元気になってもらう行事でもあるんです。
お札(おふだ)を交換する時期
時が経てば御札に込められた力も衰えます。御札は一時的に神様の力の一部を分けたものですから長くは保ちません。時間がたてばただの紙になってしまいます。
携帯電話もいつかはバッテリーが切れます。それと同じです。
ではどうすればいいのでしょうか?頻繁に神棚を新しくするわけにもいかないし、個人の家の中でお祭りをするわけにもいきません。
そこで神社から新しい御札を授かってくるのです。
御札を交換するのはいつでもいいです。神社に行けば一年中、御札を手に入れることができます。
でもお札を交換するのは年末か新年が多いです。できれば新年が来る前に御札を新しくしましょう。
一般的には12月に入り年末までに新しい御札を神社で入手して神棚の御札を交換します。
12月はお神札を授かるよい季節
伊勢神宮のお神札は 神宮大麻(じんぐうたいま)といいます。
私の経験になりますが、ある年の10月に神宮大麻を授かろうと思い近くの神社に行きました。ところがすでに神宮大麻がなくなっていました。
その神社の方から聞いた話によると。神宮大麻は11月から12月ごろ日本各地の神社に配られます。
9月ごろ伊勢神宮で新しい神宮大麻が用意され、様々な儀式をへて11月下旬から12月にかけて日本各地の神社に配られるそうです。
だから12月の神宮大麻は伊勢神宮から来たばかりの新しい御札というわけです。
各地の神社の御札もだいたい同じ様な時期に新しくなると思います。気になる人は神社に聞いてみてください。
でも神社においてあるものならそんなに気にしなくていいと思います。なにしろ神聖な空間で保管されているのですから。神様の力が落ちるなんて気にすることはありません。
神社から授かってきたお神札には薄い紙にくるまれています。この薄い紙は保管しておくときに汚れがつかないようにするものです。
つけたままでもいいですし外してもいいです。普通は外す人が多いと思います。
お神札を取り替えるときにはまずは神様に一年の感謝を伝えます。
お神札を取り出して神棚をきれいに掃除しましょう。
きれいになった神棚に新しいお神札をお祀りします。
古いお御札の処分はどうするの?
神棚から取り出したお神札は「古札(こさつ)」といいます。古札は勝手に捨ててはいけません。衰えたとはいえ神様の魂の一部がこもっているものですから。そまつに扱ってはいませんよ。
古札は神社に持って行って納札所に納めます。このとき神社に行ったらまずは本殿にお参りします。
一年の無事を感謝して新しい一年が無事過ごせるように神様にお祈りします。
年が明けて新年のお参りのときに持っていく人が多いです。多くの神社では1月15日かその前後に「お焚き上げ」をおこないます。1月15日は旧正月といって旧暦の正月になります。
地域によっては「どんど焼き」と言ったりもします。しめ縄や門松などの正月飾りを燃やす行事です。ただ燃やしているのではありません。神様の力を借りて物に込められた魂を天に帰す儀式なのです。お寺でもやっていますね。このときに一緒に神札も焚き上げられます。ですからお焚き上げの日までに神社に持っていけば、その年のうちにお焚き上げしてもらえます。
このとき古くなったお守りも一緒にお焚き上げしていただくのもいいですね。お守りも神札と同じで1年ほどで効力がなくなります。
新年を前に新しいお神札をお迎えして、清々しい気分で信念を迎えたいものですね。
では、あなたに開運がおとずれますように。
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