羽束師神社2・菅原道真ゆかりの北向見返天満宮

北向天満宮
羽束師神社

羽束師神社

 

京都市伏見区にある羽束師神社に行きました。

正式な名前は
羽束師坐高御産日神社(はづかし にます たかみむすび じんじゃ)。

雄略天皇21年(477年)にできたのが始まりという。
京都でもトップクラスの古さを誇る神社です。

ご祭神は
高皇産霊神(たかみ むすひ のかみ)
神皇産霊神(かみ むすひ のかみ)

 

古代にはこの地には羽束師部(はづかしべ)という、焼き物を作る職人集団が住んでいました。桂川やその支流の合流するこのあたりは良質な土が取れる場所。その土を生かして瓦や土器などをつくっていたということです。

 

目次

羽束師神社十一社

本殿の左右にある摂社です。
天照大御神をはじめ11の神様が祀られています。

社殿向かって左側の摂社。
左から、貴布祢大神、えびす大神、稲荷大神、厳嶋大神、愛宕大神、若皇子大神

十一社

 

 

社殿向かって右側の摂社。
左から天照皇大神、八幡大神、春日大神、大三輪大神、籠勝手大明神、

十一社

大同3年(西暦808年)に斎部広成が平和になるように願って招いたのが始まりです。

 

稲荷大明神

 
本殿の横にはお稲荷様があります。

 

稲荷大明神

摂社の中ではひときわ立派な社です。

稲荷大明神

 

 

羽束師の森

 

羽束師神社をとりかこむ鎮守の森。
かつては「羽束師の森」と呼ばれ和歌にも詠まれるほどでした。
規模は縮小したとはいえ、今でも大きなクスノキが幾つも見られます。

羽束師の森

京都最古の神社と古の森は開発の進む京都市内でも貴重な存在です。
京都市指定登録文化財にもなっています。

 

森の中には小さな祠があります。
「羽束師大神」と書かれています。

羽塚治大神

 

この土地の守り神なのでしょう。

 

 

北向見返天満宮

 

羽束師神社の南側。一の鳥居の東には北向見返天満宮があります。

現在は周辺が住宅地になってるので別々の場所にあるように見えます。
かつてはこのあたり一帯が森に覆われていたのかもしれません。

北向天満宮

石碑には「菅原道真公筑紫御左遷之時御詠之旧蹟」の文字が。

901年、菅原道真が大宰府に異動になったとき、羽束師神社にたち寄りました。
この地から京の都を向いて「君臣再び縁を結び給え」と祈願したといいます。
「もういちど、帝にお仕えすることが出来るように」と願ったのです。

そのときのこした和歌が伝わってます。
「捨てられて 思ふおもひのしげるをや 身をはづかしの社といふらん」

菅原道真を慕う人々によって北向天満宮は建てられました。

 

住宅地をしばらく歩くと石の鳥居が見えてきます。

北向天満宮

 

まるで出来たばかりのような整備された場所に出ました。

北向天満宮

 

かつては寂しそうな場所でしたが、
本当に神社があるの?と思うくらいきれいになってます。
平成27年1月に改修されたばかりなのです。

 

北向天満宮

 

[

道真の思いを表すように北側を向いてます。
新しい社にみえますが。
見えているのは社の本体ではありません。
社を囲っている建物なのです。

北向天満宮

 

中に古い社が入っているんですね。
社殿を改修した際に外側の部分を新しく作り変えました。

小さな社ですが、今でも地域の人々によって守られているのです。

 

羽束師神社の記事
羽束師神社(1)むすびの神を祀る歴史のある神社

 

アクセス

・大阪方面から

京阪 中書島下車
京都市バス
20系統 菱川免許試験場・京阪淀駅行き
中書島乗車→樋爪口下車 徒歩1分

もしくは

22系統 久我・南工業団地行き
中書島乗車→菱川下車 徒歩2分

・京都駅から

近鉄 
京都駅乗車→竹田下車

京都市バス
南2系統 免許試験場JR長岡京東口
竹田西口乗車→樋爪口下車 徒歩1分

住所 京都市伏見区羽束師志水町219-1

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