稲荷神・動物神は見返りを求めるは 嘘

お稲荷狐

稲荷神見返りを求める」

「動物を祀っているところは見返りを求める」

「見返りを求めるから、お稲荷さんには気軽にお願いをしない方がいい」

って聞いたことがありませんか?

人によって表現の違いはありますが、まとめるとこういうことになります。

・動物の神(稲荷神含む)は見返りを求める。
・見返りがないと仕返しをする。
・お礼をしたくないなら動物を祀っているところでお願いをしない方がいい。

でも、この考えは間違いです。

なぜ間違っていると思ったのかお話します。

 

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お稲荷様=狐は 嘘

狐は稲荷神の使い

 

お稲荷狐

 

稲荷神社では狛犬の代わりに狐の像を置いてますよね。

しかも境内のあちこちに狐の像が置いてあります。

でも稲荷神社で祀っているのは狐ではありません。
神様は他にいます。

神道系稲荷では宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
仏教系稲荷では荼枳尼天(だきにてん)

ですね。
いずれも狐を従えてはいますが、狐そのものではありません。

狐は神の使いです。

神使(しんし)ともいいます。

神様と神使を一緒にしない

お稲荷神が狐だというなら。

八幡神は「鳩」
天神神は「牛」
春日神は「鹿」

ってことになりますね。

天神牛像

他にも

伊勢神宮は「鶏」
日吉大社は「猿」
大黒様は「ねずみ」

が使者だとされてます。

特に動物を使者と決めていなくてもたいていの神社には狛犬がいます。

狛犬は神様なのでしょうか?
神社に行ったら狛犬にお願いをしているのでしょうか?

表現はよくないかもしれませんが、狛犬は神様の家を守る「番犬」です。神様そのものではありません。

「天照大御神」を「鶏」と一緒にしてバチがあたっても、それはあなたが悪いです。
でもいちいち個人の勘違いに腹をたてる神様ではないと思います。

 

格下は祟るも 嘘

伏見稲荷大社のような総本社は格の高い心の広い神様だから仕返しはない。

でも、地方にある神様(○○稲荷という神社)は格下の神様だから見返りを求める。という霊能者もいます。

神様をバカにしてませんか?

神様に願いをかなえてもらったら神様の格に関係なくお礼はしたほうがいいですよ。

いちいちお礼をしないからと言って罰を与えるような厳格な神様ではないとは思います。

だからといって、お礼はしなくていい。というのは

人として問題ありです。

格が低いからと言って神様を侮ったり。格が高いからといって甘えたりするのは、人としてどうかと思いますね。

うわべや肩書きで人を判断する人をあなたは信じられますか?

そんな人は霊能者としても相談相手としても信用できません。人として問題があると思います。江戸時代にキツネの霊を偽って稼いでいた悪徳霊能者と同じです。信じてはいけませんよ。

もちろん、お礼をしないからといって仕返しがあると決まってるわけではありません。
人としてのマナー、礼儀の問題なのです。

分霊された稲荷は数多い

分霊された稲荷は数多い

人型でない神様もいる

神社にある動物の像は神様そのものを表現したものではありません。

でも、中には人間以外の姿をした神様もいます。

竜神様はその名の通り「龍」が神様です。水の神は竜神となっていることが多いです。くらお神やくらみつは神、みつはの女神と呼ばれていることもあります。

貴船神社の神様は「高龗神」「闇龗神」ですが漢字のあて方がちがうだけで「くらお神」と同じ神様です。

本宮 Kihune main shrine

水の神をまつる貴船神社

 

大神神社のご祭神・大物主神の正体は蛇神といわれています。古代日本では蛇を神聖な生き物と考えることがありました。蛇の姿をした神様は意外と多かったりします。蛇神は竜神と同じと考えることもありました。蛇神=竜神=水・雨・雷の神様と信じられていました。

また海の神様は、ワニの姿をしているといわれます。古代日本ではサメのことをワニといいました。だから”鰐(わに)”という字は魚へんなんです

海幸彦の物語に出てくる海神の娘は豊玉姫。その正体はサメの姿をしていました。ということは豊玉姫の妹である玉依姫もサメということになります。玉依姫は神武天皇の母です。

白兎神社のように兎を祀っているところもあります。

人間以外の姿をしている神様を祀っている神社は探せばけっこうあります。でも動物の姿をしているからといって、軽く見ているわけではありません。人間以上の存在、特別な存在として、大切にして祀っているのです。

 

動物神じゃなくてもお礼は必要

「お稲荷様は狐が神様じゃないのはわかった。蛇は動物だから見返りがないと祟るんだね。」というのも間違いです。

相手が人の姿をしていようがしていまいが、お礼をするのは当然です。

人と人の付き合いでお礼をすることが礼儀としてあるように。

目にみえないからといって神様をないがしろにしてはいけませんよ。

 

こちらの記事も読まれています。

→ 動物神はたたる=霊感商法

 

→ お礼まいりはなぜするの?

 

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • こちらの開運日和のページのはじめの方に掲載されている狐像の写真が同じもので二枚ございますが、これはどこの神社で撮られたものかお分かりでしょうか?
    私が三十年ほど前に撮ったお狐様の像に非常によく似ており、私自身撮影場所の記憶がないので知りたく存じメールさせて頂きました。宜しくお願い致します。宮原

  • 宮原さんこんにちは。
    画像にURLを書いてないものはいただいた画像です。このページの狐像の画像も僕自身が撮影したものではないので何処のお稲荷さんかは分かりません。おそらく伏見稲荷だと思うのですが。よく分かりません。ごめんなさい。

    • たかふみさん、お返事頂いて下りましたのに拝見するのが遅くなり、またお返事が滞ってしまい失礼いたしました。有難うございましたm(__)m
      確かに、こちらのHPのお狐様のお写真は背景の沢山の鳥居からして京都の伏見稲荷神社と思われるのですが、私が以前撮しました手元の写真は、お狐様が全く同じ彫り方でして、しかし、私は東京都内でしか撮していないのです! 他のWebでお狐様を探してはいるのですが、同じお狐様には出会えません。(((・・;)

      • 宮原一浩さん。お返事が遅れて申し訳ありません。いろいろ調べてみたんですがわかりませんね。僕自身がとったものではないので。申し訳ないです。

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