12月21日は冬至です。
年によっては22日になることもありますが。2020年は12月21日です。
当時は一年で一番太陽の出ている時間が短い日です。
つまり。一年で最も昼間が短くて夜が長い日。
そして、衰えていた太陽のエネルギーが再び上昇に向かう日なのです。つまり太陽エネルギーの再生が始まる日。でも実際には冬至をすぎると寒さはますます厳しくなりますよね。これから本格的な冬が訪れます。
そこで厳しい冬を乗り切るために「冬至の日にゆず湯に入って健康になろう」という習慣が生まれました。
柚子湯とか柚子風呂といいます。
柚子湯 は自然界の再生エネルギーを受けとめる健康・開運方法なのです。
柚子湯の伝統的な意味・スピリチュアルな意味・健康な意味を紹介します。
柚子湯の伝統的な意味
江戸時代。江戸では庶民用の銭湯にも湯船が登場。江戸の銭湯で柚子を浮かべたのが最初と言われます。江戸時代以前からお風呂につかる習慣は公家や武家の間にもありました。でも庶民が入れるようになったのは江戸時代からです。
季節の節目は体調を崩しやすいです。そこでゆず湯に入り体を清め、風邪を引かない健康な体にするのです。
ウィルスや細菌の存在を知らない昔の人は病気は邪気が起こすものだと考えてました。そこで5月の節句の菖蒲湯と同じように、特別な物の入った風呂に入って邪気をはらおうとしました。
また「五体満足なら融通(ゆうずう)がきく」というので柚子と融通をかけた縁起担ぎともいわれます。でも言葉って意外と人の意志を支配しますから馬鹿にできませんよ。
柚子湯のスピリチュアルな意味
陰陽道では自然界のエネルギーの動きを陰と陽で説明します。
昼間の時間が短くなり、大地の受け取る太陽エネルギーが減ることは「陰の気」が増えることです。
でも冬至をすぎると「昼間の時間が長くなり始めます」。これから陽の気が増えるのです。
そこで陽の気をさらにアップさせるためのマジカルなアイテムが「ゆず湯」なのです。
柑橘系の果物は温暖な地域で育つものが多いです。柚子も関東より南の地域で栽培される温暖な地域の果実。とくに四国や九州で栽培が盛んです。柚子は太陽の恵みをいっぱいに受けて育ちました。柚子を冬の寒さが厳しくなるときに使って太陽のエネルギーをいただいてしまおうというのですね。
柚子は黄色です。
黄色は五行説では「土」の色。土は大地を意味し、大地からは金銀や様々な資源が採れます。土は富を生み出すもの。
だから土の色である黄色は富や財運の象徴なのです。
もちろん黄色は金(ゴールド)やお金を想像しやすいから。という意味もありますが。ちゃんとした理由があるのですね。
柚子湯の健康的な意味
「柚子を浮かべた風呂に入れば風邪をひかない」
ということわざがあるように。江戸時代からゆず湯には健康効果があると信じられてきました。
柚子にはクエン酸やビタミンCが含まれています。ひび・あかぎれを改善したり、皮の芳香油がおはだの潤いを保つ効果が期待できます。
血行促進効果があり、冷え性や、神経痛、腰痛を和らげる効果があるとされます。
シャワーと違って湯ぶねにゆったり浸かることは健康にもいいと証明されています。柚子をうかべることで、さらに健康によい効果が期待できるのですね。
薬や入浴剤のなかった昔の人々の知恵なのでしょう。
伝統行事だからといって、意味のない迷信とは限らないのですね。
柚子湯の入り方
本格的なゆず湯の作り方は一般的な湯船(200リットルくらい)なら柚子を2~3個を輪切りにして湯船に浮かべます。こうすると柚子の皮だけでなく果実のエキスもお湯に溶け出して効果が上がります。
さらに柚子1個から半個を絞って湯船に入れるとさらに有効成分が多く溶け出します。でも果汁だけだと見た目には変わらないのが残念。効果をとるか見た目も大切にするかはあなたのお好みで。
柚子は酸性が強い(だから殺菌効果があるのですが)です。皮膚が弱い人やお子さんは要注意。その場合は輪切りにせずにそのまま浮かべるだけにしましょう。
柚子は柑橘系の中でもとくに香りがいいです。
柚子を浮かべて香りを楽しむだけでもリラックスできます。
柚子湯で健康に開運
冬の寒さはこれから厳しくなっていますが。
自然界は「昼の時間が長くなり始める」という早くも回復の兆しを見せています。
それは小さな兆しかもしれません。
でも小さくても「よい」兆しを敏感に感じ取り、それをさらにふくらませるのが開運の基本です。
見た目ではわからない自然の変化が始まるのです。
自然界では上昇へ向けた変化が始まっているのに、その流れに乗らないなんてもったいない!
古来より人々はそんな自然界のエネルギーの変化をうまくとらえて健康や開運につなげてきました。
あなたもゆず湯に入り、健康と運気のパワーアップをしてみませんか?
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