イノシシがいっぱいの建仁寺塔頭禅居庵・摩利支天堂

摩利支天堂

京都祗園に摩利支天と猪を祀る珍しいお寺に行ってきました。

建仁寺の塔頭寺院、禅居庵 摩利支天堂といいます。この摩利支天堂は日本三大摩利支天のひとつなんですよ。

禅居庵そのものは非公開。でも摩利支天堂は参拝することができるんです。境内に入ると猪がいっぱいのお寺でした。猪は摩利支天の使いですから境内のあちらこちらに鎮座しています。そんな摩利支天堂に行ってきました。

目次

禅居庵 摩利支天堂

禅居庵は建仁寺の境内にある塔頭寺院です。塔頭寺院とは大きな禅寺の中にある小さなお寺。偉いお坊さんが引退後に住んだ庵や縁のある場所に、弟子たちが作ったお寺のことです。

建仁寺はとても大きなお寺の塔頭ですから、塔頭寺院といってもこれだけで立派なお寺といえるくらいの規模があります。

禅居庵は聖観音がご本尊ですがこちらは非公開。参拝できるのは摩利支天堂です。摩利支天堂に安置されている摩利支天像は大鑑清拙正澄禅師が元から持ち帰ったもの。非公開なので写真はありません。

禅居庵を守る鎮守神として摩利支天が祀られたのがはじまりのようです。

四条通から大和大路通りを歩くと恵比寿神社の斜め前に摩利支天堂があります。

摩利支天堂

提灯に勝利開運の文字が見えますね。

入り口に石像がありますね。狛犬のように並ぶ一対の動物。猪ですね。

摩利支天堂入り口

 

 

境内にはあちらこちらに猪の像があります。

猪像

よく見ると、片方は口を閉じて、片方は口を開けています。

猪像

仁王像や神社の狛犬のように阿吽(あ・うん)になってるんですね。

まずは摩利支天にお参りします。

摩利支天堂

 

こちらに摩利支天がお祀りされています。

摩利支天堂

安置されている摩利支天像は撮影禁止です。

お寺には如来や菩薩像が多いですよね。禅居庵のご本尊も聖観音。こちらの摩利支天堂に祀られているのが摩利支天です。

摩利支天とはどんな仏様?

お寺に行っても摩利支天はあまり聞きませんよね。いったいどんな仏様なんでしょうか。

摩利支天はインドの女神マーリーチがもとになってます。女神マーリーチー(Marici)はインドで陽炎や光線を意味する言葉マリーチが名前の由来にになってます。太陽や月の光、暁の光がイメージされているようですね。

詳しくはこちらを御覧ください。
 摩利支天とはどんな神様?

禅居庵摩利支天堂の摩利支天像は三面六臂。つまり、顔が3つ、手が六本です。阿修羅像みたいなかんじですね。こちらの摩利支天像は左面は猪の顔。七頭の猪の上に座っているといいます。

摩利支天は神通力を持ち実体のない陽炎を神格化した女神といわれています。陽炎は捕らえることも傷つけることもできない。ということから戦国時代には武将に人気の仏様でした。戦いの神、勝利の神様なんですね。現在では開運・勝利の仏様として信仰されています。

猪を眷属としていることから亥年生まれの人の守り本尊にもなってます。

境内には猪がいっぱい

境内のあちらこちらに猪がおいてあります。こちらの屋根の下にも幕の中に猪の像があります。

上を向いて飛び上がりそうな躍動的な姿です。

猪像

足元に何かいますね。

小さな可愛らしい猪です。

ミニ猪

こちらは猪みくじなんです。参拝した人が願いをかけて奉納していきます。

摩利支天をお祀りしているお寺はちょっと珍しいですよね。猪が眷属になってるのもあまりないし。こういう変わった仏様は好きなんですよ。また行ってみたいですね。

禅居庵 摩利支天堂の情報

臨済宗建仁寺塔頭 禅居庵

ご本尊 :摩利支天
参拝時間:9時~17時
住 所 :京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町146
電 話 :075-561-5556

公式サイト:禅居庵

アクセス

禅居庵に行くのは電車が便利です。

駐車場:なし

電車
京阪電車 祇園四条より徒歩で約7分。

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