2020東京オリンピックが始まりましたね。
これから連日メダルの映像が見られることと思います。
最初の決勝種目からいきなり金メダルを見ることができました。
よく見るとオリンピックのメダルには何か模様が描かれています。
人のようですね。
オリンピックのメダルには何が描かれているのでしょうか。
オリンピックメダルのデザインとその意味について紹介します。
オリンピックメダルのデザイン
表面は勝利の女神ニケ
選手たちがもっているメダルを見ると、なにやら人の姿が描かれれています。
両手を上に上げたようにも見えますが、翼のようにも見えます。
東京オリンピックのメダルの画像は用意できませんでしたが。ほぼ同じデザインの過去のメダルのイメージ画像が入手でたので紹介します。
それがこれです。
2016リオ・デ・ジャネイロのときのメダルのデザインです。
2020東京オリンピックのメダルは少しデザインが違いますが、表面のデザインはだいたい同じです。
というのも国際オリンピック委員会の規定でメダルの表面のデザインは決まっているからです。
そのきまりとは。
夏季オリンピックのメダルの表面には
ギリシャのパナティナイコスタジアムと、処理の女神ニケの立像をいれること。
パナティナイコスタジアムは1896アテネオリンピックが行われた場所。近代オリンピック発祥の地になったパナティナイコスタジアムが描かれています。
そしてスタジアムに立つのは翼を広げた勝利の女神ニケ。
ニケはギリシャ神話に登場する女神。戦場で戦う兵士に勝利を運んでくるといわれます。それだけではありません。
すでに古代ギリシャの時代から競技の選手を守護する女神と信じられていました。もちろんオリンピア競技に出場する選手も見守ってくれる女神です。
古代ギリシャの各地の神殿や施設にはニケの像や彫刻が作られました。
運動競技とは非常に関係の深い女神ですから。近代オリンピックが始まったときにメダルにデザインされました。その後も何度かデザインは変更になりましたが。現在でもメダルのデザインに使われています。
オリンピックメダルとニケの歴史
1896年 アテネオリンピックから近代オリンピックがはじまりました。
第1回たいかいではメダルに ゼウスとニケが刻まれました。
その後は毎回デザインが代わりましたが。
1923年アムステルダムオリンピックにニケが採用。2000年シドニーオリンピックまでほぼ同じデザインが使われました。
こちらは1960年ローマオリンピックのものですが。ニケのデザインは毎回ほぼ同じデザインで作られました。
このデザインはトリオンフォ(Trionfo=凱旋・勝利の行列)ともよばれ。
古代ローマの競技場コロッセオを背景に、勝利者に送られる月桂樹の冠とヤシの枝(古代ローマでは勝利の象徴でした)を持ったニケが描かれています。
2004年 アテネオリンピックからはデザインがあたらしくなりました。
表面は正面に羽を広げたニケ、背景にパナティナイコスタジアム、奥にパルテノン神殿がデザインされています。
2000年まで使われたデザインがローマを感じさせるデザインだったので。オリンピックにふさわしくギリシャのモチーフを採用しています。
2000年から2020年東京までの夏季オリンピックメダルお表面はほぼ同じデザインです。描かれたニケも羽が復活しました。
裏面のデザインは?光の輪
メダルの裏面のデザインは表面ほど細かい規定はありませんが。
オリンピックの正式名称
オリンピックシンボル
を必ず入れなければいけません。それ以外は自由です。
2020東京オリンピックの場合は
TOKYO2020、市松模様の大会シンボル、五輪のオリンピクシンボルマークがデザインされています。
2020オリンピックのメダルの裏面は。光の輪をイメージしたデザインになってます。
中心に太陽のような円盤。それを囲む複雑に交わったリングはアスリートやそれを支える人々の光や輝きを表現しているそうです。
太陽の光をイメージさせる光の輪、と人々を繋ぐ輪
和を大切にする日本的なデザインですね。
TOKYO2020のメダルはとくによく光を反射するように作られていると思います。テレビで見ていても金メダルの光の反射の仕方は今までにないほどきれいですね。
これから連日オリンピックでメダル授与の映像が流れると思いますが。メダルのデザインにも注目してみると面白いかも知れません。
そしてできるだけ多くの金メダルの映像が見られるといいですね。
ギリシャ神話の勝利の女神ニケについては
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