不成就日は「気にしない」が一番

不成就日

不成就日(ふじょうじゅにち)は何事もうまくいかない日だといわれます。

読み方は「ふじょうじゅにち」ですが「ふじょうじゅび」でもかまいません。

だからカレンダーや暦に「不成就日」の文字を見つけると不吉に思ったりしてませんか?

でも不成就日をそんなに気にすることはありません。

不成就日は天赦日とか他の暦注に比べると歴史が浅いんです。

しかも朝廷や幕府の作った暦には載ってません。

平安貴族は吉日凶日をすごく気にして陰陽師に毎日の過ごし方まで聞いていました。でもそんな怖がりの平安貴族も不成就日は気にしてませんでした。

もちろん根拠がないわけではなく、室町時代から占いの本や一部の暦には載ってました。

でも江戸幕府が公認した暦には載っていません。

そのへんの詳しい由来についてはこちらで紹介しています。

 

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そちらでも書きましたけれど他の選日に比べるとあんまり意味がない。

暦にはさまざまな暦注があります。この日はどんな日とか良い日、悪い日を書いてるのが暦注ですね。

インパクトの強い名前のおかげで現代まで残ったようなものです。

もちろん

「迷信だから信じないよ。」

と言える人はそれでいいんです。

でもこの記事を呼んでいるあなたは

「迷信だから気にしない」

とは言い切れずに迷っているのではないでしょうか?

そんなあなたのために不成就日を気にしなくていい理由を紹介しましょう。

目次

不成就日は気にしない

占いとは可能性です。

この日は「吉だから全員いい」とか「凶だから全員悪いなんて」ことはありえません。全員が同じなんてそれこそ非科学的で非現実的で人間性を無視した話です。

もちろん吉凶日そのものは占いと同じなので科学的根拠はありません。

昔からそのように信じられていられていた。というだけです。

でも昔から信じられていたものにはそれなりの意味はあります。

この日にはこういう意味があるので気をつけましょう。
とか。
精神的な問題、心がけの問題です。

人間はなにもないとだらだらと過ごしてしまいがちです。油断をしてしまうこともあるでしょう。

それに江戸時代以前にも七曜(日月火水木金土)はありましたが吉凶を占うためのものでした。

日曜日が休みになったのは明治以降です。

だから決まった休日がない昔なら、

気をつけて生活する日。
無茶なことはしない日。
たまには休息をとってみる日。

そういうメリハリを付けるための日としての意味はあったのです。

なにしろ昔は休日がありませんから1年中働き詰めです。仕事を休むにも理由が必要です。

休むことなく働いていたら倒れてしまいます。ミスも多くなります。

「今日はなんかうまくいかない」

そんなときに「今日は日が悪いから」というのは昔の人にとっては納得のいく理由だったのです。

不成就日は8日に一度めぐってきます。

今日は凶日だから気をつけよう、ちょっと今日は止めておこう。というのは生活の知恵でした。

これは他の吉日凶日も同じです。人によっては仏滅がそうかもしれませんし別の選日がその役目かもしれません。人それぞれです。

だから現代の私たちは凶日を必要以上に気にすることはありません。

むしろ。適度な休息は現代人にも必要なことではないでしょうか?

 

不成就日と大安や一粒万倍日が重なったらどうなる?

それでも不成就日についてはいくつかの言い伝えがあります。

とくに気にしている人が多いのは。

次のようなことですね。

大安とは「問題がない」という意味で何をするにもいい日。

一粒万倍日とは1粒の籾(もみ)が万倍になるという意味の縁起のいい日。

縁起のいい日と悪い日が重なっていたら気になります。

不成就日は地方の一部の暦や不許可の暦で載っていたもの。天赦日は信じられていましたが、不成就日はあまり信じられていません。

あまり気にする必要はありません。

一粒万倍日や大安も不成就日と同じように暦に載ったのは意外と新しいのですが。
歴史はあります。

不成就日と一粒万倍日や大安が重なっても気にする必要はありません。

神社に参拝してはいけない・願いをしてはいけないの?

不成就日の効果?に「願い事がかなわない」と書いてあることがあります。

「それなら神社に行ってお願いしても叶えてもらえないの?」

「参拝してはいけないの?」

と思うかもしれません。

安心してください。

不成就日だからといって神様が願いを聞き届けてくれない。なんてことはありません。

不安に思うなら神社に行って聞いてみてください。

神社には厄払いに行ったりしますよね。良くなるように願ったり、厄を落としたり。方位除けをしたり。

むしろ悪いことが起きないように力を貸してくれるのが神様です。暦の吉凶は気にしません。むしろ暦の吉凶より、あなたのやる気や行いの方が大事です。

もし、あなたの願いが叶わなかったのなら暦ではなく、別の理由があるはずです。

あなたの努力が足りないのかもしれませんし。普段の行いやお願いの仕方に理由があるのかもしれません。

決して不成就日のせいではありません。

不成就日の過ごし方

それでも「どうしても気になる」というのなら

いつもより気をつけてみる。
いつもより休息をとることを心がける。
他の日にまわせるものなら他の日にまわしてみる。

というのを心がけてみましょう。

現代人は頑張りすぎて心も体も疲れています。

そんなときでもつい無理をしてしまいがちです。

そんなときだからこそ休むにもにも、力を抜くにも「理由」が必要です。

いつもよりも力をぬいてちょっと「こういう理由だから」という理由で休んでみませんか?

もちろん「暦が悪いから」という理由で仕事は休めませんが。適度な休憩をとるのを心がけたり、いつもより慎重に行動したりすることはできるはず。

それであなたの心が晴れるならそれでもよいのです。

くれぐれも、今日は「不成就日だから上手くいかないんだ」なんて決めつけないように。

心のなかでそう信じていると、自分で不幸を招いてしまいます。

不成就日だから上手くいかないのではありません。

あなたの心が不幸を呼び寄せるのです。

呼び込むのが幸運なら大歓迎ですが。不幸を呼び寄せるのは嫌ですよね。

だから気にすることはありません。

 

不成就日の由来やカレンダーはこちらの記事に書いてます。

不成就日とは?意味とすごし方[2023年版]

 

不成就日と一粒万倍日や大安・天赦日が重なったらどうなるの?

 

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