2023年(令和5年) 5月6日はスピリチュアル的には ブルズゲートの日 です。
ラインズゲートは知っているけどブルズゲートって何?
と思う人も多いと思います。
でもブルズゲートは4つあるエネルギーの門のひとつ。ライオンズゲートの仲間です。ライオンズゲートの仲間ならスピリチュアルなエネルギーが高まる日。と思うかもしれません。たしかにそのように説明される事が多いです。それも間違いではありません。
でも、もっと深い意味があります。同じものなら4つもいりません。ライオンズゲートとは違う意味があるのです。
まだまだ知られていないブルズゲートについて紹介します。
ブルズゲートとは
地球から見た場合、太陽は1年をかけて空をまわっています。
実際には地球が太陽を中心にその周囲の空間をまわっているのですけれど。地球に住んでいる私たちから見ると太陽が地球の周りをまわっているように見えます。ここで大切なのは天文学的な正しさではありません。地球上に住んでいる私たちが「どのように感じるか」です。
太陽が通る道を黄道といい、占星術では黄道を12に分かけています。これを黄道十二宮(星座)といいます。
エネルギーの門があるのは 水瓶座・牡牛座・獅子座・蠍座 の4つの星座宮。
占星術で使うのは天体の星座(コンステレーション)ではなく、ホロスコープ上の星座宮(サイン)です。黄道十二宮という場合はそれぞれ宝瓶宮・金牛宮・獅子宮・磨羯宮というのが正しいです。水瓶座・牡牛座・獅子座・蠍座というと実際の星空にある天体の星座と紛らわしいです。
でも現在の日本では星座名と星座宮を区別しないのが主流。なのでこの記事でも星座名で書きます。
そして太陽がそれぞれの星座の真ん中に来ると門が開くと表現します。
360度を12に分けたらひとつ分は30度です。
つまり一つの星座が30度の範囲を分担しています。すると15度がその星座の真中になります。
星座と門の関係はこうなります。
エンジェルズゲート(Angel’s Gate)
水瓶座15度 2月4日前後。
ブルズゲート(Bull’s Gate)
牡牛座15度 5月6日前後。
ライオンズゲート(Lion’s Gate)
獅子座15度 8月8日前後。
イーグルズゲート(Eagle’s Gate)
蠍座15度 11月7日前後。
(日付は年によってずれることがあります)
これらの門はちょうど立春・立夏・立秋・立冬 に重なります。この4つをまとめて四立(しりゅう)といいます。
現在の暦(太陽暦)は太陽の動きをもとに作っていますから、黄道を通る太陽の場所を決めると日付まで決まるのです。
立春・立夏・立秋・立冬の考え方は西洋にはありません。でもどちらも太陽の動きを元にしているので重なるのです。不思議ですね。
また、占星術では12星座を不動宮・活動宮・柔軟宮という3種類のクオリティにわけて占います。クォリティーは行動パターンを意味します。
不動宮は 物事がとどまっている様子、エネルギーが集中している状態を意味します。
そして不動宮になるのが 水瓶座・牡牛座・獅子座・蠍座 です。
なんと、四立はすべて不動宮にあるのですね。
ブルズゲートは立夏
暦では太陽が春分と夏至の真ん中が立夏です。
2023年の立夏は日本時間では5月6日です。
立夏はブルズゲートと重なるのですね。
ディーン・ルディアの定義でもブルズゲートは「太陽黄経(黄道)の45度」とされています。立夏の定義も春分を出発点に黄道を15度ずつ24に分け、太陽が45度の角度にくるときを立夏としています。
太陽が牡牛座あるときに一番エネルギーが高くなるのが15度の位置。5月6日の立夏なのです。
ブルズゲートの意味
エネルギーの性質をわかりやすく表現するためにアバター(化身)を使います。アバターとは開放されるエネルギーの性質をわかりやすくシンボルにしたものです。
西洋人には立春・立夏・立秋・立冬の考えはなかったので、理解するためにシンボルが必要だったのです。記号ですから何でもいいのですけど。4つの門を発見したアメリカの占星術師、ディーン・ルディアは聖書の福音書のシンボルからヒントを得て、天使・牡牛・ライオン・鷲を使ってアバターを表現しました。
もともと西洋社会では福音書の4つの獣はいたるところで使われています。タロットカードにも描かれていますね。
本当はタロットとキリスト教は関係ないのですが(むしろ正当なキリスト教ではタロットは認めない)。でも福音書の4つの獣のモチーフは西洋文化の中にはしっかりと根づいているわけです。
そして。
牡牛座15度のエネルギーのアバターは「牡牛」です。だからブルズゲートというのです。
ブルズゲートという名前はあくまでもエネルギーの種類を見分けるためのアバター(化身)として使ってるだけです。
もっと大切な意味があるのでそちらを紹介します。
地のエレメントの意味
立春は春らしさが極まり、夏の気配が感じられるころです。
占星術の黄道12星座は4つのエレメント(要素)に分かれます。
もちろん不動宮の星座にもエレメントがあります。
水瓶座(宝瓶宮):風
牡牛座(金牛宮):地
獅子座(獅子宮):火
蠍座 (磨羯宮):水
ブルズゲートがある牡牛は地の星座。
地のエレメントは感覚(五感)を意味します。感覚は直感や感情と間違われやすいのですが。ここでいう感覚とは五感で得られる情報のこと。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のことです。直感と違って五感で得られる情報は具体的に表現しやすいです。地のエレメントの意味には感覚で得られたものを数字とか図とか文章など具体的なものにすることも含まれます。
そこから情報を具体的なものにしたり。あいまいなものをわかりやすい形・実行できる形にするとか。そんな意味もあります。実務的、計画的、具体的、実行力というキーワードが当てはまりますね。その反面、目的を絞りすぎて視野が狭くなることもある。という注意点もあります。
内向のジェンダーの意味
占星術では星座宮にも性別(ジェンダー)があります。
12の星座を男性と女性に分けているのです。といっても生物学的な性別ではありません。エネルギーの性質で分けています。
外向的なエネルギーをもつ星座を男性宮と内向的なエネルギーをもつ星座を女性宮と呼びます。
牡牛座(金牛宮)は女性宮です。
牡牛座(金牛宮)では地のエレメントのエネルギーは内向きに働きやすい。という意味です。
エネルギーが内向きに働くということは。あなたの内面に向かってエネルギーが働きやすいということ。周囲の人やものにではなく、あなた自身、あなた個人のために使うエネルギーが働きやすいという意味です。
つまり今は、あなた自身を高めるために努力したり勉強したり、様々なものを見たり聞いたり知ったりするのがよい時期。なのです。知った情報をあなたなりにまとめたり、理解したり、自分のものにしていく期間です。
いずれ内にためたエネルギーは外に発散する時が来ます。努力したり学習したりしたものの成果を出すのは今ではありません。今は準備期間なのですね。
ブルズゲートの過ごし方
ブルズゲートは感覚、実務、計画性の象徴です。
外向きの活動よりも内向きの活動に適した時期。
今はみんなのためではなくあなたのために。今、あなたのためにしたことがやがてみんなの役にたつようになります。
でも目的にとらわれすぎて視野が狭くなりすぎないように注意しましょう。
何か実現したいことがあれば、そのための準備をしたり、計画をたてて実行してみたり、今から練習や情報収集をしてみてはいかがでしょうか。
5月6日を過ぎてもブルズゲートは続いています
立春がピークなのですけれど。その日だけなんてことはありません。
一番エネルギーの強い日が立夏(黄道45度)というだけです。
それにあくまでもスピリチュアル的な占星術ではそのような意味がある。というだけなので。ブルズゲートの期間だから外向きなことにエネルギーをつかってはいけない。人のため、社会のために活動してはいけない。なんてことはありません。
スピリチュアルな世界は「こうでなくではいけない」「こうすべきだ」「絶対こうだ」という原理主義の世界とは違います。「こういう考え方もある」「こういうとらえかたもある」という柔軟性のある世界です。
自分を高めるきっかけとしてはよい時期。くらいのつもりで考えるとよいですね。
他にもあるスピリチュアルエネルギーのゲート
スピリチュアルなエネルギーが高まるのは ブルズゲートだけではありません。
いくつか紹介しましょう。
四大スピリチュアルゲート
スピリチュアルエネルギーのゲートは他にもあります。
エンジェルズゲート(Angel’s Gate)
2月4日前後。
ホロスコープ上で太陽が水瓶座の15度に来る日
ブルズゲート(Bull’s Gate)
5月6日前後。
ホロスコープ上で太陽が牡牛座15度に来る日
ライオンズゲート(Lion’s Gate)
8月8日。
ホロスコープ上で太陽が獅子座15度に来る日
イーグルズゲート(Eagle’s Gate)
11月7日前後。
ホロスコープ上で太陽が蠍座15度に来る日
四大スピリチュアルゲート
これら4つの門は四大スピリチュアルゲートとも言い、立春・立夏・立秋・立冬と重なります。その意味と由来はこちら。
他にも夏至や冬至もスピリチュアル的には重要な日です。
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