アセンションは2020年12月21日までとか。
冬至の日にゲートが閉まるとかいわれてますよね。
だから次元上昇の波に乗り遅れちゃダメ。
今のうちにアセンションの準備をしなきゃ。
とスピリチュアル界隈では言われてます。
ちかごろは
2021年12月21日まで。
と少しばかり先延ばしされたようです。
でも。
なぜアセンションに期限なんてあるのでしょうか?
おかしくありませんか?
アセンションに期限はない
まず最初に言っておきますと。
アセンションに期限はありません。
◯月◯日にゲートが閉まる!
次元上昇に乗り遅れるな!
って言ってるのは日本だけなんですね。
欧米のスピリチュアルファンの間ではそれぞれのペースでアセンションにむけて準備をしています。
ひとつ大切なことを申し上げておきますと。アセンションは世の中全体で起こるものではありません。
人間一人一人が起こすものだからです。
アセンションとは何か?
アセンションは悟りの途中
普通の英語でアセンション(ascention)というと、単に「上昇」の意味で使います。
でも今話題にしているアセンションはもちろんただの上昇ではありません。
詳しい紹介は省きますが。
「精神的な進化・魂の進化」
という意味で使います。
仏教が目指す「悟り・解脱」に近いです。もちろんブッダの目指したものはもっとレベルが高いというか奥が深い。私たちが簡単に真似できるものではありません。
でも近づくための努力はできます。
つまり、アセンションとか5次元、5Dとかいわれるのは、悟りにたどり着くまでの途中段階なのですね。
というか「次元」や「dimension」の言葉の使い方に違和感をもつのですが。「意識レベル」という言い方もしますね。ややこしくなるので今は魂・精神の「成長段階」「変化の段階」くらいの意味に考えることにしましょう。
私自身、アセンションを達成したことはありません。なので正確なことはわかりませんけれど。公開されている情報を見る限りは魂の進化の途中。煩悩まみれの状態から悟りの境地にたどり着く途中にある状態のようですね。
なんで仏教が関係するの?と思うかもしれませんが。
キリスト教的世界観の人たちが「汚れた魂から浄化された魂への進化を目指す」グノーシス主義を学び、さらに輪廻転生とそこからの解脱などインド哲学の思想をミックスして生まれたのがアセンションのもともとの考え。仏教もインド哲学の影響をうけていますから。言葉は違っても目指す所は同じのです。
事実、欧米でスピリチュアルにハマっている人の中には仏教的・インド哲学的なものに興味を持っている人もみかけます。どうも日本とは違う流れになっているみたい。そういった視点がすっぽり欠けている日本のアセンションブームはただのオカルトになってると感じますね。
もちろん魂・精神を高めるのは簡単なものではありません。
でも少しでも理想に近づくよう努力するのはいいことだと思います。
「精神的な進化・魂の進化」は2000年以上前から様々な人達がめざしてきたことです。今さらなくなったりしませんから安心してください。人類が存在する限り、なくなることはないのです。
人類が向上心を放棄したときが人類の滅亡です。
イエスの昇天=アセンションという考え方
魂の進化をアセンションと呼ぶのはイエス・キリストの昇天のことを アセンション(ascention)と呼んだことと関係があるのでしょう。
イエスは文字通りascention=昇天しました。
だからアセンションはキリスト教用語でもあるのですね。
でもアメリカでもわりと雑に使ってるんですよ。
医療法人の名前、会社の名前、宗教団体なんかにも”ascention”の単語を使ってます。さすが自由の国。それにしても「アセンション病院」なんかに入院したらそのまま天国に逝ってしまいそうですね。神の国だからいいのでしょうか。
それはともかく。
ascentionは普通の英単語としてありますから使ってはいけないのではありません。英語圏では単に「上昇」という意味で使ってる人も多いですね。
アメリカのスピリチュアル世界ではascentionは死語?
すでにアメリカのスピリチュアル世界(ニューエイジ)では集団的な霊的進化という意味でのアセンションは死後に近いです。
ついでにいうと2012年でアセンションブームは一度終わってるんですね。
いわゆるマヤ暦騒動です。あれで「世界レベルでのアセンション・惑星の住民が一斉に変化するレベルのアセンションは起こらない」って証明されてしまいました。
そこで世界のスピリチュアルファンの間ではアセンション熱は一度は冷めてしまったんですよ。日本人が知らないだけなんです。
でも欧米でも「個人レベルなら努力すればできるんじゃないか」という動きは続いています。
でも日本では2012年以降にアセンションブームが来ました。ちょっと盛り上がるのが遅いのですね。
そもそもブッダやイエスが苦労してたどり着いた境地に大した努力もせずにたどり着けるはずがありません。
「お手軽に・みんな一緒にアセンション」なんて
ドリーン・バーチューではありませんが。それこそ「悪魔の教え」です。この件についてだけはドリーン・バーチューに味方してもいいです(笑)。
たとえ人類を霊的に進化させようとしている勢力がこの世に存在したとしても「協力はしてあげるけど、あとは自分で努力してね」となるでしょう。
ですから欧米では現在もアセンションというか魂の進化を信じて活動している人はいます。でも今言った理由で個人レベルでの成長を目指す人が多いのです。確かに海外でも日本みたいに「◯◯がやってきて地球の次元を上昇させてくる」と未だに言ってる人もいますが、すでに少数派です。
2020年時代の変化と次元上昇は関係ない
2020年は新型コロナウィルスの流行で世の中が大きく変わりました。
働きかた、家族との暮らし方、世の中の仕組み・・・
この変化をとらえて「次元上昇が起きている証拠だ」という人がいます。
でも病気の流行と次元上昇は関係ありません。アセンションがあるとしても物質的な目に見える変化ではないからです。
年功序列型制度、終身雇用の崩壊、働き方、社会の仕組みの変化などはバブル崩壊以降始まっていました。
社会人としてバブル崩壊以降の社会を生きてきた私にとっては「何を今更」って感じなのです。
病気の流行、テレワークの普及、地方への分散、新しい働き方など。2020年に始まったように思える動きも。いままで鈍かった動きや、目立たなかったものが見えるようになっただけなのです。
目に見える物質社会の変化に注目して何かが起きている。
なんていうのはまだまだ物質社会に囚われている証拠ですよ。ぜんぜんアセンションに近づいてない。そんな人はいつまでたっても3D世界から出ることはできないですよね。
期限を切るアセンションはありえない
もちろん欧米では今でも個人レベルで自分の魂を鍛えようとしている人たちはいます。でもいついつまでに、なんて期限を切ったりはしません。
それはそうです。魂の進化はブッダ以前から追求されていました。2000年いや3000年近く人類が求めていたことですから。
今年や来年になくなる程度のものではありません。人類が存在する限りなくなることはないでしょう。
仮に、お手軽に進化できる期間は今だけ。なんて限定商法する勢力が存在するならこちらからお断りです。
地球人はあんたたちの都合で生きているんじゃない。といいたいです。
もちろん、星のめぐり合わせや宇宙や自然のさまざまな条件で魂の影響がうやすい時はあると思います。世の中には波がありますから、いいときもあれば悪いときもあります。その波をとらえるのは悪いことでありません。
世の中は変化していますから、その変化にうまく対応していくのも必要です。
でも一つの波を逃してもまたやってきます。
「この機会を逃したら終わり」
なんて脅迫意識はもたないことですね。
日本人は限定商法に弱い
「今だけ」
「今なら3割引!」
「30分以内なら、50%OFF」
日本には期間限定商品や時間や期限を区切った売り方が多いですね。
なぜそうするかというと。その方が売れるからです。
逆に言うと、
自分で決められない人が多いからです。
自分に必要かどうかを考えず。だれかに尻を叩いてもらわないと変えない人が多いのでしょうね。
結局2020年(2021)12月21日にゲートが閉じる。
なんて言ってるのは受講生を増やす口実に過ぎないのですね。
断っておきますが。
アセンションを目指してはいけない。とは言ってませんからね。
でも、それはあなたが本当に望んで自ら努力して得られるもの。
期限を区切った宣伝文句に惑わされてはいけませんよ。
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