闇夜を焦がしそうな燃えさかる松明が印象的な「鞍馬の火祭」
京都三大奇祭のひとつにもあげられるこのお祭りは、由岐神社のお祭りなのです。
火祭が終わると紅葉のシーズンに突入。
鞍馬一帯は絶好の紅葉スポットになります。
でも紅葉シーズンでなくても火祭りをしてなくても訪れてみたい魅力が鞍馬山にはあります。
鞍馬に行ったなら訪れてみたいのが由岐神社。
そんな由岐神社に行って来ました。
ご利益
火難除け、安産・子授け、厄除開運、病気平癒のご利益があるとされています。
ご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこのみこと)です。この二神を合わせて由岐大明神とよびます。また相殿には八所大明神を祀っています。
少彦名命は因幡の白兎でも有名な大国主命の別名。兎の怪我を治したことから医療の神としても信仰されています。地上世界を開拓し国を作り上げ、人々が平和に暮らせる地上世界をつくりあげたことから、幅広いご利益があるとされています。経営、厄除け、交通安全、病気の回復、衣食住、子宝となんでもこいの神様です。
少彦名命は大国主命を助けて国造りを行った。名参謀。少彦名命の知恵なくして大国主命の国造りはありえませんでした。そのようなわけでこの二神は一緒に祀られています。
由緒
もともと平安時代中ごろまでは、ご祭神は御所にありました。でも、大地震や地方の反乱などよくないことが立て続けに起こり、朱雀天皇の命令で天慶3年(西暦940年)に御所の北に位置する鞍馬の地にご祭神を祀ることになりまいした。都の北を守る役目が与えられたのです。
ご祭神の鞍馬への移動は国家的なプロジェクトとして行われました。神具を先頭に長さ1kmにも及ぶ行列を伴って靫明神は鞍馬の地にやって来ました。このとき村人は松明をかざし道を照らしたといわれています。
この時の様子に感激した村人がこの様子を後世に伝えようとはじめたのが鞍馬の火祭の元になったといわれています。
靫明神の名は靫という武具(矢を入れて携帯するための道具)を使ってお祈りを行っていたことからその名がついたと言われています。そしていつしか「由岐大明神」と呼ばれるようになりました。
桃山時代には豊臣秀吉もこの神社を信仰していました。現在の社殿は慶長12年(西暦1607年)に豊臣秀頼によって造られたもので、国の重要文化財になっています。
見所
狛犬が子宝のシンボル?
安産、子授けの神様である、由岐神社。
でも子宝を授けてくださるのは神様だけじゃありません。
狛犬まで子宝を授けてくださるとして信仰対象になっています。
なんで狛犬が神様の様に慕われているかというと、この狛犬。
子連れなんですね。
子供を大切にする狛犬に違いない。
と、昔の人が考えたかどうかは分かりませんが。
神様のようにあつかわれています。
ちなみにこの狛犬。重要文化財になってます。
願掛けの大杉
境内にひときわ目立つ大きな杉の木があります。
樹齢800年といわれる高さ53mにもなるご神木です。
大杉さんと呼ばれ、この杉に一心に祈れば願いがかなうといわれています。
大杉の皮で作られたお守りもあります。
願いがかなうように大杉さんの分身を持ち歩くともできます。
アクセス
・電車
京阪電車 出町柳駅でのりかえ 叡山電鉄鞍馬線 鞍馬駅下車 徒歩約10分
鞍馬寺へ向かう途中にあります。ケーブルカーに乗ると通り過ぎてしまうので歩いていくことをお勧めします。
・駐車場はありません
住所:京都府京都市左京区鞍馬本町343
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