京都市伏見桃山に乃木神社があります。
乃木神社に祀られているのは
明治の軍人「乃木希典」。
日露戦争で陸軍を指揮した将軍です。
乃木将軍の功績にあやかって勝運を授けてもらえるといわれています。
徳川家康や豊臣秀吉といった戦国武将を祀る神社がありますよね。
武将を祀る神社と同じなのです。
勝負や受験。
ここ一番という大切なときには成功したいと思いますよね。
偉大な人にあやかりたいと今でも参拝者の訪れます。
乃木希典は日露戦争で有名になった軍人さん。
人格的にも評価の高い人です。
謙虚で気さくな人柄で人々から「乃木さん」と呼ばれ親しまれていました。
そのせいでしょうか、境内は軍人を祀る神社とは思えない親しみやすさがあります。
乃木神社のご利益
ご祭神は乃木希典大人之命(ノギマレスケウシノミコト)。つまり乃木希典その人。
日露戦争での功績から、勝負運の語利益があるとされています。
乃木神社の由緒
乃木将軍は日露戦争で功績をあげた軍人ですが、
祀られているのは実績があるからではありません。
質素倹約で勤勉な人だったこと、人望があり多くの人に慕われていた。
その生き方に多くの人が感銘をうけたことが神社に祀られる理由となっています。
大正5年創建。当時、京阪電鉄の取締役だった村野山人が中心となって設立されました。村野は乃木将軍の一周忌に会社を辞職し、私財を投じて乃木将軍の人柄、心、生き方を後世に伝えるための活動を始めます。それが乃木神社を立てることでした。
見所
山城えびす社
境内に、七福神を祭る神社があります。
えびす様が主神となってます。
ここの神社は狛犬の変わりに「鯛」が神社を守ってます。
鯛はえびす様の調度品(使いじゃなくてものあつかい?)ということで祀られているそうです。
さらにはこんなものまで。
参拝者が願掛けのために奉納したのが始まりだとか。
でも今は数が増えてます。ということは、ご利益があったということ?
勝水
伏見は質のよい水が沸くので、いたるところに名水があります。
この勝水は創建当時より湧き出していたという水です。
参拝者が手を清めるための水として使われていますが、
武運長久のご神水として持ち帰る人もいるそうです。
勝ち運に結びつくというので「勝ちま栗の祠」が寄進され、隣に置かれてます。
それが。これです。
勝ちまくり
「全てに勝ちま栗」
だじゃれでしょうか。
でも縁起が良さそうじゃありませんか。
軍人を祀る神社に、こんなにゆかいなものを置いていいのかと思いますが。
これも乃木将軍の人となりの許せるわざなのでしょう。
軍艦吾妻の錨
境内には日露戦争で活躍した装甲巡洋艦吾妻の錨が置かれています。
明治33年に完成。
日露戦争、第一次世界大戦に参加。
大正末期に練習艦として舞鶴港に所属。
昭和19年老朽化のため引退しました。
乃木将軍は陸軍の人なので軍艦とは直接は関係ありませんが、京都府出身の旧海軍関係者の熱意により境内に移設されました。
戦争で亡くなった方々の慰霊の意味を込めて安置されています。
神道式葬儀ができる
見所というわけではないのですが、乃木神社の案内を見ていると珍しいものを発見しました。
なんと、「神式による御葬儀」って書いてます。
つまり神道式の葬式ができるという事です。
葬式というと仏式が多いです。
神式の葬儀をする人も最近増えているという話は聞いたことがあります。でも、どこでするんだろうと思ってました。
仏式よりも安く出来るらしいです。
神式だと神号をつけてもらえます。神号っていうのは、仏式でいう戒名です。
神号は「○○命(○○ノミコト)」って付くのが一般的です。
なんか神様になったみたいで格好いいですね。
宗教に関係なくやってもらえるみたいなので、興味のある人は問い合わせしてみるといいかもしれません。
神道式の結婚式ができるという神社はいくつもありますが、葬式が出来るって書いてるのは珍しいですね。
寺社めぐり
伏見五福めぐりの一つになっています。
1月元旦から15日の間に行われます。
詳しくは
お正月は伏見で五福めぐり を
見てください。
アクセス
・電車
JR・・・JR京都駅から宇治線に乗り換え。
桃山南口駅下車 徒歩約10分。
近鉄・・・桃山御陵駅下車 徒歩約15分。
京阪電車・・・伏見桃山下車 徒歩約17分。
・駐車場有
住所:〒612-8028 京都府京都市伏見区桃山町板倉周防32
公式HP:http://nogi-jinja.jp/web/
電話:(075)601-5472
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