ライオンズゲートは8月8日の前後の期間に開くスピリチュアルな扉です。
スピリチュアルなエネルギーが宇宙から地球に降り注ぐ期間です。
ライオンズゲートはもともとアメリカの占星術で始まった考え方。その後のニューエイジムーヴメント(アメリカのスピリチュアルな活動)で広まり、現在ではスピリチュアルな理由で様々な説明がされています。
現在ではシリウス、オリオン、エジプト等など・・・様々な意味が込められています。
伝統的な占星術にはないのでライオンズゲートは嘘だとか懐疑的な意見もあるのですが。現在では占星術を離れてスピリチュアルな業界で人気があります。
ではライオンズゲートのもともとの起源や由来は何だったのか紹介します。
なぜライオンのゲートなの?
日本ではライオンズゲートと呼ばれています。英語圏では「Lion’s Gate Portal」と呼びます。
GateやPortalにはどちらも門の意味があります。日本人には微妙なニュアンスがわかりづらいので日本ではPotalは省略されているようです。
Gateには建築物としての門、壮大な建物としての門、つまり物理的な意味が中心。
Potalには入り口・発端などの意味があります。機能的な意味が中心。
「Lion’s Gate Portal」は「ライオン門の入り口」のような意味でしょうか。
またライオンズゲートウェイ(Lion’s Gateway)という言い方もあります。こちらはLion’s Gate Portalよりも新しい言い方です。Gatewayは入り口。ライオンの入り口という意味です。
でもこの記事ではわかりやすく、ライオンズゲートと書きます。
ライオンズゲートが開くとどうなる?
ライオンズゲートとは宇宙エネルギーを地球に降り注ぐためのチャンネル(門)。とされています。その門が開くとスピリチュアルなパワーが地上の私たちに降り注ぐといわれます。
ライオンズゲートが開く時期
ライオンズゲートが開くのは占星術で太陽が獅子宮(しし座)を通過する期間。
7月23日から8月22日の間。(年によっては7月24日~8月23日)
ニューエイジではさらに期間を短くして7月26日から8月12日の間とされます。
なぜエネルギーのの入り口がライオンの門なの?
エネルギーの出る門がなぜ「ライオンズゲート」なのでしょうか?
それは
占星術で太陽が黄道十二宮の獅子宮(Leo)にとどまる時期に起こるから。
つまり、
獅子座の時期(7/23~8/22、年によっては7/24~8/23)にエネルギーの門が開くとされるからです。
占星術では獅子宮が意味するのは「王権、リーダーシップ、富」。
王権といっても私達には関係ありませんけれど。組織、社会でのトップの地位など。リーダーとか人々の中心、自分の専門分野で一番とか考えればいいでしょう。
それなら「レオゲート、レオポータルでもいいんじゃないの?」と思いますよね。実はこれが結構重要な問題です。
どうして8月8日がエネルギーのピークなの?
太陽が獅子宮を移動するときにエネルギーの出口が開くから「ライオン」はよいとして。
どうして8月8日が最もエネルギーが強いといわれるのでしょうか?
それは数秘術と関係があります。
8:8
と8が2つ並ぶ日だから。
88には経済的な豊かさ、活動的な力、意識がより高い次元に向かうなどの意味があります。
もともとは2008年8月8日が最強だった?
アメリカでは2008年よりも前には
8:8:8
と、8が3つ並ぶ「2008年8月8日が最もよい」といわれていました。でも当時はライオンズゲートがあまり知られていませんでした。
2008年はもう過ぎましたが。太陽は毎年、獅子宮を通過しています。
そこで西暦に関係なく8が2つならぶ8月8日がエネルギーが強いといわれているのです。
どうして7月26日からなの?
太陽が獅子宮に留まる間なら7月23日からにすればいいのに。なぜ7月26日からになっているのでしょうか?
ライオンズゲートの書かれた記事を見ると「7月26日がマヤ暦の元旦だから」という説明があります。
でもマヤ暦の元旦は7月26日ではありません。
本物のマヤ暦は我々が使っているグレゴリオ暦とは違い1年365日ではありません。毎年7月26日に元旦が巡ってくるなんてことはありません。
オカルト界の第一人者ホゼ・アグエイアス氏が考案した ドリームスペル暦(Dreamspell)または13の月の暦(13 moon calendar) の元旦が7月26日なのでそう呼ばれているのです。
ドリームスペル暦はマヤの叡智をもとにアグエイアス氏の独自の研究がもりこまれたとされる暦です。スピリチュアル業界ではこれをマヤ暦と呼んでいます。銀河のマヤ暦という人もいます。でもドリームスペル歴と本当のマヤ暦は違います。
とはいえ。
現代では多くの人がライオンズゲートの出発点をドリームスペル暦の元旦にしています。
そこから18日目が8月12日。
ピークになるのにちょうど2週間かかって、そこからわずか4日で終わり。
でもライオンズゲートとマヤ暦(ドリームスペル暦)はもともとは関係ありません。関係のないものを組み合わせたのでおかしくなってしまったようです。
2008年以前のライオンズゲートの説明では太陽が獅子宮にいる間とされていました。
ですからライオンズゲートの期間は 7月23日〜8月22日 が本来の姿です。
ライオンズゲートの元ネタ?
獅子宮が関係しているならレオでもいいのに、なぜわざわざライオンズゲートと呼ぶのでしょうか?
その理由はイスラエルのエルサレム旧市街地にあるライオン門(Lion’s Gate:שער האריות)にあります。
イエス・キリストがゴルゴダの丘で磔刑になったとき。このライオン門から処刑場まで歩いていきました。
そこで欧米のスピリチュアルファンの間では死と再生、変化のシンボルと考えられています。
くわしくはこちらをご覧ください。
ライオンズゲートの説明には占星術とかマヤ歴とかシリウスとかスピリチュアルなキーワードが出てきますが。実際にはかなりキリスト教色が強いものだったんですよ。
とはいえ。エルサレルムのライオン門と太陽の獅子宮通過は関係ありません。
ライオンが共通しているだけです。なぜ占星術と結びついたのでしょうか?
ライオン門と占星術の合体
私の知る限りライオン門と占星術を合体させたのはディーン・ルディア(Dane Rudhyar、1895~1985年)です。20世紀を代表する占星術師の一人。サビアンシンボルを広めた人です。
ルディアは著書の中で「アバター降臨の4つの門(the Four Gates of Avataric descent)」を紹介。
その4つの門とは
エンジェルズゲート(Angel’s Gate)
ブルズゲート(Bull’s Gate)
ライオンズゲート(Lion’s Gate)
イーグルズゲート(Eagle’s Gate)です。
4つの門は水瓶座・牡牛座・獅子座・蠍座の15度の角度にあります。占星術では4つの星座を「不動宮」といいます。
不動宮の4星座の15度は、東洋の暦では立春・立夏・立秋・立冬になります。自然界のエネルギーの流れが変わる時期です。
それに気がついたディーン・ルディアは4つ門のエネルギーの性格を表現するため、アバターを使いました。
「アバター」とはインドの宗教で「化身」の意味。
ここでは天使・牡牛・ライオン・鷲のシンボルはそれぞれの宇宙エネルギーが持つ性質を象徴するシンボルとして使ってます。
4つのシンボルは聖書にある「翼をもった4つの生き物(人・獅子・牛・鷲)」からの連想。翼をもった人とは天使です。
要するにホロスコープで各星座の15度の日になるとそれぞれのシンボルの性質にあわせたエネルギーが開放される。
ルディアはホロスコープ上で固定宮の15度の点を結ぶと四角形を形作ることに気が付き、獅子座が入っているの見てキリスト教で重要視される「ライオン門」を連想。
さらに福音書の4つのシンボル(人・獅子・牛・鷲)を星座に当てはめた。すると牛は牡牛座。獅子は獅子座にピッタリあてはる。でも天使を水瓶座、鷲を蠍座に当てはめるのは苦しい・・・でもここまで一致するならゴリ押しで決めてしまえ。
とルディアが思ったかどうかはともかく。ルディアにしてみればなにか頭にビビッとくるものがあったんでしょうね。
アバター降臨の4つの門については説明すると長くなりますのでこちらも御覧ください。
結局のところライオンズゲートの意味は何?
アバター降臨の4つの門は立春・立夏・立秋・立冬の考え方を西洋占星術的に解釈したもの。ライオンズゲートは秋分に相当します。暦のひとつと考えれば意味はあるのですが。西洋には秋分を祝う習慣がないのでニューエイジ的なイベントになっているのです。
扉が開いてエネルギーが出るというのはかなり比喩的な表現方法です。現実には門はありません。
ライオンズゲートは占星術と数秘術の組み合わせでできています。それぞれに意味がありますから何かの暗示と考えて行動するのはひとつの方法です。
獅子宮のもつ「力、富」。8のもつ「経済的な豊かさ、活動的な力」
似たような意味のシンボルが重なって意味合いが強調されています。
それプラス、古いものから新しいものへの交代。新しい変化が起こる。
と考えればいいと思います。
前向きに生きていくための象徴、シンボル、自ら変化を促すためのきっかけ。前向きな気持ちになれるならスピリチュアルなものにも意味はある。そうとらえるといいと思います。
スピリチュアルな業界で一般的なライオンズゲートの意味はこちら。
2022年に特徴的なライオンズゲートのスピリチュアルな意味はこちら。
ライオンズゲートにまつわるデマ。
コメント