京都の奥座敷、貴船の地に潤いをもたらす水の神様、貴船神社があります。
「水には困ってないし、水の神様にお願いする事はないよ」
そんなことはありませんん。
生き物は水がなくては生きていけません。
体を流れる水がよどむことなくきれいに流れてくれれば、あなたの健康にもいい影響がでるかもしれません。
![貴船川](http://kaiun.sseikatsu.net/wp-content/uploads/2015/12/kibuneriver1.jpg)
貴船川
水への感謝を忘れず、清らかな水のパワーを頂くために貴船神社へと行ってみましょう。
貴船は
地名では「きぶね」と言いますが。
神社の名前は「きふね」です。
水の神様らしく、濁るのを嫌ったためだそうです。
ご利益
貴船神社のご祭神は、高龗神(たか おかみの かみ)・闇龗神(くら おかみの かみ)。呼び方が違うだけで同じ神様といわれています。ちなみに「たか」とは山の高い所。「くら」とは山の低い所、つまり谷間を意味します。
古事記に闇淤加美神(くら おかみの かみ)として登場する神様です。おかみの神とは竜神様のこと。水を操る力があります。生き物が生きていくために絶対必要な水を与えてくださる神様です。
水をおろそかにしていては健康を害してしまいます。現代では健康のために水にこだわる人も増えて来ました。清らかな水をいただけるように、心と体に「うるおい」を与えてもらえるようにお願いしましょう。
![貴船神社 鳥居](http://kaiun.sseikatsu.net/wp-content/uploads/2015/12/kifuneshrinetorii.jpg)
参拝者の絶えない貴船神社
また、貴船神社は心願成就の社としても有名です。
どうしても叶えたい願いがあればお願いするのもいいと思います。心願成就とは心から神様を信じて祈ることで叶うとされるものなので、軽い気持ちでお願いしても無理かもしれません。
境内の結社に祀られているご祭神は磐長姫(いわながひめ)。縁結びの神様です。
最近はこちら目当てで訪れる人が多くなりました。女性に人気の神様です。
由緒
資料が残ってないために、正確にはいつからこの地に神社があるのかわかりません。
飛鳥時代の白鳳6年(西暦666年)に社殿を建て替えた記録があります。おおよそ大化の改新のころですね。少なくとも1300年前にはあったことになります。
もっとも古いいいつたえでは1600年前ともいわれます。
そのいいつたえはこうです。
神武天皇の母である玉依姫(たまよりひめ)は、あるとき「国を豊かにするため田畑を潤す水源を捜そう」と思い立って黄色い船に乗って旅立ちました。浪速の津(大阪湾)から淀川や鴨川をさかのぼってどんどん山奥に入っていくと、清らかな水が湧いてる場所を発見しました。そこに祠をたてて水の神を祀ることにしました。それが貴船神社の始まりだとされています。
玉依姫の乗って来た船が黄色かったので「黄船」と呼ばれ、いつの間にか「貴船」になったということです。
本宮に行くまで
水の恵みを象徴する清流
貴船神社に向かう途中。山道のわきには清流が流れています。
貴船川です。
夏になると川の上で飲食ができる「納涼川床」が有名ですね。
川床にあがらなくても、見てるだけでも涼しげな川です。
さまざまに変化する川の表情を見てるだけでも飽きが来ません。
![kihune river](http://kaiun.sseikatsu.net/wp-content/uploads/2015/12/kihune-kamorev.jpg)
貴船川 kibune river
貴船川は鴨川の源流のひとつです。
やがて桂川や宇治川と合流して淀川になり、大阪湾に流れこみます。
本宮の見所
朱塗りの鳥居と石段が迎えてくれます
川に沿って道を歩いていくと、朱塗りの鳥居が見えます。
赤い灯篭が並ぶ石段が山の上に延びてます。
「この石段を登るの?」
と思ってしまいますが、本殿はもうすぐです。
おそろしく蒸し暑い京都の夏でも山の中ということもあり市内に比べるとかなり過ごしやすいです。それに、石段は木陰になっているのでしんどくありません(太陽の向きにもよりますが)。
ほら、本殿が見えてきました。
![貴船神社石段](http://kaiun.sseikatsu.net/wp-content/uploads/2015/12/kihuneshrine1.jpg)
貴船神社石段
神様のいる本宮
この写真はゴールデンウィークに撮ったものですが、当日は凄い人手でした。
神社に来たらまずは本宮にお参りです。
ここが水の神様を祭る本宮です。
現在の本宮は2005年に建て替えられたものなのでまだ真新しい感じがします。
創建以来何30回以上建て替えられてるみたいです。
神様も若返った感じ。
![本宮 Kihune main shrine](http://kaiun.sseikatsu.net/wp-content/uploads/2015/12/kihunemainshrine.jpg)
本宮 Kifune main shrine
絵馬の始まり
本宮のある一画に、馬の像がありした。
白馬と黒馬の二頭いますね。
![kihue horse atatue](http://kaiun.sseikatsu.net/wp-content/uploads/2015/12/kihune-horse.jpg)
馬の像 Kifue horse statue
大昔のことですが、
かつては生きた馬を神に奉納してました。
天候が悪い日が続くと人々の生活に影響が出るので天皇の命令でやっていたそうです。
日照りが続いて雨を願うときは黒馬。
長雨が続いて晴れを願うときは白馬か赤馬(赤茶色)。を神に捧げてました。
でも、平安時代に板に馬の絵を描いて奉納するようになりました。
それが絵馬の始まりだといわれています。
ご神水で水占い
神社にきたらおみくじをひきますよね。
貴船神社のおみくじは、水の神様らしく水で文字の出るおみくじになってます。
「水占みくじ」といいます。
社務所で水占みくじを買ったら、境内のご神水に浮かべて文字が出るのを待ちましょう。
ここの水占みくじには、大凶が入ってるとか・・・
一部では恐怖のおみくじとも言われてますが。
ちょっと、ドキドキします。
すると、出て来ました。
![水占みくじ wrtten olacle](http://kaiun.sseikatsu.net/wp-content/uploads/2015/12/wrttenoraclekihune.jpg)
水占みくじ Written Olacle
小吉ですね。よかった。
でも大凶といってもそれで人生が終わるわけじゃないので気にする事はないそうです。
今が最低で、これから良くなると思えば。むしろラッキー?
上の写真では分かりづらいけど、境内から湧き出るご神水に浮かべてます。
本宮の次は奥の宮にお参りします。
入ってきた石段とは反対側の北参道から出ると近道になります。
![kifune North approach](http://kaiun.sseikatsu.net/wp-content/uploads/2015/12/kifune-kita.jpg)
北参道 Kifune North approach
本宮を出て道に戻ったらさらに道を登っていきます。
途中、右手に縁結びの結社がありますがまだ行きません。
本宮 → 奥宮 → 中宮(結社)の順にお参りするのが作法だからです。
本宮から奥宮までは500mくらい歩きます。
けっこうあるような・・・
この続きはこちらになります。
たかふみでした。
アクセス
・叡山電鉄 鞍馬戦 貴船口駅下車 徒歩25分。
貴船口で京都市営バス33系統に乗って 貴船 バス停下車
住所 京都市左京区鞍馬貴船町180
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宿を調べる
自然に囲まれた貴船・鞍馬の旅館でくつろぐなら。[ydkihune]
夜はお食事スポットの充実した河原町。
叡山電鉄で京都の繁華街に戻れます。[ydkawara]
貴船・鞍馬からだと遠いですが。
京都駅周辺は宿や飲食店が多く
旅の拠点にはぴったりです。[yadokyoto]
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