カナブンやコガネムシは金属光沢の美しい可愛い昆虫です。
春から夏になるとブンブンと空を飛び、花や果物、樹液に集まるカナブン。夜、光に集まってくることもありますね。ベランダの網戸や洗濯物に止まっているカナブンを見かけたこともあるでしょう。
小さな生き物ですがカナブンにもスピリチュアルな意味があるのをご存知ですか?
カナブン、コガネムシ、ハナムグリ、ブイブイと呼び方も様々。少しずつ形は違うのですが、あんまり区別なくまとめてカナブンやコガネムシと呼んでいる人も多いですね。
そこでこの記事ではカナブンの仲間をまとめてスピリチュアルな意味を紹介します。
★ この記事で分かること
|
カナブンのスピリチュアルな意味
幸運
スピリチュアル的にはカナブンは「幸運を運ぶ虫」とされます。
金属光沢をもつカナブンの美しい姿と飛翔する力は仕事や金運においても幸運を意味します。
エジプトにはカナブンの仲間スカラベがいます。スカラベは古代エジプトでは太陽神ラーのシンボルとして崇拝されていました。太陽は全ての命に光とエネルギーを与える存在です。そのためスカラベも幸運や繁栄、生命力をもたらす存在として信じられていました。
金運アップ
カナブンは漢字では「金蚉、金亀虫、金蚊」と書きます。カナブンの仲間のコガネムシはズバリ「黄金虫」です。そう呼ばれる理由はなんといってもその金属色に輝く美しい姿。まるで小さな金塊のようにも見えませんか?カナブンやコガネムシは金運や財運を招く縁起の良い虫として大切にされてきました。
家の中にカナブンが入ってきたり、飛んでいるのを見かけたりした場合は金運がアップするという言い伝えもあります。中国でもカナブンの仲間は金運の象徴と考えられました。
そのためスピリチュアル的にはカナブンやコガネムシは金運の象徴とされています。
復活・再生
カナブンの幼虫はイモムシのような見た目で土の中で暮らします。サナギを経て成虫へと変態します。このことからカナブンは再生や復活の象徴としても捉えられています。
またエジプトにはカナブンの仲間スカラベがいます。古代エジプト神話ではスカラベは太陽の象徴でした。スカラベを神格化したケプルス神はスカラベが丸い玉を転がすように太陽を運び、朝、太陽を地平線の上に押し上げます。
またエジプトではミイラを作るときに心臓を取り出し、代わりにスカラベのお守りを入れることがありました。スカラベのお守りは死者が復活するときに心臓の代わりになると考えられたのです。
そのためスカラベは復活・再生の象徴があります。
何か壁にぶつかり、くじけそうになった時、カナブンを見かけたら「やり直し・生まれ変わりのチャンス」というメッセージかもしれません。
挑戦
カナブンは夜になると活発に飛び回り光に向かってまっすぐと進んでいきます。その姿はあなたに「恐れずに挑戦する」というメッセージを与えているのかもしれません。
魂の浄化
カナブンの仲間の幼虫は朽ちた木や落ち葉、動物のフンなどを食べて成長します。人間からみると不衛生な場所で暮らしているよう思えるかもしれませんが、彼らがいなければ地上は不衛生な場所になってしまいます。でもカナブンの幼虫はそれらを食べて美しい金属光沢をもつ成虫に変化します。そのためカナブンの仲間は魂の浄化や癒やしの象徴ともさます。
心が疲れた時、カナブンを見かけたら、それは「心をリフレッシュする時」というメッセージかもしれません。自然の中でゆっくりと過ごし心を穏やかにすることで新たなエネルギーを得ることができるかもしれません。
色別:カナブンのスピリチュアルな意味
カナブンやコガネムシの仲間には様々な色があります。
そこで色別に意味を紹介しましょう。
緑色のカナブン
緑色のカナブンは「アオカナブン」といいます。緑のコガネムシやハナムグリなど緑色のよく似た昆虫もスピリチュアルな意味は同じです。
緑色は成長や成功の象徴とされています。緑色のカナブンは「新しいチャレンジが成功する」暗示です。今は新しいことにチャレンジすると、望む成果を得やすいでしょう。成長の機会が訪れるかもしれません。
黒いカナブン
黒いカナブンは「クロカナブン」といいます。それ以外にも黒いコガネムシ科の昆虫はいます。スピリチュアルな意味は同じです。
エネルギーの高まりを示しています。前向きなエネルギーに満ちているため、少し難易度の高いことに挑戦するのがおすすめです。難しい試験や趣味の挑戦を考えてみてください。
茶色のカナブン
一般的なカナブンは金属光沢のある茶色のものが多いです。「ドウガネブイブイ」や「ハナムグリ」など。茶色の光沢をもつコガネムシ科の昆虫は他にもいますがスピリチュアルな意味は同じです。
茶色のカナブンは忍耐や試練の象徴です。弱気になっている時に茶色いカナブンを見かけたら、「もう少し耐えてみよう」という励ましのメッセージかもしれません。
金色のカナブン
カナブンやコガネムシの仲間は色も個体によって個性があり、なかには金色に見えるものもいます。そのため「黄金虫」とよばれました。
金色のカナブンは金運アップのサインとされています。仕事で評価されて収入が増えたり、趣味が収益につながったりするかもしれません。宝くじに当たるチャンスかもしれません。
白い模様のあるカナブン(ハナムグリ)
白いまだら模様のあるものは正確にはカナブンではありません。「ハナムグリ」「シロテンハナムグリ」といって、カナブンとは別の昆虫です。
でも形が似ていますしカナブンとハナムグリは「コガネムシ科ハナムグリ亜科」の仲間です。
ハナムグリの白いまだら模様はスピリチュアル的には「浄化」と「変容」の象徴とされています。
状況別:カナブンのスピリチュアルな意味
カナブンを見かけた場所や状況によっても違う意味に解釈できます。そのスピリチュアルなメッセージをご紹介します。
カナブンが神社にいる
神社境内で見かけたカナブンは神様から歓迎されているメッセージかもしれません。
特に参拝中やおみくじを引いた後にカナブンを見かけたら神様からの励ましや祝福の言葉かもしれません。感謝の気持ちを伝え、今後の道しるべとして受け止めてみましょう。
カナブンが家に入ってくる
家の中にカナブンが入ってきた場合は幸運が訪れる前兆とされています。
特に金運や仕事運の上昇を暗示していることが多いようです。家に入ってきたカナブンはそっと外に逃がし感謝の気持ちを伝えましょう。
カナブンがベランダにいる
ベランダにカナブンがいる場合は、新しい出会いやチャンスの訪れを告げているのかもしれません。
恋愛運や人間関係の改善に良い影響を与えるともいわれますす。ベランダのカナブンをそっと観察し、そのメッセージを受け取りましょう。
カナブンが人に向かってくる
カナブンが人に向かってくる場合は、その人に対して特別なメッセージを持っているのかもしれません。
何か悩みを抱えている場合は、カナブンからのメッセージに耳を傾けてみるのも良いでしょう。もしかしたら解決の糸口が見つかるかもしれません。
カナブンが寄ってくる
カナブンが寄ってくる場合は、あなたに興味を持っているというサインです。
そのカナブンをよく観察してみると何かしらのメッセージが伝わるかもしれません。カナブンの色や動き、止まる場所などから、ヒントを得ることができるかもしれません。
カナブン 頭に止まる
カナブンが頭に止まった場合は、特別な意味を持つとされています。なたにチャンスが巡ってくる、今後の人生において大きな飛躍を遂げる可能性があるのかもしれません。
カナブンが死んでる
死んだカナブンを見かけた場合は、何かしらの警告や注意メッセージである可能性があります。
最近、何か不注意な言動や行動はありませんでしたか? 死んだカナブンを見かけたら、自分の言動を振り返り、反省する機会と捉えましょう。
できればどこか土に返してあげるといいですね。
お盆にカナブンを見かけた
お盆にカナブンを見かけた場合は、亡くなった人や祖先からのメッセージかもしれません。故人との繋がりを感じ、感謝の気持ちをもちましょう。
カナブンを殺してしまった
カナブンを捕食する人はいないと思いますし。ある種のコガネムシと幼虫は農家にとって作物を荒らす害虫ですが。そうでない場合は好き好んでカナブンを殺す人もいないでしょう。
でも、洗濯物や服に付いてることはありますし、払いのけようとして思わず殺してしまった人もいるかもしれません。車で挽いてしまった等、不注意で殺してしまうことはあるかもしれません。
仏教では殺生を戒めているように。スピリチュアル的な解釈ではカナブンに限ったことではなくむやみに命をを奪うのは運気を下げる行いとされます。
命あるものを粗末にしたことを反省し心からお詫びしましょう。また神社仏閣にお参りをして自身の行いを謝り、清めることするのもいいですね。
カナブンの恋愛運
カナブンやコガネムシの恋愛運についての意味はいくつかあります。
カナブンは再生と復活の象徴ですから恋愛運では新しい出会いや分かれた人との復縁があるかもしれません。喧嘩しているなら仲直りができるかもしれません。
飛んでいるカナブンを見たらは恋愛運上昇のメッセージかも。出会いを求めてあなたから行動を起こしたり。失敗を恐れずに思い切って行動してみるのもいいかもしれません。
カナブンとコガネムシの違い
カナブンによく似た虫にコガネムシ、ハナムグリ、ドウガネブイブイという虫もいます。いずれもコガネムシ科の昆虫には違いありませんが別の生き物です。
カナブン
コガネムシ科の甲虫全般をカナブンと呼ぶことが多いですが。
本物のカナブンはやや四角いシルエット。
頭も四角いです。
樹液が好物。
コガネムシ・ブイブイ
コガネムシやドウガネブイブイは全体的に丸みを帯びています。
カナブンとよく間違えられますが、胴体に丸みがあるのがコガネムシ。
ハナムグリ
ハナムグリはカナブンとコガネムシの中間のような体型。
カナブンに似てやや四角いシルエット。模様があります。
名前の通り花の蜜や花粉が好物。熟した果物にも集まります。植物の受粉を助けるので有益な昆虫です。
カナブン・コガネムシ・ブイブイ・ハナムグリ?
カナブン、コガネムシ、ブイブイなど様々な呼び方があります。
生物学的には違う昆虫ですが世間では区別されていません。ネット上で公開されている画像を見てもカナブンとコガネムシを間違えている人が多いです。よほど詳しい人でないと見分けがつかないのですね。
これら全体をまとめてコガネムシやブイブイと呼ぶ地域もあります。
私の育った四国地方でもカナブンもハナムグリもみんなブイブイと呼んでいました。
この記事では一般によく知られた「カナブン」をタイトルにしていますが。角のないコガネムシ科の昆虫全体をカナブンと呼びます。
実のところスピリチュアル的にはカナブンでもコガネムシでもあまり関係ありません。
生物学的な違いよりも、あなたがどんな印象をもったか、何を感じたかが大切だからです。
カナブンの仲間の言い伝え・縁起
エジプト・太陽神ケプリの化身
カナブンの仲間のスカラベは太陽神ケプリの化身とされています。ケプリは太陽神ラーの化身の一つ。頭はそのままスカラベの形で表現されます。スカラベは別名「フンコロガシ」とも言い、動物のフンを丸めて運ぶ様子が太陽を運んでいる様子に例えられました。
ケプリは「朝はケプリ、真昼はラー、夕方はアトゥム」という3つの形態を持ちます。スカラベは再生と創造を象徴する存在として崇拝されました。
スカラベは幸運や金運をもたらすとされ、人々はスカラベのお守りを身につけて願い事を込めます。また、スカラベは縁結びや商売繁盛の象徴としても愛されています。
ホピの神話
ホピの神話によると、黒い甲虫(カブトムシかフンコロガシの仲間と思われます)は地下の家に住んでいましたが、喉が渇いたので思い切って地上に出てみました。
でも地上は干上がっていました。甲虫は地上世界は雨を必要としていると思い雨を降らせるために特別なダンスを踊ることにしました。甲虫のダンスは雲を喜ばせ、雨を降らせました。地上は水で満たされ再び生命があふれる世界になりました。
まとめ
カナブンは私たちに様々なメッセージを伝えてくれる存在です。
今回ご紹介した内容を参考に、カナブンを見かけた際には、そのスピリチュアルな意味に耳を傾けてみてください。
あなたの人生に良い変化をもたらしてくれることでしょう。
コメント