クロアゲハ(黒いアゲハ蝶)はアゲハチョウ科の中でも特に大きくて黒い羽を持つ蝶々ですね。
クロアゲハには様々なスピリチュアルな意味があります。
魂の導き手、幸運の使者として、様々なメッセージを伝えてくれる存在として知られているのですね。
クロアゲハはあなたの人生にどのようなメッセージをもたらしてくれるのでしょうか?
黒いアゲハ蝶にはクロアゲハ、カラスアゲハ、オナガアゲハ、ガナサキアゲハ、ジャコウアゲハなど何種類もいます。でもスピリチュアル的には黒く見えるアゲハ蝶は同じ意味を持ちます。
それでは黒いアゲハ蝶のスピリチュアルな意味を紹介しましょう。
蝶のスピリチュアルな意味
まずクロアゲハを含めた蝶全般のスピリチュアルな意味を紹介します。
蝶のスピリチュアルな意味を知ってクロアゲハの意味を知るともっと分かりやすいですよ。
(1) 蝶は魂を運ぶ生き物
いにしえより魂は肉体から離れ空を飛んであの世に行くと信じていました。そのため世界各地で鳥や昆虫など空を飛ぶ生き物は魂を運ぶと考えられました。
ひらひらと飛ぶ蝶は多くの地域で魂を運ぶ生き物と考えられています。日本でも蝶は死者の魂を運ぶもの。死者の魂が乗り移ったものと考えられました。
(2) 蝶は再生と死の象徴
蝶は卵→幼虫→蛹(サナギ)→成虫と成長とともに形が変わります。
動き回っていたイモ虫があるときサナギになって死んだように動かなくなります。さらに死んだように動かない蛹から羽の生えた成虫が出てきます。これほど劇的な変化は他の動物ではありません。
そこで蝶は復活・死と再生・変化の象徴になりました。
クロアゲハ(黒いアゲハ蝶)のスピリチュアルな意味
(1) 強い変化を促すメッセージ
スピリチュアルな世界では黒は「終わり」「なにかを手放すこと」を意味します。
でもそれはネガティブな意味ではありません。終わりと同時に再生も意味します。黒は強い変化を促す色なのです。
「不吉」「終わり」だけではないのがスピリチュアルな意味なのですね。
あなたの心の中やあなたを取り巻く周囲のどこかで何かが変わろうとしている。その変化を前向きに受け止めたほうがいいというメッセージです。
場合によっては何かを手放した方がいいこともあるでしょう。
それは悪い事のように思えるかもしれませんが、新しい変化を受け入れるための準備なのです。
(2) 亡くなった人のメッセージ
クロアゲハは蝶の中でもとくに霊魂との結びつきが強いです。クロアゲハには仏様が乗っている。と考える地域もあります。
日本では黒は魂の世界、神の世界を意味する色でした。決して不吉な意味ではありません。
クロアゲハは亡くなった人やご先祖様など。もうこの世にはいないけれども、あなたと繋がりのある人達のメッセージを運ぶ生き物だと考えられたのです。
あなたのそばにクロアゲハが来たら、もしかするとご先祖様が様子を見に来たのかもしれませんよ。
(3) 神さまのメッセージ
日本では黒は魂の世界とともに神の世界も意味します。
仏式の葬式では白と黒のストライプの幕をみかけます。でもこれは葬式だけではありません。神事でも白と黒の幕を使います。黒は死ではなく魂の世界を意味する色。神の世界も魂の世界ですから神事には白と黒の幕を使うのです。
黒を不吉と考えるのは西洋の白人文明の影響です。
日本古来の価値観では黒は高貴で神聖な色。神様の使いの八咫烏も黒。
だからカラスアゲハやクロアゲハなど黒いアゲハ蝶はとくに神様との結びつきが強い蝶なのです。
(4) 努力が報われる
クロアゲハはサナギの中で長い期間を経て美しい羽をもった成虫になります。そこで今までの努力が実を結ぶというメッセージを表していると考えられます。
(5) 武将たちが好んだ 転生 のシンボル
戦国時代の武将たちは蝶を好みました。蝶は再生・復活のシンボルだからです。
兜や鎧、戦のときに着る陣羽織には蝶の模様があしらわれています。あの織田信長ですら陣羽織には蝶の模様をいれていました。
勇ましい武士が可憐な蝶が好きだったなんて意外に思うかもしれません。でも武士が好む理由があります。
戦国の世は死と隣り合わせ。合戦に出ればいつ死ぬかわかりません。でも例え死んだとしても転生してこの世に復活する。そんな願いを蝶に託しました。
武将たちが特に好んだ蝶が鎧蝶(よろいちょう)です。
鎧蝶はクロアゲハのことです。
戦国時代の甲冑の多くは黒い色をしていました。クロアゲハの黒い色が重厚な甲冑を思わせたのでクロアゲハは鎧蝶と呼ばれました。
クロアゲハは武将たちのお気に入りの蝶だったのです。
クロアゲハをみかけたら勝負事によいきざしがあるのかもしれません。戦国武将のように強い意志を持って行動すれば運が開けるかもしれませんよ。
次に様々な状況、シチュエーション別の意味を紹介しましょう。
恋愛運とクロアゲハ
黒アゲハは強い変化、良くなることを象徴します。
恋愛でも良い変化が起きるかもしれませんね。縁のなかった人は出会いがあるかも。すでに付き合っている人がいれば、二人の関係が今までよりも発展するかも。
また別れてしまったのに復縁したい人にもなにか良い変化があるかも知れません。
前向きな気持で恋もがんばってください。
仕事運とクロアゲハ
努力の大切さ
クロアゲハは長い幼虫の時代を乗り越えサナギになり蝶となって羽ばたきます。ゆっくりとしたペースで進むイモムシはみた目にはあまり変化がないかも知れません。でも幼虫は着実に成長しています。
クロアゲハは仕事で困難に直面していても粘り強く努力すれば乗り越えられる。成功することができるというメッセージかも知れません。
すぐに投げ出さずにまずはできる限りのことをやってみる。そういった粘り強さも人生には大切だということを伝えようとしているのかも知れません。
チャンスが訪れる
クロアゲハは幼虫からサナギになり成虫へと変化します。その過程で自分自身や環境も変わります。
クロアゲハは新しいチャンスが訪れたりキャリアアップや転職の機会が訪れるという暗示かも知れません。
あなたが今の仕事や環境にどうにもならない行き詰まりやマンネリを感じているなら。積極的に行動してみるのもいいかも知れません。
才能が開花
クロアゲハは蝶の中でも特に大きく美しい羽根を持っています。でも幼虫は地味ですし、サナギはもっと地味です。でも中では成虫になるための変化は始まっています。
クロアゲハは内に秘めた才能が開花、仕事で大きな成果をあげることができるというメッセージを伝えようとしているのかも知れません。
健康運とクロアゲハ
健康的な習慣に改善
黒は大きな変化。蝶は再生のシンボルです。クロアゲハは悪い習慣を止めて、新しく健康的な習慣を取り入れることを促しているのかも知れません。
食生活の改善。タバコや過度なアルコールの接種など、悪い習慣を断ち切ったり。今までにない運動をはじめてみたり。適度な睡眠時間、睡眠環境をとりいれてみたり。今までの悪い習慣を止めて新しい習慣を初めてみるきっかけを与えてくれているのかも知れません。
癒やし
黒はスピリチュアル的には悪いものを浄化するエネルギーがあると考えられています。
ストレスや不安を感じている時にクロアゲハを見かけたら、何も考えずにおちついてクロアゲハを見つめてみましょう。
その飛ぶ姿を目で追いかけるだけでもいいです。すると心が落ち着いて、不安やモヤモヤが和らぐかも知れません。
場所別のスピリチュアルな意味
家の中でクロアゲハを見かけた
家族運や家庭運の上昇を暗示しています。家族との絆が深まり温かい家庭を築けるでしょう。
クロアゲハが家の中で何をしているかでさらに細かく意味を探ることができます。
窓辺で羽を休めている
休息やリラックスが必要。
これまでの頑張りをいたわり今はリフレッシュが必要。
新しいことに挑戦する前にエネルギーを蓄える時期という暗示かもしれません。
部屋の中を飛び回っている
活気が満ちている。
新しいアイデアが生まれるかも。
今が積極的に行動する時期。
あなたの周りを回っている
あなたが行動を起こすとき。
あなたに大きな変化が訪れる。
花に止まっている
恋愛運や人間関係がよくなるかも。
クロアゲハが家の中に入ってきても絶対に殺したりしてはいけません。そっと見守ったり。窓や戸をあけて自然に出ていくのを待ちましょう。
なかなか出ていかないときは触れないようにやさしく窓に誘導しましょう。
神社のクロアゲハ
神社でクロアゲハを見かけたときには神様からの歓迎や祝福のメッセージと受け止めることができます。前向きに捉えてください。
せっかく神様が歓迎してくれているのに「不吉」だなんて感じたらもったいない。せっかくのご利益を逃してしまいます。
その神社はあなたと相性の良い神社かも知れないので何度も通うといいかも知れません。
さらにクロアゲハが神社で見せる行動や状況によってはさらに深い意味があるかも知れません。
境内を飛び回っている
境内に神様のパワーが満ちている。いわゆるパワースポットになってる。
願い事が叶いやすくなるかも?もちろんあなたの普段の心がけや行動が大事なのは言うまでもありません。
神様の力をいただいて、新しいことに挑戦するのもちょうどいいタイミングかもしれません。
あなたの周りを飛び回っている
神様から特に歓迎されている。特別なメッセージがある。
大きな決断に迫られている。直感や閃きを大切にして行動に移すタイミングを知らせているのかも。
本殿の近くにいる
本殿や神様がお祀りされている場所の近くにいる場合。あなたと神様との繋がりが深まっているメッセージかもしれません。日ごろの感謝を伝え、神様にお願い事をするのもいいでしょう。
墓地のクロアゲハ
墓地で見かけたクロアゲハは亡くなった人からのメッセージと解釈されることが多いです。故人からの愛情や、見守り を表しており、特に家族や親しい人との縁が深い 場合に多く見られると言われています。
墓石の上を飛んでいる
故人が何かを伝えたいことがあるのかもしれません。故人があなたを見守っているかも知れません。故人に感謝の気持ちを伝えましょう。
花に止まっている
故人が安らかに眠っている。あなたに心穏やかになって欲しいというメッセージかも知れません。
あなたの周りを飛び回っている
故人があなたを見守っているというメッセージかも知れません。
庭
庭で見かけたクロアゲハは幸せの訪れを暗示しています。その家で暮らす人々に幸運が訪れるとされており、特に 家族運や家庭運の上昇 を意味します。
公園
新しいことの始まりや、チャンスの訪れを告げています。今まで思い描いていたことを、積極的に行動に移してみるのに最適な時期です。
恋愛運上昇の兆候でもあるので、積極的に出会いを求めてみましょう。
河辺
今まで悩まされていた問題が終わりに近づいている。新しい道が開けるきざしかも。川辺でクロアゲハを見かけたら、これまでの努力が報われることを信じて行動しましょう。
山
生活の大きな変化、人生の転機が訪れかもしれません。今までの努力が報われるときかも知れませんので、機会があれば思い切って新しいことに挑戦するのもいいでしょう。
状況別のスピリチュアルな意味
クロアゲハが見せる行動や状況によって意味合いが異なってくることがあります。
花に止まっている
恋愛運や人間関係が良くなるかもしれません。
創造性や芸術性、表現力があがるかも。
あなたの周りを飛び回っている
あなたに特に伝えたいことがあるのかも。
あなたに大きな変化が訪れたり、あなたが人生の岐路に立たされているのかも知れません。
直感や閃きを大切にして行動に移すタイミングなのかも。
クロアゲハの仲間たち
黒いアゲハ蝶は何種類かいます。日本で見かけることができる黒いアゲハ蝶を紹介します。
名前は違いますがスピリチュアルな意味はすべて同じ。この記事でクロアゲハと書いてあっても他の黒いアゲハ蝶にもあてはまります。
クロアゲハ
クロアゲハ(黒揚羽)は真っ黒な羽に赤い斑点があり、45~70mmほどの大きな蝶です。
4~8月にかけて見かけることができます。
モンキアゲハ
モンキアゲハ(紋黄揚羽)は黒い前羽根に一部黄色い模様があります。その黄色の模様が名前の由来。
両羽を広げると110~140mmになる日本最大級の蝶。
インドから中国までの大陸に生息。日本では関東より西にいます。4~10月ごろまで見かけることが出来ます。
カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ
カラスアゲハ(烏揚羽)のオスには緑がかった光沢のある毛がびっしりと生えています。メスには緑色の光沢はなく、赤い点が目立ちやすいという特徴があります。
ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽)は後羽の裏側に弓形の白い筋があります。
ナガサキアゲハ
ナガサキアゲハ(長崎揚羽)は。片羽根の長さは60~80mm。モンキアゲハとならぶ日本最大級の蝶。後ろ羽に突起がありません。
中国大陸から東南アジアにも生息。江戸時代までは九州にしかいなかったのでこの名がありますが。東に生息域を広げ現在では関東でも見ることが出来ます。
ジャコウアゲハ
ジャコウアゲハ(麝香揚羽)のオスには麝香(ジャコウ)のような匂いを発するのでこの名があります。
春から夏にかけて見かけることが出来ます。
画像はオス。メスはやや白いです。幼虫はウマノスズクサを食べます。この植物には毒があり、ジャコウアゲハは成虫になってもウマノスズクサの毒を体内に溜めているので、この蝶を食べた生き物は吐き出してしまいます。
他のクロアゲハの仲間には毒はありませんが、毒のあるジャコウアゲハに擬態しているといわれます。
オナガアゲハ
オナガアゲハ(尾長揚羽)はその名の通り後ろ羽根の突起が長いです。ジャコウアゲハに似ていますが毒や匂いはありません。姿形をジャコウアゲハに似せて身を守っていると言われます。
春から夏にかけて。暖かい地方では秋にはいっても見ることが出来ます。
クロアゲハの仲間にはいくつかの種類がいます。スピリチュアルな意味はすべて同じです。
幼虫を見つけた
クロアゲハの幼虫は、ナミアゲハの幼虫によくにています。やや色が濃いのが特徴です。
幼虫のスピリチュアルな意味は目標達成に向けて努力を続けることが大切というメッセージです。
蛹(サナギ)を見つけた
変化や再生の象徴。
これまでの努力が実を結ぶかもしれません。
困難な状況であっても諦めずに続けることが大切というメッセージかも。
クロアゲハは他のアゲハと幼虫やサナギの見た目はあまり変わりません。他のアゲハも同じ意味と考えて大丈夫です。
黒いアゲハ蝶は不吉なの?
クロアゲハはとくに霊魂と結びつきの強い蝶です。
そのため、中には不吉だと考える人もいました。西洋の白人文明ではカラスや黒猫など黒い生き物は悪魔(Devil)の使いでした。でも現代は魔女狩りが行われた中世ヨーロッパではありません。
現代では黒だから不吉とは限らないのですね。
それでもあなたがカラスアゲハを見て不吉と考えるのならあなたの心に原因があるのですね。
心のどこかに不安を感じていませんか?
イライラ、モヤモヤを抱えていませんか?
クロアゲハをみて「不吉」と思ったら、あなたの心は疲れている。と考えたほうがいいのかもしれません。
心が疲れたままだと人間関係に悪い影響が出たり仕事でも失敗することもあります。そうなると「ああやっぱりクロアゲハは不吉の前触れだったんだ」と思うことでしょう。
そうならないようにどこかでリフレッシュして心の負担を軽くしましょう。
クロアゲハが不吉なのではなく、原因はあなたの心身の状態にあります。クロアゲハを見てどう感じるかであなたの心身の状態がわかるのですね。
クロアゲハはあなたに大切なことを知らせに来たのかもしれません。
死んでいるクロアゲハを見た場合
死んでいるクロアゲハを見かけた場合は、悪い意味とは限りません。
むしろあなたを見守っているご先祖様や神様からの「気を付けて」という警告、過去の因縁の解消をうながしているのかもしれません。
古い習慣、考え、こだわりを捨てるとき、今までとは違うことに挑戦し、生まれ変わるとき。というメッセージと考えられます。
クロアゲハは害のない虫ですので決して殺したり捕まえたりしてはいけません。
クロアゲハ(黒いアゲハ蝶)のまとめ
クロアゲハは死と再生。復活のシンボルです。
鎧を着たように見えるクロアゲハは転生を願った戦国武将も好みました。
勝負運・仕事運がよくなる前触れ。
強い変化の前触れです。
クロアゲハを不吉と感じたら、あなたの心が疲れているサインかも。
クロアゲハは私たちに様々なスピリチュアルなメッセージを伝えてくれる存在です。 でもどんなメッセージを受け取るかは、あなたが何に共感できるかで変わってきます。
あなたの人生はあなたが主役。
どの運命を引き寄せるかはあなた自信なのです。
スピリチュアルなメッセージはそのきっかけだと思ってくださいね。
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更に詳しい場所別のスピリチュアルな意味はこちら。
クロアゲハ以外のアゲハ蝶はこちら。
モンシロチョウの意味はこちら。
黄色い蝶の意味はこちら。
コメント
コメント一覧 (2件)
黒アゲハ蝶が、2年連続で同じタイミングでやって来た。去年は、台風につる状の先端で雨風に煽られているので、枝をちぎり家へ招き入れたー壁に止まり一泊した。夜が明け外へ出そうとするが、出ようとせず、団扇で煽り出た。飛んでいったと思い、外を見ると、外壁に止まっている。今年は地面にいるのを枝に止めた。蝶の恩返し?はあるのですか。不思議体験です。
こんにちは。
蝶の恩返しというより。何かを伝えようとしているのかも知れませんし、もっと大きな何かに見守られているのかも知れませんね。