若一神社・平清盛ゆかりの出世開運の社

若一神社

京都市下京区にある若一神社(にゃくいちじんじゃ)に行ってきました。

たくさんの車が行きかう西大路通りは
京都市内でも交通量の多い大通り。

西大路八条

西大路八条交差点。奥に見えるのはJR東海道線の新幹線。

 

その虹大路通りと八条通りの交わるあたりに、
若一神社がひっそりとたたずみます。

若一神社

若一と書いて”にゃくいち”と読みます。
平清盛が創建したという由緒のある神社に行ってきました。

街路樹と歩道に隔てられ
車道の騒々しさがうそのように静かな神社です。

 

目次

若一神社(にゃくいちじんじゃ)

 

平清盛が創建した神社

 

若一神社

創建は平安時代末期の1166年。
このあたりには、平清盛の別荘がありました。
ある日、清盛が熊野詣に行くと
「土の中に御神体が隠れているので、出して祀るように」
と神のお告げがありました。

そこで、京に戻って敷地内を探したところ。
若一王子の御神体を発見しました。
喜んだ清盛は社殿を立てて御祀りしました。

その後清盛は武士で初めて太政大臣に大出世。
平家の全盛期を築くのです。

境内にある平清盛像。

平清盛

 

若一王子ってどんな神様

 

そんなにご利益のある若一王子とはいったいどんな神様なのでしょう。

奈良時代の宝亀3年(772年)、天王寺に威光上人というお坊さんがいました。
世の中の苦しむ人を救いたいと、紀州の熊野神社に行って若一王子の霊を分けてもらいました。
若一王子の御神体を運んできた威光上人は、この地の森の中で一晩過ごしました。
この地に留まりたいという「お告げが」あったので、この地に安置しました。
しかし長い年月の間に若一王子の像は土の中に埋もれてしまいます。

清盛のお告げに出たのはこの、若一王子だったのでした。

若一王子とは神仏習合時代、熊野三山で祀られた熊野十二所権現のひとつ。
十一面観音と天照大神や瓊々杵尊(ににぎのみこと)の化身と考えられていました。

神仏分離で天照大神や瓊々杵尊に変えたところもあります。
熊野三山では「若宮」と呼ばれ天照大神が祀られています。

でも、ここの若一神社の様に”若一王子”の名前のまま祀っているところもあるのです。
現在では開運出世の神様として信仰を集めています。

 

 

若一神社境内

鳥居をくぐって境内に入ってみます。

 

若一神社

 

鳥居をくぐって右手側には手水舎があります。

若一神社

まずはここで清めていきます。

この近くに先ほどの平清盛像もあります。

 

境内の左奥には本殿があります。
若一神社本殿

ご本尊は平清盛ではなく、
若一王子です。
こちらの若一王子様は出世開運、厄払いのご利益があるとされています。

都会の喧騒がうその様な静まり返った境内。
若一神社境内

周囲はビルにかこまれているのに、
ここだけ緑のあふれる空間が広がっています。

絵馬があります。

絵馬

縁結びと開運出世の二種類あります。

 

境内には大きな楠が。
いたるところに楠がありますね。

楠

平安時代末期このあたりは、森だったそうです。
木々の広がる、静かな地に
平清盛の別邸、西八条殿があったそうです。

その跡地が若一神社になってるんですね。

次回は境内を回ってみたいと思います。

 

 

アクセス

 

JR京都駅よりひと駅。西大路駅下車。
西大路駅より、西大路通りを北へ徒歩5分。

 

Official Website 京都神社庁 若一神社

tel. 075-313-8928

住所 京都府下京区七条御所ノ内本町98

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