京都の市街地の中に金運のパワースポットとして有名な神社があります。
それが御金神社(みかねじんじゃ)です、
観光名所にもなっている由緒ある大きな神社とは違って、こじんまりした神社です。でも雑誌やテレビでも取り上げられて一部では有名な神社ですね。
行ってきました。
御金神社があるのは二条城に近い住宅が立ち並ぶ京都の市街地。車で行ける場所ではないので公共交通機関を使います。
京都市営地下鉄の東西線、二条城前駅で下車。地上に出るとすぐ前には二条城がみえます。でも今回のお目当ては二条城ではありません。
御池通を東に歩くと西洞院通の道路標識があります。ここを北に曲がります。このあたりは似た景色が多く迷いやすいので、通りや地名を地図で確認して行くといいと思います。
曲がり角には「STAKE&WINE」の看板が目立つお店があるのでそれを目印にしてもいいかもしれません。
西洞院通に入ると狭い道が続きます。京都の町中ではよくある風景です。しばらく路地を歩くといきなり黄金色の鳥居が見えてきました。
黄金の鳥居が目印の御金神社
京都の町中にこの鳥居はかなりインパクトがあります。
もともとは木製の鳥居が建っていたようですが、台風で倒れたので鉄製の鳥居にしたとか。そのときに「金」の神様をお祀りしているということで金箔を扱うお店のご厚意で金色にしたそうです。
なにやら縁起の良さそうな鳥居ですね。
事前の情報では休日は混んでいるけど平日はわりと空いているということでした。12月ということもあるのか平日にもかかわらず人は多かったです。
御神木のイチョウの木とイチョウの絵馬
鳥居をくぐるといきなり大量の絵馬がお出迎え。
イチョウの葉の形をした絵馬です。
御金神社のご神木は境内の奥にあるイチョウの木。京都市内でもこれほど大きなイチョウの巨木は珍しいです。
このご神木のイチョウにちなんで絵馬がイチョウの葉の形をしているんですね。またイチョウは秋になると黄色に色づくことから大変縁起のいい植物とされています。境内の西側にそびえる黄色のイチョウの巨木。なんだか縁起が良さそうではありませんか。
このイチョウの木。葉が落ちると、夫婦の龍が出現するそうです。枝の形が龍の形に似ているのだとか。教は葉が生い茂っていたので夫婦の龍は見せませんでした。葉のないときに来た人はどこに龍があるのか探してみてください。
本殿をお詣りします。
御祭神は金山毘古神(かなやまひこのかみ)。
金山毘古神は鉱山・金属の神。伊耶那美命から産まれた神様です。
実は金山毘古神は財運の神でも無ければ商売繁盛の神でもありません。鉱山や金属の神様なんです。でも古代には鉄や金属はそれ自体が貴重品でした。鉄器や青銅器は財力の象徴でした。お金(貨幣)も金属でできています。
こちらの神様はもともとは民家の間にひっそりと祀られていました。1883年(明治16年)に社殿が建てられ正式な神社になりました。
ご利益
御金という名前から「金運」があまりにも有名です。もちろん金運のご利益があると評判です。でもそれだけではありません。
御祭神の金山毘古神はもともとは鉱山・鉱物や金属の神様。
金属は古来より貴重な資源であると同時に貴重な宝物でした。農機具や刀など様々なものが鉄で造られました。通貨も金属で造られたのは年月がたっても変化しない、素材そのものが貴重だったからです。現在では機械や様々なものが金属で作られています。今や金属は生活には無くてはならない物なんですね。そんな生活に欠かせない金属を守る神様が金山毘古神です。
御金神社は方位神としてのご利益もあります。不動産や方位除け、転居、旅行の神様でもあるんですね。方位神の金神信仰も一緒になってるようですね。
お金だけではなく、かなり守備範囲の広い神様ですね。
御金神社の福財布
御金神社に来たらお守りもほしいですね。
有名なのは御金神社の「福財布」。
噂では日曜しか手に入らないということでしたが。今日は平日にもかかわらず手に入りました。ラッキーです。
「おたから小判」と書かれた金色に光るお守りも気になったのでこちらも入手。
財布に入れるお守りですね。
最初は金運目当てに行った御金神社。なかなか珍しい体験もできましたしいい思い出になりました。
御金神社は夜間も参拝できるようですが、民家の間にあるので迷惑にならないようにしましょうね。
テレビ撮影?
ところが参拝しているとなにやら騒がしくなってきました。マイクやカメラを抱えた人たちがやってきます。スタッフが神社の人となにやら話をしています。どうやらテレビの撮影が始まるようでした。しばらくすると黒い服を着た三人組の若い男性が入ってきました。スタッフの人にタレントさんなので撮影は遠慮してください。といわれたので芸能人なのでしょう。芸能には疎いので誰だかわかりません。服に「10万円」と書いたリボンをつけていたので何かの番組の企画なんでしょうね。
三人組の若い男性は、神社をお参りしたり神社の人に話を聞いたりしていました。
イチョウの木を見て「東京にはこんなに大きなイチョウはないね」という意味のことを言ってたので東京のテレビなのでしょう。おかげでしばらく参拝できませんでしたが。観光地の多い京都とはいえ、これほど近くでテレビ撮影の現場に立ち会うのは珍しいです。
撮影終了後、皆がいっせいにお参りを再開しました。なにしろ撮影中は参拝ができないので狭い境内は混雑。
こじんまりした境内なので人があふれていました。
東京からテレビ撮影に来るほど有名になっていたのですね。さすがです。
珍しい経験ができたと思います。
神社の情報
ご祭神 :金山毘古神、天照大神、月読神
参拝時間:自由
住 所 :京都市中京区西洞院押小路下ル押西洞院町618
アクセス
御金神社に行くのは地下鉄が便利です。
駐車場:なし
電車
京都市営地下鉄 東西線 二条城前駅より徒歩で約9分。
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