てんとう虫は幸運の象徴です。
小さくて可愛らしい、そして鮮やかな赤い色のてんとう虫は世界各地で幸運のシンボルとして親しまれ。出会った人に幸運をもたらすといわれます。てんとう虫はまた聖母や女神とも関係の深い虫です。
スピリチュアルな世界においても、てんとう虫は様々なメッセージをもたらしてくれる存在として知られています。
この記事では、てんとう虫にどのようなスピリチュアルな意味があるのか紹介。てんとう虫が出現した場所や色によっても異なるスピリチュアルメッセージを詳しく解説していきます。
てんとう虫は幸運の象徴
てんとう虫との出会いは幸運の前ぶれ
てんとう虫があなたの前に現れたとき、それはよい出来事がおきる前ぶれです。
言葉や文化が違う世界中の国々でてんとう虫は「幸運の虫」とよばれています。
小さくて可愛くて楽しそうな姿のてんとう虫は、あなたが憂うつになっていたり、気持ちが暗く沈んでいても、あかるく前向きな気持ちへと導いてくれるでしょう。
変化のきざし
てんとう虫はかたい殻を持つ甲虫という種類の虫です。広い意味ではかぶと虫の仲間です。かぶと虫の仲間は蝶と同じように、いも虫のような幼虫から死んだように動かないサナギ、そして成虫へと変身します。
生涯をとおして変化する虫は数多いですが、てんとう虫の仲間はとくに姿の変化が大きな虫です。
そのためてんとう虫は変化を象徴する虫でもあるのです。
あなたの生活や心の中で何かが変わろうとしている。あるいは変わったほうがいい。そんなときに変化の樹脚気を教えてくれるかもしれません。
でもてんとう虫の変化は蝶のように劇的ではありません。その変化は小さくて遅いかもしれません。気づくことができれば何かが変わるきっかけになるかもしれません。
インスピレーション・上昇の象徴
てんとう虫はあなたにインスピレーションを与えたり、あなたが精神的により高いレベルに到達しようとするのを助けてくれます。
てんとう虫は上昇する虫だからです。
てんとう虫を漢字で書くと「天道虫」。天道虫は天の道を示す虫。草木の葉や枝から空に飛び立ち見えなくなるまで高く飛びます。天に登る虫だと考えられたからです。
あなたが直感的なひらめきを得るのに手助けになってくれるかもしれません。
なぜ、てんとう虫は幸運の虫なの？
日本：お天道様＝太陽神の使い
日本語の「てんとう虫」は漢字にすると「天道虫」。「おてんとうさま」の「てんとう」です。
てんとう虫は天に登る虫と考えられたので「天道虫」と名付けられました。「おてんとうさま」といえば空に輝く太陽です。日本で太陽の神といえば 天照大神です。もともとの意味は天＝太陽だけではありませんが、天空でも太陽が代表的な神様なので「お天道様＝太陽」と考えられました。
キリスト教：聖母マリアの象徴だから
てんとう虫はアメリカを中心にした英語圏では「ladybug」といいます。古くは「ladybird」「ladybeetle」という言い方もあります。
「lady」は古くは「貴婦人」を意味する言葉。この場合は「聖母マリア」を意味します。つまり「マリアの虫、マリアの鳥、マリアの甲虫という意味です。
ドイツではMarienkäfer（マリアの甲虫）、スペイン語では（mariquita、小さなマリア）といいます。
てんとう虫はキリスト教圏では聖母マリアの虫とされました。とくに赤い「ななほしてんとう」は聖母マリアと関係の深い虫だといわれます。
また17世紀にイギリスで書かれた書物では。中世の貧しい農民たちが厳しい季節に、聖母マリアに大切な農作物を祝福し守ってくれるよう祈りました。すると年、赤いてんとう虫が現れて収穫を悩ます害虫をすべて食べてしまいました。そこでてんとう虫は聖母マリアの虫とされた。とも言われます。
いずれにしてもてんとう虫＝聖母マリアはヨーロッパでは広く信じられています。
西ヨーロッパ：女神フレイアの使いだったから
キリスト教が広まるよりもさらに昔。てんとう虫はゲルマン民族（ドイツ・オランダ・イギリス・フランスなど西ヨーロッパ人の祖先）の女神フレイアの象徴だったといいます。もともと赤はフレイアのイメージカラーでした。てんとう虫の赤い色がフレイアが身につける赤いマントを連想させるからです。
現在ではドイツではMarienkäfer（マリアの甲虫）と呼ばれていますが。ドイツの古い言葉ではてんとう虫のことをFreya fugla（フレイヤフグラ＝フレイアの鳥）といいます。もともとはてんとう虫はフレイアの虫だったことがわかります。
でもキリスト教の布教後。ヨーロッパの女神信仰は聖母マリアに置き換えられました。
現代では聖母マリアのイメージカラーは青ですが、古い宗教画では「赤」で描かれています。これは古代の豊穣の女神フレイアのイメージが残っていたからです。
おもしろいことに、てんとう虫は日本でもヨーロッパでも女神（キリスト教布教後は聖母）と関係のある虫とされたのです。
てんとう虫の恋愛の意味
恋愛面でのてんとう虫のスピリチュアルな意味は、赤い色は情熱や愛情を、黒い色は強い意志や忍耐力を表しています。この二色が組み合わさったてんとう虫は理想的なパートナーシップを築くためのサポートをしてくれると解釈できます。
また、てんとう虫は幸運の使者としても知られています。
恋愛面では新しい出会い、恋愛成就、片思い成就などが考えられます。
赤いてんとう虫の恋愛運
情熱的な恋愛を象徴しています。新しい恋が始まったり、既存の恋愛関係がより深まったりするかもしれません。
黒いてんとう虫の恋愛運
忍耐強く、誠実な恋愛を象徴しています。困難を乗り越え、強い絆で結ばれたパートナーシップを築くことができるでしょう。
２つのてんとう虫の恋愛運
恋愛運アップの象徴です。出会い運や復縁運が高まっているかもしれません。
色と別のてんとう虫の意味
赤いてんとう虫
おなじみの「ナナホシテントウ」やよく似た「ナミテントウ」などがいます。最もよく見かける種類です。幸運、愛情、繁栄を象徴しており、恋愛運や金運の上昇を暗示していると言われています。また、新しいことに挑戦する勇気や、困難を乗り越える力をもたらしてくれるとも考えられています。
黒いてんとう虫
「ダンダラテントウ」や「アカホシテントウ」など黒い部分が多い種類。黒いてんとう虫は、仕事運や成功を象徴しています。努力が実を結び、目標達成や昇進などの幸運が訪れることを暗示しているでしょう。また、困難な状況を打破する力や、強い意志を持って目標に向かって突き進む勇気を与えてくれると言われています。
黄色いてんとう虫
黄色いてんとう虫は、金運や才能開花を象徴しています。思わぬ収入を得たり、才能を発揮して認められたりするなど、経済的な豊かさや自己実現に関する幸運が訪れることを暗示しているでしょう。また、新しいアイデアやひらめきをもたらし、創造性を高めてくれるとも考えられています。
金色のてんとう虫
日本に金色のてんとう虫はいません。でも金色のてんとう虫を見たと主張する人はいます。よく事情を聞いてみると黄色のてんとう虫だったり、ジンガサハムシ、マルウンカの見間違いのようです。確かに黄色いシロホシテントウは光のあたり方によっては金色に見えることもあります。マルウンカは確かに金色ですがてんとう虫ではありません。
スピリチュアルな場合では生物学的に金色のてんとう虫かどうかが問題ではなく。「黄色のてんとう虫を見たと信じること」や「金色と思える小さな丸い虫を見て心に感じるものがあった」という点が大切です。スピリチュアルは科学ではなく心の問題ですから。
そこで金色の小さな丸い虫のスピリチュアルな意味を紹介します。
金色のてんとう虫は、非常に珍しい種類です。幸運の女神が舞い降りるような、特別な幸運が訪れることを暗示しています。金運、仕事運、恋愛運など、あらゆる方面で幸運が重なり、大きな成功を収めることができるかもしれません。
てんとう虫の星の数別スピリチュアルメッセージ
星が２つのてんとう虫
星が２つのてんとう虫は恋愛運アップを象徴しています。出会いや復縁など、恋愛に関する嬉しい出来事が訪れることを暗示しているでしょう。また、パートナーとの絆が深まり、幸せな関係を築くことができるかもしれません。
星が７つのてんとう虫
星が７つのてんとう虫は、総合的な運気上昇を象徴しています。仕事、恋愛、健康など、あらゆる方面で幸運が訪れることを暗示しているでしょう。特に、長年の夢や目標を達成できるチャンスが訪れるかもしれません。
星が沢山のてんとう虫
星が沢山あるてんとう虫は奇跡やサプライズを象徴しています。想像を超えるような幸運が舞い込んでくることを暗示しているでしょう。宝くじに当たる、思いがけない出会いを果たすなど、人生を変えるような出来事が起こるかもしれません。
場所別のてんとう虫の意味
家の中に入ってきた
てんとう虫が家の中に入ってきた場合、家庭運アップを暗示しています。家族との仲が深まったり、家庭円満に過ごせたりするでしょう。また、経済的な安定や繁栄をもたらすというメッセージも込められていると言われています。
車の中に入ってきた
てんとう虫が車の中に入ってきた場合、健康運アップを暗示しています。病気や怪我を防ぎ、心身ともに健康に過ごせるでしょう。また、旅行や遠出に関する幸運も表していると言われています。
車の上にとまっている
てんとう虫が車の上にとまっている場合、仕事運アップを暗示しています。昇進や転職など、キャリアに関する良い知らせが届くかもしれません。また、新しい事業を始めるなど、チャレンジするのに最適な時期であることを表しているとも言われています。
ベランダに来た
てんとう虫がベランダに来た場合、人間関係運アップを暗示しています。友人や家族との仲が深まったり、新しい出会いに恵まれたりするでしょう。また、趣味や娯楽に関する楽しみが増えるというメッセージも込められていると言われています。
やってはいけないこと・やっていいこと
てんとう虫を殺してはいけない
西洋ではてんとう虫は聖母や女神の使者と考えられました。そのためナナホシテントウは殺してはいけない。と言われています。スピリチュアルな意味においても、生き物をむやみに殺すことは控えたいものです。
捕まえない
いくらてんとう虫が幸運の虫だからといって、自分から探したり捕まえたりしてはいけません。てんとう虫が向こうからやってきて、それにあなたが気づくことに意味があります。てんとう虫そのものには運を上げるパワーはありません。てんとう虫も地上に生きる普通の昆虫です。てんとう虫との出会いを通して、あなたの身や人生に起こるかもしれない変化に気づくことに意味があるのです。
逃がしてあげる
家の中や車の中。どこかに入って出られなくなっているてんとう虫を逃がすことは意味があります。てんとう虫に限ったことではありませんが。小さな命でも助けてあげることは運気をあげる小さなよい行いのひとつになるでしょう。
まとめ・てんとう虫のもつ意味
てんとう虫はスピリチュアルな世界では様々な意味を持つ、とても興味深い昆虫です。色や数によって込められているメッセージは異なっているので、ぜひこの記事を参考に、てんとう虫からのメッセージを読み解いてみてください。てんとう虫のスピリチュアルなメッセージを信じて、あなたの人生をより豊かなものにしていきましょう。
以上、いくつかてんとう虫のもつスピリチュアルな意味を紹介しました。いかがでしたか？
誤解しないでいただきたいのは生物の「テントウムシ」にご利益があるのではありません。あなたの前に現れたてんとう虫はあなたにヒントを与え導くだけの存在です。象徴としての存在です。
あなたを見守っている「なにか」があなたにメッセージを送ろうとしている。なにかとは神様でも天使でもご先祖様でもかまいません。あなたが信じるものです。そのメッセージの運び手としててんとう虫が選ばれたのです。
そして、神秘的な意味をもつものにあなたが出会った。それに気がついた。その意味を知ろうとしている。そのことが大切です。
そして自然からのメッセージを受け入れるかどうかはあなたしだいなのです。
スピリチュアルな意味のもとになったてんとう虫の伝説や言い伝えはこちらで紹介しています。
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