太陽の周りに虹の輪が現れる現象を「日暈(ひがさ/ハロ)」と呼びます。大気中の氷晶が光を屈折させることで生まれますが、スピリチュアルの世界では「祝福」「守護」「人生の転機」を象徴する特別なサインと言われています。
この記事では太陽虹の輪の科学的な仕組みとスピリチュアルな意味を分かりやすく解説。実際に見たときに受け取るべきメッセージや観察のポイントまで詳しく解説します。
虹全般のスピリチュアルな意味を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
→ 虹のスピリチュアルな意味
日暈:太陽の虹の輪(ハロー現象)とは

日暈
太陽の周りに大きな光の輪が見えることがあります。これは「日暈(ひがさ)」や「ハロー(halo)」という現象です。白虹(はっこう、しろにじ)ともいいます。
専門用語を知らなくても太陽の虹の輪と言えばなんとなくわかるのではないでしょうか。でも虹のように見えることもありますが、実際には虹とは違う仕組みでできている自然現象です。
自然現象としての仕組み
日暈は上空にある巻層雲(うすい雲)の中に浮かぶ氷の粒が太陽の光を屈折・反射することで生まれます。光が氷晶の中を通るときに22度ほどの角度で曲がるので、太陽の周りに円形の輪がかかって見えるのです。小さな氷の結晶がプリズムの役目をしているのですね。
そのため日暈は「22度ハロー」と呼ばれることもあります。また22度ハローの外にさらに大きな日暈ができることがあり、こちらは「46度ハロー」と呼ばれます。

二重の日暈(22度ハローと46度ハロー)
でも観測される日暈はほとんどが「22度ハロー」です。
虹は雨粒の水滴に光が反射してできる現象ですが、日暈は氷の結晶によるもの。似ているようで微妙に違うものなのです。
出現する条件と見られる季節
日暈は巻層雲が空一面を覆っているときに観察しやすくなります。春や秋など天候の変わり目に出現することが多く「天気が崩れる前触れ」として昔から言い伝えられてきました。
特に薄曇りの日にふと空を見上げると太陽の周りに淡く光る大きな輪が見えることがあります。
言い伝え
日本では古くから日暈は「天の変化を告げるしるし」とされ、農作業や天候予測の目安とされてきました。
また太陽の周囲に現れる神秘的な光の輪は神仏の加護や天からのメッセージと結びつけられ、特別な現象として語り継がれています。
日暈(太陽の虹の輪)が持つスピリチュアルな意味
太陽の周りに現れる光の輪は、科学的には「日暈」という自然現象ですが、スピリチュアルの世界では特別なサインと考えられてきました。神聖な光に包まれるような姿から、「守護」「祝福」「人生の節目」を象徴するものとして解釈されてきたのです。
宇宙や神様からの祝福のサイン
太陽は古来より神聖な存在とされ生命力や創造力の象徴でした。そのため太陽の周囲に現れる光の輪は「神様からの後押し」を受けているかのように受け止められます。
見た人は「守られている」「導かれている」という安心感を得やすく、自分の選択や行動に自信を持つきっかけとなります。
人生の転機・新しい始まり
日暈は天候の変化とともに現れるので「変化の前触れ」「切り替わりのサイン」とも解釈されます。就職・結婚・引っ越しなどの大きな節目に重なって見かけたときは、新しいステージの始まりを祝福するサインと捉えるとよいでしょう。
守護と浄化のエネルギー
太陽虹の輪が自分を包み込むように広がっている姿は「光の守護」に例えられます。また輪の内側は淡く清らかな光に満たされているイメージがするので、心の不安や停滞を浄化、魂のバランスを整えてくれる力があると考える人もいます。
そのため、日暈はスピリチュアル敵には守護や浄化の意味を持ちます。
人との縁が深まるタイミング
太陽虹の輪は「輪=円」に通じることから、人とのご縁やつながりが強まる象徴と考えられます。大切な人と一緒に見た場合は、その縁がさらに深まり長く続く関係になるともいわれます。また、新しい出会いが訪れる前触れとして受け取ることもできます。
円が示す完全な調和
「円」は古来より完全性や調和を象徴する形です。そのため太陽虹の輪は「今あなたが行っていることが正しい方向に進んでいる」というサインかもしれません。あるいはこれから良い出来事が起こり、あなたの取り組みがスムーズに流れ始めるという前向きなメッセージとして受け取ることもできます。
日暈(太陽虹の輪)は不吉?
日本では雨の降る前触れ
日暈(太陽虹の輪)は古来「天候の変化を知らせるしるし」として知られ、雨が降る前触れと考えられてきました。でも雨は農作物を育てる恵みの雨です。
雨が降ると濡れるので嫌がる人もいるでしょう。そのため「不吉」と考える人もいますが、スピリチュアルな解釈ではむしろ「吉兆」「祝福のサイン」とされています。
実は「日暈=不吉」というイメージの背景には、古代中国での白虹の解釈が影響しているともいわれます。
白虹は古代中国では不吉?
『史記』などの記録によると、中国では「白虹が太陽を貫く(白虹貫日)」ことは兵乱や政変の前兆と考えられていました。白虹は干戈(武器)を、太陽は天子を象徴するとされ、国家の動乱を予告する現象と見なされていたのです。そのため、日暈が「白虹」と呼ばれることもあることから、両者が混同され、不吉なイメージが広まった可能性があります。
ここでいう白虹は太陽を貫く(重なっている)ので日暈ではなく、霧虹の可能性がありますが古代中国では区別していなかったのかもしれません。そのため日暈や白虹が「政治や戦乱のサイン」として解釈されることも多く、それが「不吉」というイメージの由来になったとも考えられます。
でも現代では日暈は科学的には自然現象にすぎず、日暈が起きたからといって戦争が起きるわけではありません。
スピリチュアル的には「浄化・守護・新しい始まり」を象徴するポジティブな意味合いで語られることがほとんどです。
神社や聖地で日暈を見る意味
神社や聖地で太陽虹の輪に出会うことは、スピリチュアル的に非常に特別な体験とされます。祈りの場で太陽の光が神秘的な輪を描く瞬間は、「神仏からの直接的なサイン」と受け止められることが多いのです。
神様とのご縁が深まった証
神社は「神様とご縁を結ぶ場所」としても知られています。参拝中に日暈を見たのならなら、それはあなたと神様とのご縁が縁が強まった証といえるでしょう。
また神社のご祭神やその土地の神様が、あなたを優しく包み込み見守っているサインとも解釈されます。
個人的な祈りとシンクロ
もしあなたが願い事や祈りを捧げた直後に日暈が現れたのなら。あなたの「祈りが受け入れられた」、「願いに応える準備が整った」というシンクロニシティ(意味のある偶然)と捉えることができます。
こうした瞬間はただ願うだけでなく「ありがとうございます」と感謝を伝えることで、より実現に近いものとなるかもしれません。
日暈を見たときにすると良いこと
日暈を見たときには、ただ「きれいだな」と眺めるだけではなく、スピリチュアル的に意味のある行動をとると、そのメッセージを
感謝の気持ちを持つ
まずは「この瞬間に立ち会えたこと」そのものに感謝しましょう。心の中で「ありがとうございます」と唱えるだけでも、あなたを見守る存在とのつながりが強まるといわれています。
願いを静かに思い描く
太陽虹の輪は「祈りや願いが届きやすいサイン」とされます。強く願うよりも、静かに心の中で思い描くのがポイントです。「強い欲」ではなく「純粋な思い」にするのが大切です。
写真や記録を残す
実際に見た日付や場所を記録しておくと、後になって「人生の節目」と重なっていたことに気づくことがあります。写真を撮るときは、太陽を直視せずカメラを工夫して安全に残しましょう。
直感をノートに書き留める
虹の輪を見た瞬間に浮かんだ言葉やイメージをノートに書き留めてみましょう。後で読み返すと、そのときの直感が未来の選択に役立つことがあります。
深呼吸して心を整える
虹の輪を見たときは自然に包まれている感覚を味わいながら深呼吸をしましょう。心が落ち着き、ポジティブなエネルギーを受け取りやすくなります。
太陽虹の輪を見たときにやってはいけない行動
日暈はスピリチュアル的には祝福や転機を意味するサインですが、その特別な瞬間を正しく受け止めるために避けた方がよい行動もあります。
太陽を直視する
日暈を確認しようと太陽を直接見るのは危険です。太陽を直接見てしまうと網膜にダメージを与える可能性があるからです。必ずサングラスやカメラの画面越しに確認するようにしましょう。
「不吉」と決めつける
科学的な知識がないと「異変ではないか?」と不安に思うかもしれませんが、日暈は自然現象です。スピリチュアルでも吉兆とされることが多く、怖がったり不安に思うのは逆効果になります。
人と比べる
「他の人は願いが叶ったのに自分は何も変わらない」といった比較は意味がありません。日暈はその人に必要なメッセージを個別に届けるもの。あなた自身の心の動きを大切に受け止めましょう。
強欲な願いを押し付ける
「今すぐに結果がほしい」と焦ったり、欲を詰め込みすぎた願いをすると、かえって願いが実現しにくくなるといわれます。願うときは「感謝」と「素直な気持ち」を心の中心に置くことが大切です。
その体験を軽視する
せっかく貴重な体験をしたのに「ただの偶然」と片付けてしまうのはもったいないことです。特別なサインに出会ったのですから、心に留めて行動のヒントとして活かすことをおすすめします。
幸運な人とそうでない人の違いは、小さなきっかけでも活かすか活かさないかの違い。
日暈と他の現象との違い
彩雲との違い(雲が虹色に輝く現象)
彩雲は太陽の近くにある薄い雲が虹色に輝いて見える現象です。雲の中に含まれる水滴や氷晶が光を散乱させることで起こり、雲の一部がピンクや緑、青などに染まったように見えます。
彩雲は雲そのものが色づくため、太陽の周囲に円形の輪ができる「太陽虹の輪(日暈)」とはまったく見え方が違います。見られるときも局所的で、雲が流れるとすぐに形が変わるのが特徴です。
幻日との違い(太陽の横に光点が現れる)
幻日は太陽の左右に光の点が浮かんで見える現象です。これも大気中の氷晶による屈折が原因ですが、太陽の横に明るい光の塊が出るため、まるで“もう一つの太陽”が並んでいるように感じられることもあります。
それに対して日暈は太陽を囲む円形の光の帯として現れるので、形と位置が違います。両方が同時に見られることもあります。
霧虹との違い(色がなく白く見える虹)
霧虹(きりにじ)は雨上がりの虹ではなく、霧や水蒸気の細かい水滴によってできる“白い虹”です。水滴が非常に小さいため光が分散せず、色のない白い弧として見えるのが特徴です。多くは山間部や滝、濃い霧が発生している場所で観測されます。
霧虹も白虹と言われるので日暈と混同しがちですが。日暈は氷晶によって生まれるため発生条件が違います。霧虹は太陽を囲まず、地平線付近に弓状に現れるのが大きな違いです。
まとめ
太陽の周りに現れる虹の輪(日暈)は大気中の氷の結晶で光が屈折して起こる自然現象です。
スピリチュアルな意味としては 「祝福」「祈りが届いたサイン」「新しい始まり」といった意味があります。
得に神社やパワースポットなど神聖な場所で見る日暈には特別な意味があり。神様や我々を見守る存在とのご縁や加護を意味するといわれます。個人的な祈りや願いとのシンクロを感じる人もいます。
日暈を見たときは単なる偶然と片づけるのではなく「自分に届けられたメッセージ」として受け止めてみましょう。直感や心の声に耳を傾けることで、人生を前向きに生きるヒントを受け取ることができるかもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 太陽の虹の輪は縁起がいいのですか?
はい。スピリチュアル的には「祝福」「新しい始まり」「願いが届いたサイン」とされ、縁起の良い現象と考えられています。
Q2. 太陽虹の輪はどのくらいの頻度で見られますか?
地域や天候によりますが、条件がそろえば年に数回程度観測できます。日暈(ひがさ)は意外と身近に起こる現象なので、意識して空を見上げると出会えるチャンスが増えます。
Q3. 太陽虹の輪を見たときにすると良いことは?
まずは感謝の気持ちを持つことが大切です。その瞬間に浮かんだ直感やアイデアを大切にするのも良いでしょう。写真を残したり日記に書いて記録すると、後で気づきを得られることもあります。
Q4. 神社で見た太陽虹の輪は特別ですか?
はい。参拝中や聖地で見た場合は「神仏とのご縁」や「祈りが受け入れられたサイン」と解釈されることが多く、特別な意味を持つと考えられます。
この記事で紹介した日暈以外にも、虹の形や色ごとにさまざまなスピリチュアルな意味があります。詳しくは 虹のスピリチュアルな意味 をご覧ください。
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