天が赦す日と書いて「天赦日」。
「てんしゃび」、「てんしゃにち」といいます。
天赦日は 最強の吉日 です。
天赦日は年に5~6回あります。1年の中でもたった5~6回ですよ。年によって変わりますが多くても7回です。とっても貴重な日なのですね。
天赦日は最強の吉日といわれます。
天赦日とはどのような日でいつ訪れるのでしょうか。
令和4年(2022年)の天赦日についても紹介します。
天赦日とは
平安時代から続く天赦日
天赦日は「てんしゃにち」や「てんしゃび」といいます。
暦の中でも最もよい吉日は 天赦日 です。
もともとは陰陽道で最も縁起のいい「上吉日」と呼ばれる日のひとつです。上吉日には歳徳・月徳・天恩・天赦の日がありました。現在でも人気があるのは天赦日です。他の上吉日はかなり詳しい暦でないと載ってません。
詳しい暦(こよみ)では「万(よろず)よし」と書かれていることもあります。 「よろづよし」の日が天赦日です。なので天赦日を知らなくても「よろづよし」は見たことがある人はいると思います。
天赦日とは「天の神様が私達の罪を赦す日」です。
私達は犯罪行為は行ってなくても、知らない間に小さな罪を行っていることがあります。ちょっとした嘘をついたり。不注意で物を壊したり、小さな生き物の命を奪ったり。そうした小さな罪のあつあまりがちょっとした不幸になってしまうのです。
あなたの身に覚えがないのに「なんでこんな目に」と思ったことはありませんか?それは過去のちょっとしたことの積み重ねの結果かもしれません。
でも、大きな罪を働いていないのに不幸な目にあう人がいるのは気の毒だと思った神々が相談して。過去の行いを神に告白して反省するなら精算する日をつくりましょう。となったのが「天赦日」といわれています。
罪を告白して神に許してもらうというとキリスト教を思い浮かべるかもしれませんが。古来、世界各地にありました。たまたまキリスト教では信者に対して教団の活動として行っているので知られるようになった。というだけです。
仏教では懺悔(さんげ)という行いがあります。罪を仏に告白して反省して許しをもとめる行いです。仏教の懺悔(さんげ)は修行者が行うものです。「天赦日」はもともとは道教や陰陽道の言葉ですが。考え方は仏教の「因果応報」の影響をうけています。
「天が赦(ゆる)す」と書いて「天赦日」といいますけれど。日本では「天」といってもいまいちピンとこないかもしれません。
でも日本人も「おてんとうさま(お天道様)」という呼び方で天上界の神様のことを呼んでいます。お天道様は一般的には太陽のことを意味します。太陽神は神々の代表という立場なので。すべてを太陽神が決めているのではありません。日本では神も仏もまとめたこの世を動かす大きな意志全体を「天」といいます。
天赦日のスピリチュアル的な意味
とまあ。天赦日の背景にあるストーリーを紹介しましたが。
天赦日はどうやって決められているのでしょうか?
干支と陰陽五行説で決められています。
干支(えと)というと子年、丑年、といった「年」についてる干支は知っていると思います。でも「月」や「日」にも干支はあります。
例えば2022年1月1日は 己酉(つちのととり)の日です。
「日」の干支と季節の組み合わせて天赦日が決まります。
詳しい方法は省きますが。暦では春夏秋冬の季節の中で陽の気が満ちている日を天赦日に選んでいます。
スピリチュアル的な表現をすれば、自然界にある活動的なエネルギーが生まれて最も活発になっている日です。自然界のエネルギーの循環を表現しているのが陰陽五行説です。
「日」の干支は1日(24時間)ごとに変わります。地球の自転で決まります。つまり大地のエネルギーの循環を意味します。
「季節」は日照時間の変化、地球が太陽から受け取るエネルギーの量で巡ってきます。つまり天=太陽のエネルギーの循環を意味します。
天と大地エネルギーが活動的になっている日が天赦日なのです。
活動的なエネルギーが満ちている日だから神様へのお願いも届きやすい。というわけです。
だから天赦日は何をやってもいい日。何かをするなら一番いい日なんですね。
でもただ宝くじを買っても意味はありません。「天赦日」ですから。天=神様へあなたの意志を伝えないと意味がありません。
日頃の行いを反省してその気持を神様に伝える。そうしてはじめてあなたの希望も聞き届けてもらえるのです。できれば神社仏閣に行くのがいいです。
でも行く時間がなければ、家に神棚があればそこで願うのもよいです。それもなければ静かな場所でおちついて心のなかで願うだけでやっておきましょう。なにもしないよりはマシです。
もちろんうわべだけの反省や報告では聞き届けてもらえない可能性はあります。
ただ「宝くじを買う」「財布を新調する」という作業をしても意味はありません。
天赦日が仏滅と重なったらどうなる?
天赦日は六曜(仏滅や大安のこと)よりも優先します。天赦日が仏滅と重なっても関係ありません。なんといっても神様が許してくださるのです。
気にすることはありません。仏滅すらなしにしてくれる天赦日。大安よりも天赦日の方がすごい吉日といわれる理由です。
天赦日にするとよいこと
天赦日は何事をするにも良い日です。
とくに何かを始める、世の中に発表する、世の中に出す日には最高の日だとされます。
中でも
・結婚・結納・入籍
・開業・開店
・出生届
・発表
・お祝い事
・引っ越し
・訴訟
・入居
・納車
・財布の新調。
・宝くじを買う。
などに良い日とされます。
ほかにも今までできなかったけど、これから何かをしよう。というときには天赦日に始めるとよいとされます。
大きな物を買ったり、使い始めるにもいい日とされます。
購入は吉日に行って、使い始めるのは天赦日にするのも上手な使い方ですね。
2022年(令和4年)の天赦日
2022年の天赦日はこのようになってます。
1月11日
3月26日
6月10日
8月23日
10月22日
11月7日
有効に活用してくださいね。
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