蛾の知らせとスピリチュアルな意味

蛾

蛾をよくみかけるようになってどのような意味があるのか気になってる人もいると思います。

その見た目や名前の発音から、蝶に比べるとあまり印象がよいとはいえないかもしれません。でも暗闇を飛んで光に集まる蛾は興味ぶかい性質のある生き物です。

もちろんスピリチュアル的にも深い意味があります。

あなたが、意図せず蛾をみかけたら何かのメッセージが隠されているのかも知れません。

確かに現実世界ではある種の蛾の幼虫は布や繊維を食べます。樹木の葉を食べるものもいます。毒を持っているいるものもいます。そのため蛾は多くの地域で害虫とされてきました。

そうした被害への対策をしたいのであれば別に考える必要はあります。でもここでは物質面への影響と精神的な影響は別。と考えましょう。

今知りたいのは昆虫としての我の性質や経済的な損失ではありませんよね。

あなたの目の前に蛾が現われた。

それが印象に残っている。

その意味は何なのか?ですよね。

この記事では空を飛んでる成虫の蛾を見たときのスピリチュアルな意味について紹介します。

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蛾が象徴する意味

変化がおとずれる

蛾は変化の象徴です。
蛾は卵から、地上を歩き回るイモムシ、全く動かないサナギ、そして羽をもち空を飛ぶ成虫へと変化します。

蛾は蝶やカブトムシ、蜂と同じ完全変態をする昆虫です。とくに蛾と蝶は生物学的には同じ種類ではっきりとした区別の方法はありません。

蝶も大きな変化や再生の象徴になっていますけれど、蛾も同じよう大きな変化や再生の象徴なのです。

蛾や蝶の変化は大きなものです。これから大きな変化が訪れようとしているのかも知れません。

追い求めすぎて火傷しないように

多くの蛾は夜に行動します。

蛾は光を求めて暗闇の中でも空を飛びます。

蛾は光を求めて火に集まります。そしてときに火の中に飛び込んでいしまいます。これはあなたが手の届かないものを求めようとして傷つくことを意味しているのかも知れません。今、追い求めているもの、あなたが好きになっている人はあなたにとってふさわしいものでしょうか?

光を追い求めること。火に飛び込んでしまうこと。おなじ事のように見えますが、二面性があることを意味します。

これはあなたが何かを求めているのなら。それは外にあるのではなく。内側にあるのかも知れません。本当はあなたは何を求めているのでしょうか?見た目だけに惑わされていないでしょうか?

日記を書いてみるのもいいですし、瞑想してみるのもいいでしょう。心の中をもう一度確認してみると良いかも知れません。

蛾の伝説

蛾の伝説や信仰は蝶に比べると少ないです。数では圧倒的に蛾の方が多いのですが。

これは昔は多くの地域で蝶と蛾を区別していなかったから。蛾と蝶を区別していたのは英語圏など一部の地域だけです。

日本も江戸時代まではひらひらと空を飛ぶ虫はすべて「蝶」でした。繭をつくるものだけが「蛾」だったのです。

ですから蝶の伝説や伝承と言われているものでも実は蛾を意味しているものもあります。とくに「夜の蝶」と表現されているものは「蛾」のことです。そうした伝説や伝承の仲家から蛾や蛾のことを意味していると思われる伝説をいくつか紹介しましょう。

再生のシンボル

アメリカインディアン(北アメリカの先住民族)の伝説では、蛾は再生、変化、変身、復活、再生の力を象徴しています。

ポピ族など多くの部族で踊りや陶器のデザインに使っています。ブラックフット族などでは眠り、夢、死者の魂を意味します。

ケルトの伝説

蝶と蛾を区別する文化をもっていたイギリスやその周辺国では、蝶は美しさや繊細さを象徴するもの。と捉える一方で蛾は死や腐敗を意味すると考えられました。

というのもイギリスには「Death’s Head」と呼ばれる蛾がいます。胴体にドクロのような模様のあるスズメガの仲間です。日本ではメンガタスズメという似た種類がいます。蛾が不吉と言うよりも、ドクロのような模様があるので不吉と考えられました。

スコットランドやアイルランドの子どもたちにとってはDeath’s Headは死の象徴でした。夜、Death’s Headが家の中に入ってくると「家族に死者が出る」と考えて追い出していました。

でもアイルランドでは先祖の魂かも知れない。と考えられていました。子どもたちが気味悪がって追い出しても。親たちが止めるように注意していました。

古代ギリシャ

古代ギリシャでも蛾の幼虫は農業に被害をもたらす害虫とされてきました。

でも空を飛ぶ蛾は魂を運ぶ生き物と考えられ。復活の象徴と考えられました。

聖書

旧約聖書・新約聖書)でも蛾は何度かでてきます。

有名なのがマタイによる福音書6章の一部。「蛾、サビ、泥棒」の例え。(日本語版聖書では「虫」とだけ訳されています)

「蛾は絹の服を食べてしまう。サビは高価な宝物を錆びさせる。泥棒は押し入って盗んでしまう。あなたがたはそのような地上に宝を蓄えてはいけない。むしろ虫も食わず、錆びず、泥棒にも盗られない天に宝を蓄えなさい。あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるのだ」とあります。聖書の解釈はここではしませんが、ここでは害虫としての蛾について語っているのみ。

他にも、蛾が布を食べる。葉巻蛾の巣(幼虫は葉を丸めて巣を作ります)のような脆い家。といったネガティブな例えが多いです。

物質的な特徴を例え話にしたものが多いので。蛾のスピリチュアルな意味を語ってるわけではないようです。

特徴的な蛾と意味

以上紹介したのは一般的な蛾の意味です。

でも一口に蛾といっても様々な種類がいます。蛾の外観やくらしぶりは蝶よりもバリエーション豊かです。特徴のある蛾には特別な意味が込められていることがあります。

日本でみかける特徴的な蛾とそのスピリチュアルな意味を紹介しましょう。

メンガタスズメ・人の顔をもつ昆虫?

ケルトの伝説でも紹介した「Death’s Head」もメンガタスズメの仲間。

スズメガはハチドリのようにブンブンと音をたてて高速で空を飛ぶスズメガの仲間です。スズメガの一部には背中に顔のような模様を持つものがいます。

メンガタスズメの仲間は中国大陸や東南アジアにいます。日本では北海道を除いた日本中にいます。

英語圏では「Death’s Head」と呼ばれて不吉な虫とされています。ケルトの神話で不吉とされたのもこの種類。

Death’s Headとか ドクロメンガタスズメと呼ばれます。

不吉な名前が作家の想像力を刺激するらしく、映画やドラマのメディア作品では悪い象徴として使われることが多いです。

メンガタスズメ

映画「羊たちの沈黙」でも使われたので知っている人もいるかも知れません。

そのせいでますます「蛾は不吉」というイメージが広まってしまいました。

映画の撮影で使われているのはヨーロッパ産のヨーロッパメンガタスズメ。学名はアケロンティア・アトロポス「Acherontia atropos」。ヨーロッパ産が一番模様がはっきりしています。

アケロンとはギリシャ神話に登場する冥界の川。別名「嘆きの川」。アトロポスはギリシャ神話の運命の女神。人間の寿命を決める力を持っています。

同じ仲間に日本には メンガタスズメ(面形天蛾) がいます。北海道を除く日本。中国から東南アジアの広い地域にいます。

学名はアケロンティア・ステュクス「Acherontia styx」。アケロンとはギリシャ神話に登場する冥界の川。別名「嘆きの川」。ステュクスはギリシャ神話で生者の世界と死者の世界を隔てる川。三途の川。アケロンはステュクスの支流のひとつ。

でも日本ではメンガタスズメが不吉という言い伝えはありません。メンガタスズメはヨーロッパ種ほどドクロにてなくて。どことなくユーモラスな顔です。

アイルランドでも「祖先の魂が帰ってきた」と考えることもあるので、不吉とは限りません。

人によっては「犬の顔に似てる」と感じて逆に「可愛い」と捉える人もいます。

受け取り方次第ですね。

日本では絶滅危惧種にしていている地域もあるので、見つけたらむやみに捕まえないようにしましょう。

つまり不吉と感じたら、あなたの心に何か不安がある、心が疲れている証拠。リラックスしたり思い当たる出来事があれば気をつけるようにしましょう。

可愛い、親しい人の魂と感じたら心に余裕がある。ということです。

虫が不幸を運んでいるのではありません。

あなたの心の問題です。

オオミズアオ・月の女神の使者?

青白い神秘的な姿が昆虫ファンの間でも人気のオオミズアオ(大水青)

オオミズアオ

立派な繭を作るヤマユユガの仲間です。

オオミズアオの学名はアクチアス・アリエナ(Actias aliena)。かつてはアクチアス・アルテミスとよばれたこともあります。アルテミスはギリシャ神話の月の女神です。

オオミズアオの仲間のルナモス( luna moth)は欧米のスピリチュアルファンの間では人気です。

ルナモス

欧米のスピリチュアルファンの間では月や女性的エネルギー、直感的な発見、スピリチュアルな感性の象徴と考えられています。

日本にはルナモスはいませんが。オオミズアオが同じ仲間です。

オオミズアオについては詳しくこちらで紹介しています。

・オオミズアオのスピリチュアルと言い伝え

カノコガ・調和と変化の象徴

カノコガ(鹿子蛾)細長い羽根に黒と白のまだら模様の羽根。とても蛾とは思えない姿をしていますが、立派な蛾です。

ぱっと見た目は毒がありそうな気もしますよね。でも毒はありません。

カノコガの特徴はなんといっても黒と白のまだら模様。

スピリチュアル的には調和と対立など。違う性格のものが調和する意味があります。また変化とそれを受け入れることの大切さも意味しています。

ホタルガ・情熱と警告の象徴

ホタルガ

ホタルガ(蛍蛾)は名前のとおり、頭の赤い部分が蛍に似ているのでこの名があります。でもホタルガは光りません。見た目がにているだけです。成虫は6から9月にかけてみられます。

昼間に活動するので山などでみかけることがあります。

黒い体に赤いアクセントが目立つホタルガは、スピリチュアル的には情熱や欲望の象徴と言えます。赤は警告の意味もあるので情熱や欲望に溺れるのは注意。という解釈もできます。

蛾のスピリチュアルな意味について紹介しました

蛾のスピリチュアルな意味は

・変化・再生。

・人の魂。

・届かぬものを追い求めているという知らせ。

・欧米では不吉の象徴。

蛾には善悪様々意味があります。蛾はポジティブな意味にもネガティブな意味にも解釈できます。

でも蛾そのものが悪意をもってあなたに接しているのではありません。あなたが蛾にもったイメージはあなた自身の心です。

スピリチュアルな生き物は心の鏡になのですから

その生き物の形を借りてあなた自身も気が付かない心の中身、あなた自身を伝えているのです。

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