日本の「山・鉾・屋台行事」がユネスコの無形文化遺産に登録されます

      2016/11/04

祇園祭

 

日本各地のお祭りから山・鉾・屋台がユネスコの無形文化遺産になります。

日本は国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に、「山・鉾・屋台行事」を申請しています。各国から出された案を無形遺産にするか検討してるユネスコの補助期間が、10月31日に「登録」すると日本に連絡してきました。

正式決定はまだですが、ここまできて決定が覆ることは今まではないのでほぼ決まりといっていいですね。

11月8日に行われる政府間委員会で正式決定される予定です。

 

ユネスコ無形文化遺産って何?

よく世界遺産と一緒にされるんですが、正確にはユネスコの世界文化遺産とはちょっと違います。

建物や遺跡など形のあるものを登録するのが世界遺産。無形文化遺産は形のないもの、伝統や文化を保護するために作られた制度です。世界遺産と同じように、登録されると保護しなければいけないという義務が発生します。保護ができなくなると指定が解除されます。

でも、形のない世界遺産と覚えても間違いではないかもしれませんね。

 

登録された「山・鉾・屋台行事」とは

 

今回追加で登録されるのは31件。
すでに登録されてる、祇園祭、日立風流物と合わせたリストを紹介します。

名称 都道府県 所在地
八戸三社大祭の山車行事 青森県 八戸市
花輪祭の屋台行事 秋田県 鹿角市
角館祭りのやま行事 秋田県 仙北市
土崎神明社祭の曳山行事 秋田県 秋田市
新庄まつりの山車行事 山形県 新庄市
日立風流物 茨城県 日立市
烏山の山あげ行事 栃木県 那須烏山市
鹿沼今宮神社祭の屋台行事 栃木県 鹿沼市
川越氷川祭の山車行事 埼玉県 川越市
秩父祭の屋台行事と神楽 埼玉県 秩父市
佐原の山車行事 千葉県 香取市
魚津のタテモン行事 富山県 魚津市
高岡御車山祭の御車山行事 富山県 高岡市
城端神明宮祭の曳山行事 富山県 南砺市
青柏祭の曳山行事 石川県 七尾市
古川祭の起し太鼓・屋台行事 岐阜県 飛騨市
高山祭の屋台行事 岐阜県 高山市
大垣祭の軕行事 岐阜県 大垣市
亀崎潮干祭の山車行事 愛知県 半田市
犬山祭の車山行事 愛知県 犬山市
須成祭の車楽船行事と神葭流し 愛知県 蟹江町
尾張津島天王祭の車楽舟行事 愛知県 津島市・愛西市
知立の山車文楽とからくり 愛知県 知立市
桑名石取祭の祭車行事 三重県 桑名市
上野天神祭のダンジリ行事 三重県 伊賀市
鳥出神社の鯨船行事 三重県 四日市市
長浜曳山祭の曳山行事 滋賀県 長浜市
京都祇園祭の山鉾行事 京都府 京都市
戸畑祇園大山笠行事 福岡県 北九州市
博多祇園山笠行事 福岡県 福岡市
唐津くんちの曳山行事 佐賀県 唐津市
八代妙見祭の神幸行事 熊本県 八代市
日田祗園の曳山行事 大分県 日田市

 文化庁の国指定文化財等データベースより作成。 

 

31件追加登録したのに、日本全体の登録件数が22件から21件に減少してしまう謎

ユネスコの無形文化遺産は近年では2014年の和紙、2013年の和食が登録され、全部で22件でした。

でも、今回31件も追加で登録したのに日本の「無形文化遺産」としては21件になってしまいました。
どういうことかというと、

実は、すでに京都府の「祇園祭」と茨城県の「日立風流物」は2009年に無形文化遺産に登録されています。でも別々に登録していました。今回は祇園祭、日立風流物と新たに31件のお祭りをまとめて「山・鉾・屋台行事」として登録。それが認められたんですね。これらの33件は文化庁の重要無形民俗文化財の中から、山・鉾・屋台が使用されるものが選ばれてます。同じと様なジャンルのものを一括登録することで一度にたくさんの行事がユネスコに認められるといううまいやりかたです。

 

未来に残したい文化

もちろん登録したからと言って喜んでばかりはいられません。登録するからには保存するという義務も発生します。各地では後継者や続けていくのが難しくなってるお祭りもありますが。関心が高まり保存しようという動きが盛り上がればいいですね。

日本政府としては同じ方法で別のお祭りを登録するつもりです。「男鹿のナマハゲ」などの人間が神様に仮想する行事・お祭りを「来訪神・仮面・仮装の神々」という形でまとめて申請するようですね。ユネスコでは2018年に審査される予定です。結果が届くのでしょうか?楽しみですね。

 

 

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