六孫王神社は清和源氏発祥の地・歴史と龍神伝説のある京都駅に近い穴場です

六孫王神社鳥居

源氏発祥の地・六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ)に行ってきました。清和源氏発祥の地といわれる由緒ある神社です。
清和源氏の初代・源経基が住んでいた屋敷跡に建てられた神社なんですね。

六孫王神社はJR京都駅から歩いて10分のところにあります。こんなに近くに由緒のある場所があったとは、つい最近知りました。

京都駅からだと市営バスが出ています。16系統のバスに乗ればすぐみたいです。市バスで行くならバス停・六孫王神社前で降りるのが一番近いです。

でも地図で見ると近そうなので歩いていきました。

京都駅の南側を南北に走る八条通を西へ向かいます。駅の前は広い道なのですが、途中から急に道が細くなります。約20分ほど歩くと「清和源氏発祥の地」と書かれた看板が目に入りました。

六孫王神社鳥居

 

「清和源氏発祥の地」の看板が目立ってますね。

目次

六孫王神社の源経基

なぜ清和源氏発祥の地が六孫王神社なんでしょうか?

六孫王神社のある場所は、かつて平安時代に源経基(みなもとの つねとも)が住んでいた場所「八条亭」の跡地。

源経基の父は清和天皇の第六皇子・貞純親王(さだずみしんのう)。貞純親王の息子だった経基王は源氏姓をおくられて皇室を離れました。源経基は武蔵野国の役人になり平将門と戦ったこともあります。経基の子孫から源頼朝がでて武家社会を作りました。源経基は源頼朝の祖先なのです。鎌倉時代~江戸時代が出来たのも源経基のおかげかもしれません。

源氏には父になった天皇の異なる21の流派があります。いちばん有名なのが清和源氏ですね。

源経基は晩年この地に住んでいました。源経基は死の間際「死んで龍神になって邸内の池に住んで子孫の繁栄を祈るからこの地に葬るように」と遺言したそうです。

龍神になったとは凄まじいパワーです。
源頼朝が将軍になれたのもそのおかげでしょうか?

息子の満仲がこの地に経基を葬り、社殿を建てたのが六孫王神社の始まりです。

第六王子の息子(清和天皇の孫)だから「六孫王」といいます。

六孫王神社に行ってみよう

「八条壬生」交差点の信号を渡って玉垣に囲まれた神社に向かいます。

中に入ると玉砂利が敷き詰められた広場のようになってます。

六孫王神社境内

 

玉垣のなかにまた玉垣で囲まれた空間があります。これが六孫王神社の境内ということでしょうか。

広場の一画に戦没者慰霊碑がありました。南区戦没者慰霊碑

第二次大戦で犠牲になった人のうち京都市南区の方はこちらで供養されているようです。

石造りの鳥居がありますね。

六孫王神社鳥居

鳥居をくぐって中に入ります。

神龍池

太鼓橋風の石橋をわたります。

下には池が広がっています。神龍池というそうです。
なぜ神龍池になったかというと

源経基が死の間際に遺言した「死んで龍神になって邸内の池に住む」という故事にならってるのでしょうね。
竜神になった源経基はいまもこちらにいるのでしょうか。邸内の池に住むというのがすごいですね。

橋の上から眺めると見晴らしがいいです。

六孫王神社池

と思ったら。

反対側から見ると。水があるのはコンクリで囲まれた一画のみ。庭風の作りになってます。もともとが屋敷の庭に作られた池でした。かつては水が湧いていたようですが現在は枯渇しています。

六孫王神社池

水があるのは橋に近い所だけなんですね。

 

拝殿

六孫王神社社殿

 

狛犬です。こちらは左の吽の像。

狛犬

 

こちらは右の阿の像。
狛犬

参拝します。
奥に見えるのが拝殿。現在の社殿は江戸時代の宝永4年(1707年)に建てられたもの。戦争で多くが失われましたがこの社は奇跡的に残りました。拝殿の後ろには源経基の墓石があるといわれています。

六孫王神社本殿

額が飾ってあります。

額

神馬が、
と思ったら木の馬でした。

 

辯財天社

境内には拙者として辯財天社があります。

 

辯財天

稲荷社

稲荷社鳥居

こちらがお社

稲荷社

 

鯉塚

鯉塚

 

JR京都駅から歩いていけるほど近いのに観光客もまばらで静かです。源氏発祥の地があるとは歴史好きなら訪問せずにはいられません。京都旅行の穴場ではないでしょうか。

 

神社の情報

ご祭神 :六孫王大神(源経基)、天照皇大御神、八幡大神
参拝時間:自由
住 所 :京都府京都市南区壬生通八条角
電 話 :075-691-0310

公式サイト:六孫王神社

六孫王神社へのアクセス

六孫王神社に行くのはバスが便利です。JR京都駅から16系統で六孫王神社前下車すぐ。

駐車場:なし

電車
JR京都駅 八条出口より徒歩で約20分。
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