メタトロンキューブは神聖なシンボル。
スピリチュアルな世界で注目されている図形です。
日本では馴染みがないかもしれませんが西洋では幾何学的なものは神秘的なものと関係があると考えられてきました。「均整のとれた図形は大切な重要な意味が込められたメッセージじゃないか」と考えられてきたのです。
例えばパワーストーンや水晶に詳しい方ならイシス、レコードキーパー、トライゴニックという特別な形をしたクリスタルには特別な力がある。という話を聞いたことがあると思います。
「特別な形には特別な意味がある」というのがスピリチュアルな世界の常識なのです。
もちろんメタトロンキューブにも大切な意味があります。メタトロンキューブはとても奥の深いものです。だから意味も一つだけではありません。
今回はバリア・結界としてのメタトロンキューブを紹介します。
この世の全ての正多面体がひとつの図形の中に存在する
メタトロンキューブにはこの世に存在する全てのプラトン立体が隠されています。
プラトン立体とは正四面体、正六面体、正八面体、正12面体、正20面体をまとめた呼び方です。
出典:フラワー・オブ・ライフ ― 古代神聖幾何学の秘密(第1巻)
上の図では
A:正4面体
B:正6面体
C:正8面体
D:正12面体
E:正20面体
ですね。
これらの立体はどれも全ての辺が同じ長さ、全ての面が同じ形です。正多面体と呼びます。そして意外なようですが我々の住む三次元世界には正多面体はこの5つしかありません。そしてこのプラトン立体には全ての頂点が同じ球体に触れています。
不思議です。
ですから古来より正多面体は「神が作った物」と考えられました。
プラトンやその弟子ピタゴラスたちは宇宙は数学が支配していると考えました。数学というとなにやら難しいですが、ようするに宇宙を作っている法則のことです。幾何学もその数学のひとつなのです。
ピタゴラスとその仲間たちは宇宙の法則を見つければ物質世界や魂にアクセスできるのではないかと考えました。物質世界や魂にアクセスできる鍵を「プリマ・マテリア」とよびます。そしてそのプリマ・マテリアのひとつがメタトロンキューブなのです。
バランスが崩れると不幸が訪れる
火、土、風、水の四大元素に最も神聖なエーテルを加えた5つの元素がプラトン立体にあてはまります。
正4面体=火
正6面体=土
正8面体=風
正12面体=エーテル
正20面体=水
これに
球=虚空(無)
をくわえると元素は6つになります。
何もないもの「虚空」が元素というのは現代科学のイメージとは違いますよね。現代科学でいう元素ではなく「要素」「属性」といってもいいかもしれません。
6つの元素とプラトン立体を円状に並べるとさきほど紹介したこのような図形になります。
6つの元素と立体をの関係を表現した三位一体の図です。
出典:フラワー・オブ・ライフ ― 古代神聖幾何学の秘密(第1巻)
三位一体の図
この図で左側の火と土は男性、右側のエーテルと水は女性の属性をもちます。
虚空と風は子供の属性。子供は未成年という意味ではなくて男性と女性の融合を意味します。
異なる属性のものが一つになって調和しているのです。
古代ギリシアのピタゴラスは調和と均整が日常生活から宇宙まで支配していると考えました。だから宇宙をつくる要素のバランスが崩れると災害や不幸などの災いが起こる のです。
古代の人々は正多面体は神が作った完璧な図形と考えました。神の作ったものなら神の力があるかもしれません。
メタトロンキューブには完璧な図形プラトン立体が全て入っています。四大元素にエーテル、虚空を入れた6大元素も入っています。
バランスを正すのがメタトロンキューブの役目のひとつと考えられます。
バリア(結界)としてのメタトロンキューブ
古代の人々は神の作った図形・正多面体にはさまざまな効果があるのではないかと考えました。
とくに有名なのは悪魔や悪魔の力、人間に災いをもたらす邪悪な力から身を守ることができるというものです。
つまりプラトン立体は邪悪な力から身を護るバリアを目に見える形にしたものなんです。日本的に表現すれば結界です。
宗教的な絵画にも結界はプラトン立体をしていると表現したものがあります。
イエス・キリストを守る水の結界
下に載せた画像はサラミス・ヴァルフィングという画家が描いた絵です。
女性(天使?)が手にした六角形の図形のなかに子供がいます。この子供はイエス・キリストです。
出典:フラワー・オブ・ライフ ― 古代神聖幾何学の秘密(第1巻)
イエスの周囲にあるのは悪魔や悪魔の力から守るための結界を目に見える形に表現したものです。
正二十面体は女性の属性を持ちます。イエスを包む正二十面体はイエスを守る母性(マリア)の力と解釈できますね。
古代、イエスの象徴は「魚」でした。現代ではキリスト教のシンボルは十字ですが、古い時代には魚がイエスのシンボルでした。魚は水の中にいます。水に守られているのが魚なんです。
また、イエスは水の中で洗礼を受けました(イエスはヨハネからヨルダン川の中で洗礼を受けた)。水の中で神の加護を得たのです。
つまりイエスを守り、高いレベルに引き上げたのは水の属性を持つ空間。なのです。
聖書に正二十面体が出てくるわけではありませんが、水にかかわる何かがイエスを守っている。と人々は考えたのでしょう。
ヴァルフィングのイエスの絵に描かれた正二十面体を含め、あらゆる正多面体をひとつの図形にしたのがメタトロンキューブです。
たとえば正二十面体はこのような形でメタトロンキューブの中にあります。
他のプラトン立体もすべてメタトロンキューブの中にありますよ。
探してみてください。
六芒星を立体的に表現したようなマルカバスターもメタトロンキューブの中にあります。六芒星もあります。
つまり。
メタトロンキューブには神が作った完璧な図形・正多面体が全て入っている。
正多面体には結界としての働きがある。
と昔の人は考えたのです。
そんな理由で、メタトロンキューブは身を守るためのバリアの象徴 になってるのです。
あるいは霊的・意識的に高いレベルに上げるための護符としても使われます。バランスを正して不調を治すのにも使われます。
海外ではメタトロンキューブをタトゥーにする人もいるくらいです。
難しい意味よりも護符としての効果を期待している人が多いように感じます。
さすがに日本ではタトゥーをしようと思う人はいないようですね。
でも護符にして身につけるくらいならできますよね。身の回りの物にメタトロンキューブを貼って結界にしたり。
最近では様々なグッズもありますので興味のある方は活用してみてはいかがでしょうか?
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