清正井と明治神宮御苑・都心で貴重な湧き水のパワースポット

清正井

 

明治神宮に来たら清正井にも寄りたいですよね。「いつでも来られる」という人は別ですが。「遠方なのでめったに来られない。でも明治神宮は行きたい」というのならぜひ行ってみたい場所です。

というわけで明治神宮の敷地内にある、明治神宮御苑と清正井に行ってきました。清正井は御苑の中にあります。

きれいな水の湧き出る、空気のいい場所でした。もちろん清正井は貴重な場所ですが、清正井そのものというよりも明治神宮の森全体が癒しの空間のような感じを受けました。

 

目次

明治神宮御苑

明治神宮のあった場所は宮内庁が管理する土地でした。江戸時代には肥後熊本藩加藤家の別邸でした。加藤家の改易後は近江彦根藩の井伊家の別邸になりました。敷地は明治になって井伊家から宮内庁のものになりました。明治神宮御苑は明治神宮ができる前からありました。当時は代々木御苑と呼ばれていました。明治天皇と皇后(昭憲皇太后)はたびたび訪れたといいます。

現在は明治神宮御苑として一般公開されています。入園料500円を支払えばだれでも入ることができます。

明治神宮御苑の入り口は参道の途中にあります。

参道の途中に木製の大鳥居があります。

二の鳥居

 

この大鳥居を過ぎると御苑の入り口があります。

明治神宮御苑入り口

入り口で500円を支払って中に入ります。

入り口

明治神宮は外国人観光客が多い場所です。でも御苑にはあまり来ません。土日になると日本人の訪問者が多くなると思います。平日の御苑は空いているのでゆったり見られます。

2月なので花は咲いてません。緑の美しい庭園です。普段はあまり庭園を見ることはないので、のんびりと散策しました。

庭園

風でささやく木の葉を感じながら歩くと癒されますね。

風情のある建物を発見。隔雲停というそうです。

隔雲停

明治33年(1900年)に明治天皇の命令で皇后陛下のために建てたそうです。当時の建物は戦争で焼けましたが、昭和33年(1958年)に再建されました。皇后陛下の休憩所として使われてたようです。秋は真っ赤な紅葉、春はツツジが見られるそうです。

隔雲停は斜面の上に建てられてます。なだらかな斜面から見下ろすと、かなたに池が見えます。明治神宮御苑でも屈指の絶景スポットです。

隔雲停から見た光景

当日は小雨交じりの天気で日差しがあまりありませんでした。晴天ならもっときれいな景色になると思います。

池まで下りてきました。この池の水源は清正井だそうです。
御苑の池

鯉が泳いでます。錦鯉もいました。

錦鯉

 

社殿周辺には大勢いたアジア系の観光客は庭園内はいませんでした。中華系・朝鮮系の観光客の人たちは庭園にはあまり興味がないのでしょうか。

でも欧米系の人は何人か見かけました。錦鯉がめずらしいのか、必死に写真を撮ってました。

外国人観光客

そんなに近づかなくてもと思うのですが・・・鯉は人が来ると寄ってくるので写真に撮りやすいんでしょうね。近寄ってくる鯉を見てはしゃいでいる欧米系の女性客もいました。観光客の様子を観察するだけでもお国柄がみえて面白いです。

しばらく歩くと段々畑のような光景が。ここは花菖蒲田です。

菖蒲田

このエリアは江戸時代には家臣の子女が米つくりの大切さを学ぶための田んぼだったそうです。明治時代に花菖蒲が植えられました。パンフレットによると6月になるとこんな光景が見られるそうです。

全然違う・・・シーズンオフってそんなものです。旬の季節に見られるから感激も大きくなるのでしょう。

さて気を取り直してさらに奥へ。

菖蒲田の奥にはお目当ての清正井があります。

 

清正井(きよまさのいど)

細い道を進むと。ありました。清正井(清正の井戸)です。

清正井

並んで見るようになってますね。この日は木曜日だったせいか人はまばらです。僕のほかには二組しかいません。すんなり見ることができました。

こちらが清正井。丸いところの奥から水がわいているそうです。きれいな水ですね。年間を通じて水が枯れることがなく15度に保たれているそうです。

江戸時代初期、このあたりに熊本藩の加藤家が屋敷を持っていました。加藤清正が掘ったというので清正井の名前が伝わります。しかし息子の加藤忠広が住んでいたのは間違いないのですが、加藤清正本人が住んでいたかはわかりません。

清正井

 

2009年あたりから急にここを訪れる人が増えたそうです。テレビでタレントがここの写真を撮って携帯の待ち受けにするとパワーがもらえるとか言ったので人気になったそうです。確かにブルーグリーンのきれいな井戸なので写真でも眺めていたら癒し効果がありそうです。都心でこれだけきれいな水源が撮影できる場所は貴重でしょうね。

都会では珍しい湧水ですし、きれいな名水なことは確かです。空気もいい。このときまでに東京の街を歩き回って疲れ気味でしたが、元気になったような気がします。来た甲斐がありました。清正井そのものというより明治神宮の森全体が癒しの空間になってるように思いますね。自然を感じながら散策するとその効果が得られると思います。

井戸から出た水は小さな川となって流れていきます。

小川

 

清正井が富士山から続く横井戸だという説があります。横井戸なのは間違いないようですが、実際には明治神宮の敷地内。本殿の倉庫付近の地下から湧いた水であることが昭和13年の調査で分かりました。富士山云々はおいとくにしても、貴重な湧き水であることは間違いありません。

清正井から流れ出た水が先ほどの南池に注ぎます。来る途中で見た鯉のいた池ですね。

南池

こんな小さな流れが池になるんですね。

改めて湧き水の偉大さを感じました。

 

清正井が汚れているって本当?

 

ところで清正井がテレビでパワースポットとして紹介されて大勢の人が来るようになったといいます。そのせいで清正井が汚れている、邪念がたまってるから行かない方がいい。という意見を聞くことがあります。

でも行ってみましたけど全く汚れた様子はありませんでした。こんなにきれいな水だし。空気も澄んでいます。悪い気なんて全然感じません。どういうことでしょうか?

清正井

 

確かに大勢の人がいるときに順番待ちしてたら気分が悪くなった人はいるかもしれません。それは待たされたから肉体的に疲れただけのこと。人の少ないときに行けば問題ないです。

僕自身も騒がしいところや人混みが苦手です。だからなるべく空いてるときに行きます。でもそれは場が汚れているから行かないのではなくて、単に身体的に疲れるからです。

空いてるときに行けば何の問題もありません。

人の多いところが汚れているというなら大都会は欲望だらけですよね。日本最大の都市・東京そものものが汚れていることになります。大勢の人がお願いすると邪念がたまるなら初詣や有名な神社は怖くて行けません。願望を持つことは悪いことでしょうか?もしそうならパワースポットに行こうと思うこと自体が汚れた行為になります。

そういうことを言う人は人間は汚い生き物だと思ってる可愛そうな人なんです。

確かに大勢の人がネガティブな気を発散してたら空間が穢れるかもしれません。でも、みなさん人の不幸を願ったり呪いをかけに来てるわけではないですよね。

人の願いが集まってパワースポットを作ることもあります。

訪れる人が多いから気が汚れるというのはデマなんですね。全然気にすることはないですよ。

自分が行きたい所に行く。マナーを守ってお参りすれば大丈夫ですよ。

 

明治神宮のアクセス

電車
南口(原宿口)
JR山手線 原宿駅。すぐ。
東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前
こちらが表参道。本殿に一番近いのは南口です。駅を出て目の前に神宮があります。

北口
JR山手線 代々木駅
都営地下鉄大江戸線 代々木駅
東京メトロ副都心線 北参道駅
北門から続く参道はかつて裏参道と呼ばれていました。

西口
小田急線 参宮橋駅
西口は歩く距離が一番長いです。

公式サイト 明治神宮

住所 東京都渋谷区代々木神園町1-1

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